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第四話『固有魔法』
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mdが部屋を出てから、沈黙が流れる。 密室に二人っきり、何も起こらないはずがなく…なんて言ってられる余裕はない。
王族特有の威圧感で立ってるだけでもしんどいのに、二人で話すなんて、マジで俺何やらかした?居ても立っても居られず、俺は話しかけた。
rd「あのー、すみません。要件は何でしょうか?」
kyo「ん?あぁ、すまんな。ちょっと確認したいことがあってなぁ」
そう言って、kyoさんはまじまじと俺を見る。
rd「…俺たち初対面ですよね?何かしましたか?」
kyo「…へぇ、聞いてた噂と随分と違うやん」
噂?何のことですか、と聞く。
kyo「物静かで、積極的に人と関わらない性格って聞いてたんや。今のお前を見る限り、そんなことはなさそうや」
kyoさんは俺から話しかけたことに驚いたらしい。ワンチャン転生がバレたのかと思い、ヒヤヒヤした。
kyo「本当は、お前が噂通りの人間やったら、生徒会に引き入れるつもりはなかったんや。やけど、さっきのお前の態度を見て気が変わった」
rd「はぁ…そうですか」
だったら、噂通りの人間を演じればよかったと、内心で舌打ちする。
kyo「話が逸れたな、本題に入るわ」
そうすると、ソファに座れと促し、自ら紅茶を淹れた。
rd「ありがとうございます…。それで、本題とは?」
kyo「あぁ、大したことないんやけどな。昨日の入学式、mdと外に出たのを見てたんや。そんときに、お前から妙な気配を感じたんや」
rd「妙な気配ってどんな…」
kyo「この世界には、『固有魔法』を持った人間がいることは知ってるか?」
もちろんだ。ヒロインには『浄化・再生』の固有魔法、kyoさんには『守護・結界』の固有魔法持ちでゲームではそれを駆使して戦闘を乗り越えてきた。
kyo「固有魔法持ちには特有の『オーラ』が存在するんや。そしてrd、入学式の日、お前からそのオーラが流れていたことに気づいたんや」
rd「…は?」
知らない。そんな設定ゲームにない。特にrdにおいては、すべての能力値が平均的で突出したスキルはないはず。なのに何故…。
kyo「…その様子やと知らなかったみたいやな。今のお前からもオーラの気配はする。昨日ほど強くないけどな」
rd「…それは確かですか?」
kyo「あぁ、おそらく。明日の能力測定ではっきりするやろ。念のため俺も見に行くから、よろしくな」
rd「…はい」
kyo「話はそれだけや。戻ってええよ」
rd「最後に一つだけいいですか?」
kyo「なんや?」
rd「俺に、稽古つけてくれませんか?」
kyoさんに鍛えてもらえば、生存率が上がると思った。kyoさんの態度を見る限り、嫌われてないことはわかったから、ワンチャン賭けてみる。
kyo「なんや急に…理由は?」
下手に嘘をついてもバレる。本当のことを言っても信じてもらえない。しかし、kyoさんの鋭い眼差しに抗うことはできなかった。
rd「…実を言うと、俺は今年中に死ぬんです」
kyo「…はぁ?、ふざけとるんか?」
rd「いえ、本当です。俺はほぼ確実に年内に死ぬ。事前に防ぐことは不可能、だったら強くなって、生き延びたいと思いました」
rd「馬鹿げた話だと思われても仕方ありません。信じてくれなくても構いません。だけど、強くなりたいのは本当です。…お願いできませんか?」
kyoさんは少し考えた。そして、
kyo「そこまで言うならええけど、」
kyo「俺の稽古は、厳しいで?辞めるなら今のうちや」
rd「覚悟の上です。お願いします」
kyo「わかった。じゃあ毎週水曜日、校舎裏の旧体育館で待ってる。…逃げたら承知せんからな?」
そう言って、指を鳴らすkyoさん。やっぱ怖っっと思った。
生徒会室を出ると、mdが拗ねた顔で待っていた。
rd「ごめん、md!遅くなって」
md「…遅イ。遅スギルヨrdoクン」
rd「ごめんって。ほら、放課後ここ行こ?」
と言って、何やら楽しそうなイベントに誘う。
md「ウーン…二人ッキリナライイヨ」
md「約束ネ?」
rd「わかった」
そうして、俺たちは教室に向かった。
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《ゲーム設定》
・固有魔法を持つ珍しい人間がいる
・固有魔法持ちはオーラが見える
・固有魔法は能力測定で詳細を見られる
キャラ設定:
rd:???/MAX→固有魔法『???』/MAX
kyo:固有魔法『守護・結界』/MAX
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