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「え..?」
「お父さん..未成年に手,,出したって,! 」
お母さんは弱々しい声で話す
「……」
余りにもショックで声が出ない私に
「..悪かったね,すぐ立ち直れないお母さんで..悪かったね,,」
とお母さんは泣き出す.
「お母さん,,落ち着いて..」
「落ち着ける訳無いでしょッ,!!」
とお母さんは怒鳴り,私にビールの缶を投げつける
「ごめんなさい..」
「申し訳ないと思ってるなら新しいビール買ってきてくれる,?」
「..」
「返事は?」
「はい,,」
ーーーーーーーーーーー
私はコンビニへの道の途中でボロボロと涙が溢れた.
お母さんのあんな怒り方は初めて見た.
お父さんが逮捕されて,感情が高ぶってるのだと思う.
私が理解してあげないと….
「百合さん.おはようございます.」
「..ヨジ,,さん.」
「行きましょうか,私の家へ」
「..え」
ヨジは私の手を無理くり引っ張る.
「つきましたね.」
「はい,入りましょう」
「ありがとうございます,,」
「強引に,,すいませんね.」
「いえ,ヨジさんと話せて嬉しいです.」
パッと出た言葉が恥ずかしく,視線を合わせられなかった.
勇気を出し,顔を上げるとヨジは笑っていた.
ほわぁっとした平和な空間を楽しんで居ると,ヨジはハッとした.
「あ..手,すいません.」
ヨジは私の手を握った事を恥ずかしそうに言う.
「嬉しかったです,!」
しょげた様子のヨジを見て,思わず口に出してしまった.
「ちがッ,変な意味じゃ無くて..」
ヨジの安心した様な顔に見惚れ,少し沈黙の時間が流れた.
「百合さんは,色んな事に喜べて..良いですね」
「_ヨジさんだから,嬉しいんです.」
「はは….」
私は照れ隠しをする様に時計を見た.
「…そろそろ,行かないと.」
「もう少し,一緒に..居てくれませんか」
「ヨジさん,…!」
本当はジャンプして抱き締めたいのだけれど,グッと堪え,ニコニコとしながらもう一度席に着いた.
「なら,,もう少し,居ますね.」
「はい,」
「ヨジさんも,外出るんですね」
「はは,,インドアですが..散歩してたら,百合さん,居たので.」
「へへ..」
「百合さん.」
「..?はい」
ヨジをジッと見る私の視線は合わせず,目を逸らし気味で私に近付く.
「ヨジさん,どうしッ、…」
言葉を言い切る隙もなく,ヨジは私に口付けをした.