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瑠璃🍫✨💭ྀི
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ああ~この2人、ほんと良いな! 覚えてたって気づき合うシーン、胸がぎゅっとなったよ。広睦くんが「子供だからって傷つかないわけじゃない」って言うところ、すごく刺さった。お互いの不安をちゃんと話して、信じ合おうってできる関係、尊いわ。最後の研修で泊まれないもどかしさもリアルで笑っちゃったけど、それでも「先が長い」って言える春美さん、かっこよすぎる🔥 次も楽しみにしてる!
「広睦くん、覚えてたの」
そう聞いた私に広睦くんが驚く。
「え、春美さん、覚えてるの」
「覚えてるよ。あの日私はあなたを好きになったんだから」
「ああ、見た目、だけね」
「……まぁ、最初は。ごめんってば」
「いいけど。覚えてたんだ。いや、電車で何回か会ったのに全く知らんぷりだったから『あー……そんな感じか』ってがっかりしてたら急に告白してくるし、ここでのことは覚えてないんだと思って」
「今だから言うけど。電車で見かけた時から素敵だなと思っていて。ここでのことは後で電車の人だって気づいて、あの時の広睦くんの感じから広睦くんから声をかけてくれるのを期待したんだけど、忘れてそうだったから、悩んで悩んで、勇気を出してみたら……」
「思った感じでも年齢でもなかった、と」
「だからー、もう許して」
「ははは! 」
広睦くんは声をあげて笑って私の手をぎゅっと握った。
「良い人だよね、広睦くんは。私にもちゃんと優しかったよ。手を出さなかったのも良心でしょ」
「……あー、買いかぶり過ぎ。これからガンガンいくし」
「私も、もう不安を広睦くんに押し付けるのはやめる」
「大人の女性から見たら子供みたいなもんなんだろうね。実際子供っぽいし。でも子供だからって傷つかないわけじゃない。若くて可愛い子とやらが目の前に現れてもこれまでの思い出や歩んできた道があって、相手との信頼関係とか周りの人との関係ぶち壊してまでそっちにいくほど馬鹿じゃない。逆に春美さんは頼りがいのある大人な男が現れたら好きになるのかって疑われるのきついだろ」
「そうだね。お互い、信じなきゃね」
「一途だよ、俺」
「私も、重いよ。そうだ、言っとかないと。私結婚したいから。結婚しないなら別れるから」
「ははははは! 俺のセリフだ」
もう決めたからには周りの目なんて周りの言葉なんて気にしない。そう腹をくくった。
「俺、ガンガン詰めるからな」
「ええ、はい」
「尻込みすんなや、散々結婚したいって言ってたくせによ」
「ははは! 」
しばらく笑いあって、繋いだ手にじんわり汗をかいた頃、私は立ち上がった。
「さ、帰ろうっか」
「そうだな」
と言いながら、私を抱き寄せてちゅ、と軽いキスをする。屈んだまま私の顔をのぞき込むと、「んー」と唸って見つめて来る。何だろうかと目を逸らす。
「逃げてんなよ」
また唇を押し当てるようなキスをして、だんだん重くなっていく。
はあ、と吐息が漏れた。今日みたいな日は帰りがたい。
「ね、このままうちに……来る? 泊っていって」
唇を完全に離すと広睦くんがうわっと叫んだ。
「俺、明日入社前研修。え、今日まで全然暇だったんだけど、明日。よりによってそんなことある? 泊まるとか、そんなチャンス逃すことある。いけるか、早く起きて……」
頭を抱えて真剣に言うから吹き出してしまった。
「そっか、入社前研修って段階的にあるもんね。うちの会社もそうだった。明日からかぁ、頑張って! 」
「え、待てよ。これこのままにすんの、せっかくなのに!? 」
必死な様子に笑ってしまう。
「そっち、優先。何かあったらダメでしょう。これからしっかり稼いでもらわないと」
広睦くんは脱力してため息を吐いた。
「まじかぁ。さっそく社会人の洗礼受けてんのか、これ。先輩たちが社会人なって早起きするのと夜更かし出来ないのが辛いって行ってたっけ」
じと目で見てくるから私は広睦くんを慰めるように笑って言った。
「私たちは、先が長いんだから」
とはいえ、私も残念だけど、今日は気持ちが満たされただけで十分、かな。
「ちぇ、まぁ今日は幸せだからいっか。楽しみの先延ばし。ね、春美ちゃん」
大胆不敵にあの日と同じ笑顔で七瀬広睦(22)は笑った。
(秋の初めに誕生日を迎えたらしい。今度お祝いしようね)