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カップル又は両片思いのちょっとしたすれ違いのシチュエーションが1番好きということに最近気づいた
【岩泉】
「ん”ーーー、気になるけどかわいいからいいや!!」
顔を赤くさせ、両手で顔を覆いながら、及川が叫ぶ。
「うるせー」
「いてっ」
及川の声がでかいので、おでこにデコピンしてやった
(かわいいかわいいって、女じゃねーんだぞ…//)
そんなやり取りをしていると、授業開始のチャイムがなる
『キーンコーンカーンコーン』
「あのー、岩泉さん、」
「いいぞ」
「え、まだ何も言ってませんけど」
「一緒にサボってやる」
「な、なんでわかるの?!」
「同じこと考えてたからじゃねーか?」
「ッ〜!!もう好き!!大好き!」
と言いながら、及川は岩泉に抱きつこうとこっちにくる。
「馬鹿!声デケェ、先生に見つかる」
「いてっ」
今回は手で顔面を止める。痛そうにしている。
「どこ行くんだ?サボるにしても」
「うーーん、あ、空き教室!最近いいところ見つけたんだー!」
「不真面目」
「まあまあ!勉学に関しては真面目ですから!」
「”は”な?笑」
「こら!細かいとこ気にしない!」
「さっさと行くよー」
「おう」
二人で並んで空き教室に向かう。いつもと同じなのに、何かふわふわしてる感じだ。
(ヘンだな、)
「っても、何しようか、笑」
空き教室には来たものの、俺はサボりなんてしたことないし及川は空き教室の存在を知っていただけでサボったことはないらしい。2人とも何をすればいいか分からない
(なんか気まずーッ)
「ひまだね」
「おう」
とりあえず座る。
空き教室だがほこりはそんなにない。
「んー、岩ちゃん、おr」
「やだ」
「え!なんで?!!」
「キスなんて、付き合ってすぐにするもんじゃねぇだろ」
「なんで分かっちゃうかなー笑まあそうなんですけどーー、だめ?」
「だめだ」
「えー!!岩ちゃんのピュア!」
「ハグは?」
「……」
「お願い…」
(くっそ、無駄にいい顔しやがって
及川は渋々それを了承した。
やった!の明るい声とともに、俺は及川の匂いに包まれた。
「はーー、幸せ」
「…おう」
「俺さー、好きとか付き合おとか、岩ちゃんに絶対に言わないって決めてたんだよ?」
「…おう」
「なのにさー、岩ちゃん警戒心とかないし、なんか嫉妬とかいう単語も聞こえちゃうしー?」
「俺ちゃんもうだめだって!カッとなっちゃって、口からポロッと…」
「………おう」
「ダメだよねーーー、」
及川のハグする力が若干強くなる。
(かわいいところもあるもんだ…笑
【及川】
「何か言ってよ 」
岩ちゃんと離れる。
(なになにー?なんか1分くらい無言だったんですけど?!
「ああ、わり、笑」
「可愛いとこもあるもんだなーと」
「え?!どこが?!今どこがどういう感じでそうなった?」
「秘密だ」
「ねぇーー!岩ちゃん!」
二人で笑う。(ああ、楽しい。こんな楽しいと感じるなら、もっと早く、好きと伝えてたらな。贅沢な後悔だね)
「さっきのことだけどよ、お前のポロッとがなければこんな風になってねぇんだわ」
「それについてはどうお考えで?及川さん?」
「んもぉ!ずるいー!!」
「笑笑」
「なあ、出かけようぜ」
「え?俺から誘いたかったのに!それにキスはダメなのにデートはいいの?!」
「どんまいだな笑」
「それはいーだろ別に。二人で出かけるくらい今までもあったんだしよ」
「んー確かに!」
「どこ行きたい?」
「んーー、遊園地…とか?」
「え、かわいい」
「なんか図書館デートしよとか言われるかと思ってた」
「付き合って初デート図書館デートはやばいだろ笑」
「まあねー、分かった!遊園地ね!○○遊園地のチケット買っとく! 」
「ありがとよ」
「楽しみだね」
「おう」
(楽しみなことが増えた!!しかも岩ちゃんと!うれしい!!)