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「必然的な恋」
・hrur
・共依存
・R18 有
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暖かい温もりが欲しくて、満たされるくらいにいっぱいの愛が欲しい。自分の恋人は周りに好かれていて、信頼も厚い。そんな人と釣り合うわけなんてなかったのに、気づけば友達、親友、とまで、遂には恋人にまでなった。
元々ゲイって訳じゃなかったけど、彼の人間性に惹かれていった。
「うりさん、帰ろ?」
教室の扉が開いたと同時に恋人の、ヒロの声が耳を通った。低くもなく高くもない落ち着く声、女子達がその声を聞いてるだけで耳が妊娠しそうになると言っていたけれど、少し気持ちがわかったような気もした。
「おう、今行く」
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茜色に染まった空と車の出入りが少ない道。2人は指を絡めあって歩いていた。学校であったこと、家での苦労や進路について、他愛もない話をした。
「なぁ、ヒロくん」
「ん?なぁに?」
並んで歩いているとうりがヒロに声をかけた。握る手を少し強めて、うりはヒロに聞いた。
「…なんで俺と付き合ったの?」
ヒロを見る蜂蜜色の瞳は茜色の風景にはぴったりで、妖艶でどこか儚くて、少しドキリとなった。
ヒロは耳をほんのり赤く染めながら、うりに言った。
「…好きに理由があったらだめなの…?⸝⸝」
好きだから付き合ったし好きだから傍に居る。そんなのに理由なんて付けられないしつけられるような言葉が見つからなかった。
「…そっか」
うりはそう一言で返した。けれどどこか嬉しそうで、満足気だった。
「そんなに不安なの…?笑」
「だってクラスの女子共がずっとずーーーっっと言ってくんだぞ??」
「そりゃ気にするわ!」とうりは返した。うりは無自覚的にヒロに好意を寄せている。こう見えてうりはヒロに対しての愛が重い。それに気づいてるヒロは日々愛されてる実感をしながらもふつふつと自身の中にある何かが膨れ上がっていくのを感じていた。
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「ぃ”ッ… 、ぁ”っ//♡ あっ”!// ん” やッ ~ッ//♡」
「ほら、ここうりの好きなとこだよ、♡」
今日ヒロの家に両親は居ない。どちらかの家が空けば家に転がり込んでは行為をするというのがもう決まりになっていて、今日もまた2人は体を繋げた。
「ぅっ” や”ッ~ッ//♡ ぁ あ”ッ/も”ッぃ”らなっあ”ッ//♡♡」
泣いて縋って逃げてもヒロはうりを離す気なんて無かった。ヒロはこの手のことに才能があったのか、初めて夜を過ごした時もこのような感じだった。勿論初めは優しく抱かれたけれど。
「ほら、逃げちゃだ〜め」
「ぅ”ッ ふ、ッ”// はっッ や”ぁ”っ//♡」
腹の奥まで刺激されて、止まらない快感に体が震えて、うりはまたシーツをぎゅっと強く握りしめた。この強い刺激がうりは堪らなく好きだった。
両親が不在の家で男同士性行為をするのは背徳感に満たされて、特別感があった。
あの優等生が、みんなに好かれる王子様が、今だけはうりだけのものだと考えるとぞくぞくと湧き上がる感情に酷く満足感で満たされた。
“嫌なこと”も忘れさせてくれるこの行為に溺れていくのをうりはいつも実感していた。
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「すーっ、…すー、…」
「…お疲れ様、うり」
事後、隣で眠る恋人の額にキスを落としたヒロ。
可愛らしい寝顔を見せるうりが無防備で少し心配になるが、ヒロにだけ見せるのだと思うと恋人の特権というものにとても嬉しく感じた。
ヒロはうりが自身に向ける感情のことを知っている、思っているよりも深い愛情を向けられているのだと。それを知るからこそヒロもまたうりに対する感情が抑えきれなくなる。
学校で生徒がうりに対する態度も、教師達の反応も、うりが一人になる理由を作ったのはヒロだった。初めてうりと出会った日、ヒロは一目惚れというものをした。それからは早かった、周りの信頼を勝ち取り上手いように動けばうりはすぐ一匹狼になったし、邪魔なのは全部消えた。
だからそのタイミングでうりに近づいて信用を得たヒロは晴れて恋人同士になれた。
釣り合うわけのない恋も仕組んでしまえば意図も簡単に結ばれる。運命の赤い糸なんて言葉をよく言うけれど、そんなもの自分以外の糸を切ってしまえば運命なんて無いに等しい。
「うり、いつになったら気づくかな」
熟睡しきった恋人の頭を撫でて、ヒロもまた寝る姿勢をとった。撫でた時、うりの口が綻んだが撫でられて気持ちよかったのだろうとヒロは深く考えずそのまま眠りについた。
ことおと
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コメント
3件
わ ぁぁぁぁぁぁ あ" ッ 、 共依存 だぁ … 😭💕 発想 とか もう 色々 が 凄 すぎて 尊敬 します !!! ひろうり ほんと 最高 …"
えまって好きすぎるほんとに 共依存愛してる hr裙の重さが好き😍😍😍
「必然的な恋」第9話、読了しました。ヒロの「邪魔なのは全部消えた」という告白には鳥肌が立ちましたね。うりが感じていた「釣り合わなさ」や不安の正体が、まさかヒロの緻密な計画の上だったとは…。夕景の茜色の中での何気ないやりとりが、事後のあの台詞で一気に冷たい意味に変わる構造が巧みです。うりはいつ気づくのか、それとも気づかない幸福を選ぶのか、続きが気になります。素敵な作品をありがとうございます。