テラーノベル
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「ほくと」(𝓡𝓲𝓷)『ジェシー』(友達)「じゅり』(友達)『こーち」(友達の好きな人)
夏休みが始まって数日。
北斗は自室のベッドで読書をしながら、終業式の日の登校時を思い出していた。
あの時ジェシーが『優吾に『二人であの大きい遊園地行かない?」と誘われた』と嬉しそうに話していたのが、柄にもなく少し気になったのだ。
「こないだの件、優吾先輩と何か進展あった?」
本の上にスマホを置いて数分。
画面が激しく震え、ジェシーから勢いのある長文と大量の絵文字が返ってきた。
『北斗からLINEくれるなんて珍しいじゃん!!!!!進展はねー、ぶっちゃけない!笑 遠征忙しいみたいだし!でもね、昨日夏祭りに行ったら、まさかの私服の優吾にバッタリ会ったのーーー!!!あ、そういえばそこで樹にも会ったんだ!』
続けて、夜店の提灯の明かりの下、少し照れくさそうに笑う優吾先輩と、顔を真っ赤にしてピースするジェシーのツーショット写真が送られてくる。
『浴衣着ていけばよかったって超後悔したけど、優吾が『お、ジェシーじゃん。かき氷食う?」って苺味のかき氷奢ってくれたんだよ!!!マジで心臓止まるかと思った!!!』
画面越しでもジェシーの鼓動が聞こえてきそうな熱量に、北斗は思わず小さく苦笑した。
『進展はない』と言いつつも、完全に恋する乙女のそれだ。
「よかったね。かき氷、美味しかったんじゃない?」
北斗がそう返信を打っていると、再びスマホが震えた。
今度はジェシーからではなく、樹からのLINEだった。
通知のプレビューには、こう表示されている。
「ジェシーから夏祭りの話聞いた?あいつずるくね?ってことで、今度の日曜の夜、俺と北斗で別の夏祭り行くぞ。強制な』
せっかくの平穏な引きこもり生活に、またしても強制連行の危機が訪れ、北斗はスマホをベッドに放り投げた。
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コメント
3件
第10話、読みました!ジェシーの夏祭りエピソード、浴衣の後悔とか苺のかき氷のくだりとか、もう完全に恋する乙女って感じで微笑ましかったです。北斗くんが苦笑しながらも優しく返信してるところに、彼の穏やかな人柄が滲んでて好きです。そして樹くんの強制連行宣言に思わず笑いました。平穏な引きこもりを守りたい北斗くんの気持ちも分かるけど、この3人の距離感がすごくいいなあ。次の展開も楽しみです🌷