テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
体育館に行くと数人の新人保育士がパイプ椅子に座り式が始まるのを待っていた。
(あなたはあそこの席ね)
先輩に指さされ空いている席に向かう。
周りはスーツの中にジャージ姿が1人。
さゆりの方に視線が集まるもオムツが恥ずかしくてたまらなく顔を上にあげない。
席に座ると大丈夫だろうと思い急いでパイプ椅子に座る。
(う)
オムツを当てているせいで座り心地が悪く少し座り直したりすながら時が来るのを待つ。
入社式は2時間ほどの予定。
映画一本分程度の時間だ。
漏らすわけないよ…
そんなことを思っている間に入社式が始まった。
30分ほどした頃、少し尿意を感じたもののそれほど気にすることなく式典が進んで行った。
さらに30分…
少しだけ大きくなる尿意に耐えていく。
(最悪オムツに…ダメダメ!私は保育士なんだから漏らすなんて有り得ないの!)
少しづつ大きくなる尿意と戦いながら時計とにらめっこをする。
さらに15分ほど過ぎた頃、
(ちょっと)
先輩がさゆりを気にかけ声をかけにきた。
(こっち来てくれる?)
小声で耳打ちをして体育館の後ろの方へ連れていかれる。
(様子見てたけどおしっこしたくない?もうしちゃった?)
(一応トイレ行っとこうか?)
軽く頷き保育士に連れられ体育館を出ていく。
体育館を出てすぐの扉の前
(おしっこしちゃったなら言って!これからの事もあるから!)
これからのことと言われてもピンとこず黙ったままのさゆり。
(オムツ確認させて)
そう言うと履いていたズボンを簡単に脱がしおむつカバーかみられる。
と同時に春の風がさゆりの体を襲った。
(あっ)
と声を出してしまった。
(大丈夫よ漏らしてなかったらトイレ行くだけでいいから)
かれこれ1時間以上尿意と戦っているさゆりの我慢も限界にちかずこうとしていた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!