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【shp side】


トントン様に命令……いや、この前チーノ様に教えてもらった。


命令、ではなくお願い、やった。

トントン様にお願いされて、書類をグルッペン様の場所へもっていくところ。



総統室にいったけど、いなかったから今探しとるんやけど……


shp「………いない…」


そんなことを言いながら探すが、どこにもいない。



その時、


一般兵1「もしかして最近拾われたと噂の奴隷様ですかー?」


ある男性がこちらに近づいてくる。

体格は俺より一回り大きく、圧がものすごい。


shp「……?」


一般兵2「一般棟ではとても話題になっているんですよ~奴隷様はどうやって暮らしてるんかなーって」


一般兵はそう言うと、俺の胸ぐらをつかんだ。


一般兵2「奴隷のくせに良いように生きてんなぁ?」



そう言うと同時に俺の身体は壁に押し付けられる。


一般兵1「俺らが身体で教え込んであげなきゃいけねぇなぁ?軍の辛さをよぉ?」



ガンっとにぶい音を立てて頭を殴られる。

軍にいるからだろうか、やはりとても力が強い。


前の総統様よりはましだが……



頭を殴られ、顔を殴られ、みぞおちを殴られ、俺の身体にはどんどん痣が増えていく。


意識が飛びかけそうになったその時、


??「おい、何をしている」


聞き覚えのある声が頭上で響いた。


一般兵1「こ、これはこれはっっ!!!総統様!!!」


一般兵2「申し訳ございません!!!どうか…どうか追放だけは…」



gr「何を言っているんだ。追放なんてするわけないだろう」


グルッペン様はそんな感じで一般兵をあしらいながら俺を抱っこする。


gr「お前らの顔は覚えたぞ、後で覚悟しておくんだな」


それだけ言うと、グルッペン様は歩きだした。



shp「……グル、ッペン…様」


gr「すまない、辛かったな…」


グルッペン様はそう言って俺の頭を撫でる。


…あぁ、本当にこの軍の人達は皆、とても優しい。

どこからその優しさがあふれ出ているのか、気になるところではあるが、俺にとって良い人達である事には変わらない。



sho「ショッピくん!?大丈夫なん!?」



廊下でシャオロン様に出会う。

グルッペン様に抱えられている俺を見て、真っ先に心配の言葉が出るのはとても嬉しい。


……ぁ、俺今……嬉しいって……… 思っ…た、?


今のって……感情…?



俺、感情もってええんやっけ…

大丈夫なんかな、怒られへんかな……


そんなもやもやとした気持ちを抱えながら俺はグルッペン様に医務室へと連れて行ってもらった。

あの時の感情をもう一度。

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