テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
※ 注意 ※
・桃青
・病み
久しぶりのガチノベルだから大目に見てね😘
確か、オフィスを出たのは日付が超えた頃だった気
がする。
オフィスから俺の家は徒歩でも通える距離だから、いくら遅くなっても心配は無い。
だから少し油断していた。
「え、まろ!?」
まさか、まろが俺の家の玄関に座り込んでるなんて思わなかったから。
「……」
黙っているまろの前にしゃがみ、目を合わせようと試みる。
よく見ると、まろの隣にはいつも持ってるビジネスバッグが置かれていて、シャツのボタンは上まできっちり留まりネクタイも締めていたし、ジャケットも着たまま。
無言で家の鍵を開けて、バッグを手に取る。
まろの手をぐいと引っ張ると、案外簡単に着いてきた彼はされるがままに家に足を踏み入れた。
ジャケットを無理矢理脱がし、バッグと共に椅子に掛ける。
それからまろをソファに促すと、まるで操り人形のように座った。
それを見届けてからキッチンへと向かう。
とりあえず夕飯も食べていないし、もしかしたらまろも食べるかもしれないと、軽くご飯を作ろうと冷蔵庫を開けた。
「おわっ」
「…おいてかんといて」
もうすぐ夕飯ができるという時、背後から突然肩に重みを感じた。
直後に聞こえた声はガラガラで、いつと同じ声とは言い難かった。
結局、ソファに二人並んでスープを飲んだ。
まろといると静かでも心地いいから好き。
しばらくして、突然まろがいつもの調子で喋り始めた。
「…今日ないこんち泊まってもええ?」
「え?……別にいいけど、どうしたん」
「んー…かぇりたない」
思わず目を見張る。
まろが俺の前でそんなことを言うのは初めてだった。
だから、理由なんて聞かずに承諾した。
「まろ明日仕事あるんだよね?本当に帰らなくていいの?」
「うーん、…鞄も服もあるからなぁ」
段々と調子が戻ってきた頃かと、2人並んで風呂上がりの髪も乾かさずにベッドに沈み込んでいた時、軽くそう聞いてみた。
返ってきたのはいつもと変わらないように聞こえた声。
その後に、「でも、」とまろの声が続いた。
「…あの家、見たくなくて。嫌な事全部、思い出してまうから、……」
そう言って、まろは足に掛けていた布団にすっぽりと体を収める。
自分を守るように、そのまま頭まで被ってしまう。
「……じゃあ好きなだけ俺ん家にいていいよ、仕事だって行かなくてもいい」
「それは、…あかんやん、ちゃんと行かんと」
「真面目のまろはえらいねぇ」
布団の上からまろの頭を撫でる。すると、くるりと猫のように丸まって、手にすり寄って来たのが伝わる。
いつもはこんなこと絶対にしないし、拒むはずのまろが俺の手を受け入れているのだから、相当ダメージを受けているのかなと眉を顰めると、独り言と言うには大きすぎるまろの声が言葉を紡ぎ始めた。
「家ん中めちゃめちゃ荒れてるんよ、…洗い物もできてなくて、洗濯物も畳めてないし掃除なんて手つけられんくて。」
「……」
「ご飯、…制限飯すら食べる時間ないから…デスクもいれいすの資料とか仕事でぐちゃぐちゃで 」
もう見たくない、そう締め括ったまろは、頭を撫でていた俺の手から離れて更に丸まってしまった。
「…あれ、でも明日いむがまろん家行くとか言ってなかったっけ」
「あぁ…掃除してもらう日やねん、」
「いむだと余計汚くなるかもよ?」
「……そしたらもう帰らへん」
「ははっwいむ責任重大やなあw」
「…知らんもん」
ひょこっと布団から顔を出したまろと笑い合いながら、たまにはこんな可愛いまろを見るのもありかもしれない、なんて考えた。
Fin.
はあ 消去分の書き直し完了😩😩
今頑張って黒桃書いてるからもうちょっと待ってね!!
コメント
3件
本当にすき😭💗 青さん辛いよねぇ、お仕事本当にお疲れさまだよぉぉ、、 やっぱ桃青っていいね🙄 これからも応援してるよ!! 無理しない程度にがんばれー! …私もそろそろ書かなきゃ……(殴
え?誤字チェックで見に来たらあほみたいな話やなこれ
ノベルも最高です🫶🏻💗 青くんに優しく接する桃くん好きです なりさんの投稿が僕のお薬になってます🥺ありがとうございます