未来からの手紙

地球へ

今までありがとう。

こんな人類を生きさせてくれて。

僕たちは、地球をあんなに破壊してきたのに、長い間僕たちに恵みをくれたよね。

あるときから、急速に増え続けた人口は、年々減っていき、仕舞いには僕一人になってしまった。

この手紙を書こうと思ったのは、彼女が最後に僕に「あなたは、最後まで生き抜いて。」と言っていたからだ。

そう、僕は最後に地球に居たことを残したかったんだ。

もっと何かあったとは思うけれど、僕はもう一人だから何も壮大なことはできないんだ。

あと少しで、僕も永遠の眠りにつくだろう。 そして、新しい地球の管理者が来ることだろう。そうすれば、僕の生きてきたこの街も壊され新しく生活する場所ができることだろう。僕は、この街が大好きだった。いや、今も大好きだ。そして、この国のことも世界も、地球のことも全部大好きだ。だから、そんな地球に最後に言いたい。ごめんなさい。そして、さようなら。

おやすみ。ありがとう。

人類最後の一人より