テラーノベル
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俺は佐野勇斗の大ファンだ。
はやちゃんは本当にかっこよくて、演技も上手で、何でも簡単にこなすような、そんな完璧な人間だと思う。
「はぁーほんとかっこいい」
はやちゃんの投稿を眺めながら、歩いていると、
ドンッ
人とぶつかり、思わず後ろに倒れてしまった。
「ぁ、すみません」
「ぃえ、こちらこそ…」
謝ろうと顔を上げたその瞬間、目が合った相手に思わず固まった。
視線の先には、こちらを見つめる佐野勇斗が立っていた。
「ぇ、ぁ、」
「大丈夫ですか?」
「ぁ、は、はい!大丈夫です…」
「すみません、怪我しましたよね?」
「いえ、大丈夫です、!少し捻っちゃっただけなので、」
「そうは見えないですけど…本当に大丈夫ですか、?」
優しく返され、思わず言葉に詰まる。
「はい、本当に平気なので……。」
そう言って一歩踏み出した瞬間。
「っ……!」
ふたたび足首に鈍い痛みが走り、思わず体勢を崩した。
「危なっ、」
咄嗟に腕を支えられ、転ばずに済む。
「す、すみません……。」
「あの、近くに俺の家があるんです。救急箱もあるので、応急処置だけでもさせてください。」
「でも、ご迷惑じゃ……。」
「俺がぶつかってしまったので、これくらいさせて下さい。あと、困っている人を放っておけない性格なんです。」
なんて言いながら照れながら穏やかな笑顔を向けられ、これ以上断るのも失礼な気がした。
「……じゃあ、お言葉に甘えます。」
「ありがとうございます。それじゃ、ちょっと失礼します」
そう言われた瞬間、身体が宙に上がった。
「ぁ、すみません…」
「いえいえ、僕がしたいだけなので」
ん?僕がしたい?
まあ深い意味は無いのだろうと思い特に気にしなかった。
家の中に入れてもらい、ソファに優しく下ろしてくれた。
「すみません、」
やばい。推しの家入っちゃった…
「ありがとうございました」
手当をしてもらい、この場を立ち去ろうと思うと、
「ちょっと待って」
「は、はい。なんですか、?」
「舜太くん、俺のファンでしょ」
「え、?なんでそれを、それに名前まで…」
その瞬間少し恐怖心を感じる。
「ライブもいつも来てくれてるでしょ?握手会だって、」
「お、おぼえてくれてたんですか、!?」
「もちろん。好きだったからね」
え、え!?!?
「ど、どういうことですか、?」
「俺、ずっと舜太くんが好きだったの。だから、今日もあえてぶつかったんだ。それを口実に家に連れてこようと思ってね」
「ぇ、?そ、それって…」
「うん。舜太くんのことストーカーしてたの」
最近よく視線を感じると思ったら、推しにストーカーされてたなんて…
「ふふ、怖い?ごめんだけど、帰すつもりないからね?」
ニヤッとこちらを見つめる彼の目は光が無かった。
コメント
1件
わあ、まさかの展開…!推しにストーカーされてたって、最初の「ファンです」の純粋さが一気にホラーに変わる感じ、すごく巧いなと思いました。ラストの「帰すつもりないからね」と無光の目のギャップがゾクッときました。続きが気になります!
たんぽぽ
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#塩レモン
みーこ
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