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📢🍍
⚠︎︎死ネタ / 真っ暗めの救いの無い話。
・一応シェアハウス設定 / 一応現パロでは無い、暗めの世界で生きる彼らの世界線です。
・📢クンは居ません。
・🍍クン目線(基本🍍クンの一人語り)
ここ数日部屋の中は、ずっと真っ暗だった。
部屋のカーテンは閉めきったまま、灯りも点けずにベッドの上で膝を抱えている。
いつも過ごしていたリビングには戻れず、皆と会う度に“アイツ”の顔が思い浮かんで…
「おはよ…」
小さな声。誰にも聞こえやしない、ただの独り言。
今が朝なのか夜なのかすら、どうでもよかった。
声に出さなきゃ、自分が壊れそうで。
毎日おはようと返してくれて、自分より背は小さい癖に大きな手で頭を撫でてくれる“アイツ”は、何処にもいない。
虚しさは増すばかりだった。
俺と“アイツ”が居た部屋はあの日から散らかったままだ。
服はハンガーにかけたまま、手入れもしていない。
“アイツ”の持ち歩いていたメモ帳も開きっぱなし、揃いの指輪は箱の中にしまったまま。
彼の居なくなった日から止まっている。
あの日、何もかも止まった。
どんな声で「なつ」って呼ばれていた?
外出する時“アイツ”はどんなふうに「行くぞ」って言って、誘ってくれていた?
初めて手を繋いだ時、初めて恋人らしい夜を過ごした時、俺は何を感じてた?
何も、思い出せない。
考えるだけで頭が割れるように痛い。
でも、一番痛いのは心だ。
ずっと空っぽで、もう二度と埋まる事の無い穴からは、冷たい風が常に吹いている気がした。
「っふ、はは…いつまで落ち込んでるんだろ。」
ふっと久しぶりに笑えた気がした。
そんな女々しい自分が馬鹿馬鹿しくて、 喉が詰まって涙が溢れてくる。
ノリの良さや元気が取り柄だった自分が、今じゃこのザマだ。
「おれ…俺は、ほんとバカだ…」
急いで助けに行った頃には手遅れだった。
一直線で向かった先は、血濡れて倒れていた“アイツ”の姿。
抱き上げて、何度も鍛え上げられた身体を揺らした。
何度も、何度も“アイツ”の名前を叫んだ。
その後の事は詳しく覚えていない。
相手に何をしたのかも、覚えていない…思い出したくもない。
周囲に居た街の住人に叫ばれて、怒鳴られて…
俺を必死に止めてくれていた仲間の声すら、耳に入らなかった。
幼い頃、“アイツ”と会う前から何も成長してない。
“アイツ”も、俺らの評判も、大切なことを何も守れなかった。
何も変わってないじゃないか。
明るくて、いつも馬鹿して、笑って…そんな自分は何処にもいない。
懐かしくも感じるから、それだけ時間が経ったのか?
手を伸ばせば、そこにいる気がするのに。
目を閉じれば、あの大好きな笑顔が浮かぶのに。
声だけが、どうしても思い出せなかった。
早く復帰しないといけないのに。
仲間達にも迷惑をかけているのに…あと一歩が踏み出せない。
「寒い日には寄り添って、抱き寄せて眠って…。」
「また一緒に、寒い街に出かけたいな。」
「そういえば、行きたいカフェがあるんだよな。」
「今度一緒に行こうって、次の休みに行こうって…約束して…..」
「俺も少しは、お酒呑めるようになったんだよ。」
「一緒に飲むって、取っておいたワインは…いつ呑むん?」
「次の訓練のメニューは…またお前とペアじゃん….笑」
「彼奴らもお前と模擬戦がしたいって、俺がズルいって言われたんだからな…っで、」
「いつ、かえってくんの?」
これは、最初から最後まで、全部ドッキリだよな!
ほんとうは、俺を驚かせたくて今は隠れてるんだよな?
彼奴らが部屋に来る度に、俺を見て苦い顔をしてるけど…それも演技ってこと??
みんな演技派で、前向きで…俺も見習わないとなぁ。
何度も、何度も、誰も居ない壁に話しかける。
“アイツ”との思い出を、交わした約束を…思い出そうとする。
剣を交えたときの重み。
不器用な優しさ。
たまに見せる、どこか不安げな瞳。
いつも俺にだけ見せてくれた、最期にも見た笑顔。
全部、忘れたくないのに。
少しずつ記憶が塗りつぶされて、ゆっくり消えていくのがこわい 。
「ぃるま…ッッ!」
真っ暗な部屋に、自分のすすり泣く声だけが響いた。
誰もいない部屋で、ただ一人。
時間が止まったかのように、その時計が二度と動くことはない。
1本目がこれって….癖が出過ぎている。
明るいラブラブも書きます。もちろん。