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「…」
私は,さっきとは一変し,暗い顔をしながら教室へ入る.
無言のまま,暗いまま..私は授業の支度を始める.
「ねぇ,あの子.いっつも暗くてさ,なんか.不気味じゃない?」
クラスの女子がクスクスと小馬鹿に私の話をする.耳を塞ぎたくなる程の..
「うわっ.こっち見た!バレたんじゃない,?」
なんて笑いながら.私の愚痴を零し始め出す.
いつ私が何をしたと言うのか..殺してやる.
ーーーーーーーーーーー
下校の時間になった.
私は早く帰りたい思いで足を進める.
家の近くの別れ道でふと
「右に進めばヨジの家.」
と言う事が頭をよぎった.
学校で自分の愚痴を聞いたのもあり,ヨジの所へ逃げ出したかった.
悩んで俯き,顔を上げるとヨジの家の前だった.
「〜♪…おや?百合さん?」
鼻歌をしながらヨジは出てきた.
「,,ごめんなさい…道,間違えました.」
ヨジさんに愚痴を吐き出したい事を心にしまい,家へ向かおうと後ろを向いた.
「寄っていかないんですか?」
「え…」
「せっかく来たんですし,,寄ってください 」
「…はい!」
元気良くヨジの方へ向き,スクスクとヨジの家へ入っていった.
「いらっしゃいませ.」
「はは…,……やっぱりこの家は居心地が良いですね」
「光栄です,」
「ヨジさんは,,他の人も家へ連れて来るんですか?」
「そんな,連れて来ませんよ..連れてくる相手が居ないので,,笑」
「そうなんですね..」
何故かホッとする自分が居た.
もし,他の人も連れて来ていたら,嫉妬をしていたと思う.
「…ヨジさんはなんで私に声をかけたんですか?」
「..そうですね,特に理由はありませんよ.」
「嘘ですか?」
「..鋭いですね」
ヨジは困った様な顔で笑った
「…ごめんなさい」
「いえ,百合さんが謝る必要はありませんよ」
「へへ……あ,そろそろ行きますね」
「そうですね..もうそんな時間です,では 」
「はい,ではまた.」
「また」
ーーーーーーーー
「ただいま.」
「…」
いつものお母さんの明るい「おかえり」が無かった.
「お母さ..~,ッ!?」
ドアを開けるとお母さんの髪はボサボサで,部屋にはビールの缶が散らばっている.
目には光が灯らず,こっちを見る気配が無い
しばらく呆然としていると
「..お父さん,逮捕されたわ.」