この作品はいかがでしたか?
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緑 黄 。
初 投 稿 で す の で お 手 柔 ら か に 。
R 1 8 . 少 な い け ど ね 。
好きな物を見つけられ無い。
可愛い物が大好き、そう、それはそうなんだ。
だけど、“男の子っぽく無い”よね。
知ってる。
だっていっつも言われて来たから。
そうやって、虐められて来たから。
“女の子は女の子らしく”、“男の子は男の子らしく”。
小学生の頃、ある男の子に虐められた。
理由は分からない。
嫌、
今も、虐められている。
黄「…ぅ、」
痛むお腹を抑え、公園のベンチで丸くなる。
きっと学校に行ったら又今日も。
背の高い彼奴に笑われて、取り巻きが沢山いる彼奴に殴られる。
それで…
黄「…辛いなぁ、」
ブーっと着信音が鳴り、恐る恐るスマホを開く。
『今日も空き教室で待ってるから。』
淡白な文脈。
なのに威圧する様な迫力が有る気がする。
送り主は何時も俺を虐めて来るクラスメイト。
黄「っ、勇気出さなきゃ、」
大丈夫、殴られるより全然良い筈。
それにもう、
黄「慣れちゃった、しね、」
黄「失礼、します、」
校門をくぐり、向かったのは自分の教室では無く保健室だった。
「あ、みこと君おはよう。」
優しく話しかけてくれる保健室の先生。
その声に少し安心する。
黄「ぇと、今日、授業は…」
受けないで此処に居る。
言いかけた所だった。
?「あ〜、みこと?」
びくんっ、っと聞き覚えの有る声がして、反射的に肩が震える。
黄「な、なっちゃん、」
そこに居たのは、今日朝連絡して来た、虐めの主犯のクラスメイトだった。
「あら、迎えに来てくれたのね。」
そう言ってにこやかに笑う先生。
そう、この人は何も知らない。
ただ、なっちゃんは俺を迎えに来てくれた優しい生徒。
そう思っているんだろう。
赤「あ〜、そうっす、w」
赤「て事で…な?」
口元に笑みを浮かべ、俺の肩を抱く。
そして耳元で呟いた。
赤「御免けど、今から付き合って。笑」
黄「ふぇっ、で、でもまだ昼っ、」
そう反抗すると手の力が強まり、爪が服に食い込む。
黄(痛ッ、)
赤「紹介したい奴がいっから。」
そしてされるがままに放課後待ち合わせする筈だった場所に連れて行かれるのだった。
赤「ん、入れ。」
どんっと背中を押され、バランスを崩して倒れる。
黄「うぅ、」
?「…大丈夫?」
頭上から声がして、ばっと顔を上げる。
黄「へ、誰、」
問い掛けた時だった。
黄「あ“ぐッ、」
横腹に鋭い痛みが走り、壁に衝突する。
赤「さっき言ったやん、紹介したい奴がいるって。」
嗚呼、いつもこうだ。
何か忘れたり、口答えしたらすぐ暴力を振るわれる。
黄「ご、めんなさい、」
謝っておくのが妥当。
知っている。
赤「はぁ、まあ良いや。」
そしてさっき少し心配してくれた人の方を振り向く。
赤「此奴、約束の。」
黄「ぇ…」
黄(あげる、って、)
そんな物みたいに、人を扱うん?
?「…分かった。」
無表情で答えるその人は、何を考えているのか全く分からない、なっちゃんとは別の怖さがあった。
赤「じゃ、俺は単位落としたくねぇから。」
そう言って無責任にも俺達を置いて出ていってしまった。
黄「…」
ちらっと横目で見てみると、中々整っている顔立ちだった。
?「みことちゃん、?」
黄「ふぇっ?」
急に名前を呼ばれ、思わず変な声を出す。
それが可笑しかったのか、少し口元が緩んだ気がした。
黄「ぅえぇと、」
何か話題を出そうと思うが、名前も知らないので呼ぶ事が出来ない。
緑「…すち、だよ。」
そう言って尻もちをついているこちらに手を伸ばす。
その手を取って良いのか迷っていると、ぐいっと抱き寄せられる。
黄「ふぇっ、」
その衝動で、抱き抱えていた通学バックが床に落ちた。
黄「ぁ、」
緑「…へぇ、」
床に散乱したノートやキーホルダーを拾い上げ、眺めるすちくん。
黄「か、返してッ」
嗚呼、馬鹿にされる、そう思ったのだが。
緑「懐かしいね、これ。俺も好きなんだよね。」
そう言ってひらっと、アニメキャラのぬいぐるみキーホルダーを横に振る。
黄「…へ?」
心底意外すぎて、言葉が出てこない。
そんな俺を無視して鞄に物を入れてくれる。
黄「あ、有難う、」
緑「いいえ。」
にこっと優しげに微笑む顔に、悪意は感じられなかった。
黄(なっちゃんとはだいぶ違うな、)
こんな人とつるんでるんだ、と少し不思議に思う。
緑「どうせ授業受ける気なかったんでしょ?」
急にそんなことを言われ戸惑う。
黄「…まぁ、」
躊躇いがちに目を逸らして答える。
すると、
緑「じゃあ、良い所に連れてってあげる。」
黄「?」
良い所、とは。
黄(…、)
もしかしてホテルの類だろうか。
黄(結局変わらない、か。)
黄「類は友を呼ぶって言うしね、」
ぼそっと呟くと、不思議そうな顔をして覗き込んで来た。
緑「行かないの?」
黄「ぅえー、、?」
どうせ此処で断ったって後から良い事はないだろう。
黄「分かり、ました、」
頷くとにこっと穏やかな表情を見せる。
緑「じゃ、行こっか。」
黄「ほわぁぁあぁっ!」
目の前に広がる光景に目を輝かせる。
緑「喜んでる…見たいだね、笑」
黄「んむ、」
子供を世話するような目で見て来るすちくんにむっとする。
連れて来られたのは、俺が好きなアニメのコラボカフェがあるテーマパークだった。
黄(疑っちゃった、)
ぱしゃっとスマホのシャッターを押しながら申し訳ない気持ちになる。
黄「結構見かけによらないんだね、」
独り言を言うと、すちくんの顔がひょこっと首の横に現れる。
黄「ひぁっ?!」
緑「焦りすぎでしょw」
あは、と軽く笑う。
この人は、少し眩しいな。
緑「みことちゃんは、こういうの好きなの?」
黄「え?」
あれから数時間、アトラクションに乗ったりして遊び倒し、御目当てのカフェに入って二人でケーキを食べていた。
黄「…引いた?」
緑「嫌、俺も好きだって言ったじゃん、w」
確かに、言ってたかも知れない。
でもあの時は事の整理が付いてなかったからな、と思う。
黄「んん、可愛いのは好きやよ、」
スプーンで紅茶の砂糖をくるくる混ぜながら言う。
黄「でも、共感してくれる男の子ってあんまり居らへんから、」
ふぅん、と相槌を打つすちくん。
黄(よく考えれば、)
今日会ったばっかりなのに、中々馴れ馴れしく接しているな。
黄(そう言うの気にしないタイプの人か)
あったかい紅茶を口に含み、ほっと息を吐く。
緑「コミュ障。」
黄「ふぇ?…んむっ」
何を言い出すかと思えば、そっと口付けをされる。
黄「…へぇぇっ?!///」
人差し指で口を押さえ、眉を寄せる。
人前なのに。
緑「ふは、wみことちゃん真っ赤w」
面白そうに笑うすちくんは、別になんとも思ってなさそうだった。
黄「ぅもうっ!///」
顔を抑える。
そんなに赤いだろうか。
黄(恥ずかしい、)
周りの人に見られる事も。
今更恥ずかしがってしまってる事も。
黄「…ぜぇったい女の子と夜遊びしとるっ、」
じゃなきゃこんな慣れてる筈がない。
緑「さぁ、どうかなぁ〜?」
にやっと意地悪く笑う顔。
馬鹿にするのはやめて欲しいのに、少し高揚した気持ちになってしまった。
緑「じゃあね。」
ひらひら手を振って、駅の改札で別れる。
時刻は午後5時、遊び過ぎてしまった。
黄「ふぅ、」
小さくなって行く背中を見ながら、やるせなさを背負う。
今日やった事、全部奢って貰ってしまった。
黄「御返し、」
考えて見るが、何も思い付かない。
すちくんの為に出来る事なんて無いんじゃないか。
第一、何も知らないし。
黄(可愛い物、好きっていっとたっけ、)
鞄からスマホを取り出し、電話を掛ける。
交換したばかりの、新しい表示。
押すか迷ったが、何もしないよりかは良いだろう。
黄「…あ、すちくん?」
着信音が消え、恐る恐る話し掛ける。
緑『うん、みこちゃん、どうしたの?』
少し深呼吸して口を開く。
黄「あんね、今日いっぱいお世話になっちゃったから、何か欲しい物有るかなぁ、って思って、」
そこであ、しまった、と思う。
黄(でしゃばり過ぎた、)
黄「ぁ、御免、一回忘…」
最後まで言い切らないうちに、後ろからぎゅっと抱き止められる。
緑「ん〜、」
俺の肩に頭を乗せている。
黄「す、すちくん?!」
突然の事過ぎて驚く。
緑「…欲しい物、くれるの?」
疑うような目でこっちを見て来る。
黄「ふぇ、有るん?」
有るんなら良いよ。と振り向きながら言う。
緑「ほんと?」
黄「ぅ本当!」
高いのだったらやばいなぁ、と考えるが、その必要は無かった。
緑「…みことちゃん。」
黄「うん?」
呼ばれた、と思って見つめるが、続く言葉は無い。
黄「えと、何が欲しいん?」
緑「だぁかぁらぁ、」
そっと又唇を重ねられる。
でも昼のような物じゃ無い。
黄「ん“っ、ふ、ッ、♡」
舌が入り込んで来て、息苦しくくらくらする。
それでも続ける。
頭を抑えられ、離れられない。
黄「ぅ、は、ぁっ、♡♡」
解放された、と同時に、足から力が抜け、意識も失ってしまった。
黄「…んぅ、」
目を覚ますと、柔らかい布団の上に寝ていて、周りは真っ暗だった。
黄「、?」
手足を拘束されているのか、身動きが取れない。
緑「わ、結構起きるの早かったね。」
ぱっと電気が付いたかと思うと、すちくんが俺のお腹の上に馬乗りになる。
黄(軽い、から痛く無いけど、)
頭が混乱する。
どうしてこうなったのか。
緑「言われてるんだよね、好きなようにして良いって。」
そう言ってポケットから取り出したのは、小さなスイッチのような物だった。
黄「何、それ、」
問い掛けると、にこっと笑うすちくん。
だけど優しさは感じられない、狂気を隠してるような笑みだった。
緑「見た事無い?こーするんだよ。」
かちかちかちっと音を立ててスイッチが回る。
その瞬間だった。
黄「ひぅッ、♡♡ぉ“ッ、にゃにッ、?!♡」
身体の中で何かが動いているのを感じる。
緑「へぇ、本当に知らないんだ、ひまちゃんとヤった事有るんだよね?」
黄「ッッッ〜〜♡♡///」
そう、なっちゃんとは何度も身体を重ねた事が有る。
最初は脅されて、次からは使い回しされる事も多かった。
緑「ふ〜ん、感じやすいんだ。」
寝踏みするように眺められる。
黄「あ”ッ、も“っ、いぐッ、♡♡」
びくびくと身体が痙攣し、精液が吹き出す。
緑「嗚呼、やっぱり可愛いや♡」
スイッチを元に戻し、俺の身体を抱き寄せる。
黄(…可愛い、)
息を整えながら、涙を拭く。
すちくんの腕の中は暖かかった。
黄「…俺、可愛い、?」
緑「勿論。」
即答されて、少しくすっと笑う。
黄「そっか、」
胸に顔を埋めると、優しく頭を撫でられる。
黄「すちくん、好き、」
ちょっと照れながら呟く。
すると、耳元で囁かれる。
緑「俺は大好きだよ?」
それが変にくすぐったくて。
嬉しかった。
何度かそう言う行為もするようになって。
それで_______。
『で、彼奴どうやった?』
『ん〜、良い子だね、』
『何したらあんな風になるの、w』
『知らんしwww』
『ふぅん、まぁ良いや。』
『手伝ってくれて有難うねぇ。』
『へいへい。』
『嫌ぁ、でも長かったなぁ、w』
解 釈 は 、 貴 方 の お 好 き に 。
コメント
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緑くんが 黄くんのことが好きで 、 2人をくっつけるための作戦として 赤くんが黄くんを虐めてたって事ですか ... ?? 黄くんが 緑くん以外の人を眼中に入れないように 赤くん自身は 悪い人っていうふりして虐めてたとか ... ( ? いくら考えてもこの考えしかできない 笑 もう小説の雰囲気が 刺さり過ぎて やばいです 最初から最後まで 私 語彙力無さすぎますね 笑
求めてた物がこれ過ぎて...!凄すぎます!!お洒落な文章と、深い内容がプロだ...!!!栄養有難う御座います!!
うぇ!どうゆうこと?すちくんがヤるために暇ちゃんが使われていたのかな?