テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
3ヶ月で本気(マジ)になる恋。
🩷佐野勇斗
💛吉田仁人
🤍山中柔太郎
❤️曽野舜太
💙塩﨑太智
⚠️全員標準語になってます🥺
次回からは気をつけます
第7話 恋人みたいないつもの楽屋
撮影の合間。
楽屋では、
5人がそれぞれ自由に過ごしていた。
ソファに座ってスマホをいじる人。
飲み物を飲む人。
スタッフと話している人。
いつもと変わらない、何気ない時間。
――ただ一つ違うのは。
勇斗と仁人の耳にだけ、
小さなイヤホンが入っていることだった。
今日、二人にはスタッフから秘密の指示が
出ている。
もちろん、舜太、柔太朗、太智の3人は
何も知らない。
👤『じゃあ、そろそろお願いします』
イヤホンから聞こえた声に、勇斗と仁人が
ほんの少しだけ目を合わせる。
仁人は何も知らないふりをして、ソファに
座ったままスマホを眺めていた。
すると――
👤『まずは、自然に距離を縮めてください』
💛「……」
自然にって……
何をすればいいのか分からない。
そんな仁人の隣に、
勇斗が何気なく座った。
少しだけ距離が近い。
💛「……近くない?」
🩷「そう?」
💛「近いって」
🩷「いいじゃん」
💛「よくない」
そう言いながらも、仁人は離れない。
それを見ていた舜太が、
ちらっと二人を見る。
❤️「……なんか今日、距離近くない?」
柔太朗も二人を見る。
🤍「たしかに」
太智は特に気にしていない。
💙「そう?」
💛「……気のせいじゃない?」
必死に誤魔化す仁人。
その横で、勇斗は楽しそうに笑っている。
少しして仁人が立ち上がった。
💛「ちょっとコーヒー取ってくる」
その瞬間。
イヤホンから指示が入る。
👤『今です』
そして――
👤『行かないで?みたいな感じでだだこねてください。もちろん可愛く。』
勇斗は一瞬だけ仁人を見る。
そして、
🩷「……行かないで?」
💛「……え?」
思わず振り返る。
🩷「……ここにいて?」
💛「いや、コーヒー取りに行くだけだよ?」
🩷「嫌だ」
💛「……」
🩷「ここにいて?」
少しだけ甘えるような声。
まるで子犬みたい。
その瞬間。
❤️「キモっ」
即答だった。
💛「おい!!」
❤️「いや、急にどうした!?」
🤍「……え、何これ」
💙「……?」
太智だけは、特に気にしていない。
仁人は恥ずかしそうに勇斗を見る。
💛「……じゃあ、一緒に行く?」
🩷「うん」
二人が立ち上がる。
そのとき――
👤『そのまま、二人で行ってください』
二人は何も言わず、楽屋を出ようとする。
しかし。
👤『……そのまま手を繋いで』
仁人が止まる。
いや、ここで!?
しかも――
3人が見ている。
仁人は少しだけ躊躇った。
けれど勇斗が、そっと手を差し出す。
そして、
ぎゅっ
指と指が絡まる。
恋人繋ぎ。
💛「……っ」
一気に顔が熱くなる。
❤️「…………え?」
舜太が二人の手元を見る。
そして。
❤️「うわぁ……」
柔太朗も視線を落とす。
❤️「恋人繋ぎしてる……」
🤍「えっ」
🤍「ちょっと待って」
🤍「……普通に恋人繋ぎじゃん」
❤️「いやいやいや!!」
❤️「そこまでやる!?」
💛「……いや、これは……」
言い訳しようとするけれど、
何も出てこない。
だって、
本当に恋人繋ぎをしている。
しかも――
みんなの目の前で。
勇斗はというと、
何事もなかったかのように笑っている。
🩷「コーヒー取りに行くんでしょ?」
💛「……そうだけど」
❤️「いや、その状態で行くの!?」
🤍「え?……」
二人はそのまま、
手を繋いだまま楽屋の外へ向かった。
その後ろ姿を見ながら。
❤️「……すご」
🤍「……え、いつの間にそんな感じになったの?」
💙「…………」
太智はスマホを見ている。
二人の手元なんて、まったく見ていない。
❤️「太智!」
💙「ん?」
❤️「二人、恋人繋ぎしてる!!」
💙「……あ、そうなの?」
❤️「そうなの!?じゃないって!!」
🤍「今まで気づいてなかったの……?」
💙「だってコーヒー取りに行くんでしょ?」
❤️「そこじゃない!!笑」
🤍「太智、ほんと興味ないじゃん笑」
💙「いや、だって……」
💙「コーヒー取りに行くだけでしょ?」
❤️「だからその手!!」
💙「……?」
最後まで気づいていない太智。
廊下。
二人きりになった瞬間。
💛「……ねえ」
🩷「ん?」
💛「いつまで繋いでるの?」
🩷「スタッフから指示くるまで?」
💛「……そっか」
そう言ったのに、
仁人は自分から手を離そうとは
しなかった。
むしろ繋がれた手を意識するたびに、
胸がどんどん騒がしくなる。
……なんでこんなにドキドキするんだよ
ただ手を繋いでいるだけ、
それだけなのに…。
勇斗の手が温かい。
指が触れている。
その全部が、やけに気になる。
仁人は小さく息を吐いた。
……いや
勇斗は俳優だから
こういう表情も…
言い方も、人をドキッとさせるのも、
きっと全部、上手いだけ。
そう。これは仕事。
恋人役だから。
そう思えば、少しだけ落ち着く気がした。
二人が楽屋に戻ってくる。
💛「ただいま」
❤️「おかえり……」
舜太はまだ二人の手元を見ている。
柔太朗もじっと見ている。
太智だけは、
相変わらず何も気にしていない。
勇斗と仁人が席に戻る。
すると、
👤「ドッキリ、大成功ー!!」
🍼「…………」
一瞬の沈黙。
❤️「…………あーーー!!」
舜太が大きく息を吐く。
❤️「よかったぁ……」
🤍「……よかった」
柔太朗も、
明らかにホッとしたように肩の力を抜く。
そして、少し遅れて太智が顔を上げる。
💙「えー!まじか」
💙「よかったァ」
❤️「…………」
舜太が太智を見る。
💙「なに?」
❤️「太智、適当すぎ笑」
💙「いや、ちゃんと驚いたじゃん」
❤️「棒読みだったじゃん!」
🤍「ふふっ」
💙「だってドッキリだったんでしょ?」
❤️「そうだけどさぁ笑」
💙「じゃあよかったじゃん」
❤️「まあ……そうだけど!」
柔太朗も笑う。
🤍「でも本当にびっくりした」
❤️「俺も!」
💙「俺もー」
❤️「だから適当すぎるって!笑」
楽屋に笑い声が広がる。
そのとき仁人は不意に勇斗を見る。
勇斗とも振り向いて目が合った。
勇斗との恋人繋ぎの感触を思い出す。
また、胸が跳ねる。
――でも。
これは勇斗が俳優だから。
演技が上手いから。
そういうことが自然にできるから。
きっと、それだけ。
そうやって仁人はまた、
自分の気持ちに蓋をした。
一方。
🩷「……仁人」
💛「なに?」
🩷「顔、まだ赤いよ」
💛「…………うるさい」
また少しだけ、胸が跳ねた。
👤「……あ、そうだ」
スタッフが何かを思い出したように
振り返る。
👤「次回の配信、もうすぐですよね?」
勇斗が顔を上げる。
🩷「ああ、そうだね」
💛「……?」
👤「せっかくだし、次回はちょっと特別な感じにしてもいいかもしれませんね」
❤️「特別?」
🤍「何するの?」
スタッフは意味ありげに笑う。
👤「それは……次回の配信までお楽しみということで」
💙「気になるじゃん」
❤️「絶対なんかあるじゃん!」
勇斗は隣にいる仁人を見る。
🩷「……楽しみだね」
💛「うん(?)」
何気ない一言。
それだけなのに仁人の胸が、
また少しだけ跳ねた。
#山中柔太朗
Freesia
370
4
コメント
3件
ヤバい!!! しれっと恋人繋ぎしてるのは、うん、ホンマにヤバい!! てかスッタフさん私に今度の配信内容教えてくださ〜〜い!!
読了!第7話、楽屋ドッキリ回、めっちゃ楽しかったです。指示に従って「行かないで」って駄々こねる勇斗が可愛すぎるし、その流れでまさかの恋人繋ぎで楽屋を出てく展開、「うわぁ…」って舜太の声が聞こえてきた(笑)。ただ、最後の「顔まだ赤いよ」で仁人がドキッとする場面、あれはもう演技じゃ押さえきれてない気がする。そして「次回の配信、特別な感じ」って伏線、気になりすぎる。次話も絶対読みます!