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🐙side
『短冊?』
笹に括りつけられた白紙の短冊、なんでこんなに厳重にしまってあったのだろうか
しかも白紙、何か書いてあった痕跡もない、消されたわけでもなさそうだ
(何でこんな所に……?)
記憶をなくす前の俺には大切なものだったのだろうか
(ロウさ…小柳くんに聞いてみよう)
疑問に思っことはすぐ解決するのが人生うまく生きるコツだ、思い立ったならすぐ実行しよう
リビングのソファに座ってスマホをいじっている小柳くん
『あの、これに見覚えありませんか?』
持ってきた白紙の短冊を見せて問いかける
「ん?」
小柳くんが振り返り短冊を見つめる
少し考えたあと口をあける
「俺も知らない、多分前の星導も知らないと思う……」
前の俺も知らない?どういうことだ
…、そういえば写真立ての写真、前の俺のさらに前とか言ってたな、
「前の星導は開かない引き出しを疑問に思っことはなかった」
「だから鍵の在り処を探すことはなかったし、引き出しの中身を気にしたこともなかった、見たことさえも…」
『変なの、』
「こっちの台詞だよ、なんなんだよ、お前」
「前の星導と同じはずなのに全く違う」
「本当のお前がどんなものなのかも俺は知らない」
ロウさんはそんな言葉を吐き捨てて部屋に戻っていってしまった
『ぇあ、ロウさん!!!』
👻🔪side
(あいつは何なんだ、星導晶でもないし、星導ショウでもない)
言葉遣い、三人称、思考も何もかもがショウと違う
同じなのは見た目だけ
星導は記憶を失うたびに俺の精神を抉り取る
晶ですらも、本当の星導じゃなかったら、そんなことを考え出して止まらない
脳内が星導一色に染まる
星導は宇宙そのもの、計り知れない何かを抱えてそれを共有することはない
好意を向けている相手に心配をぶちまけるのは当たり前のはずなのに、星導はその心配をなんとも思わずにのらりくらりと躱してゆく
気が狂いそうだ
(俺がどんな思いで過ごしてるかも知らないくせに)