見て下さい!
累計が20000いきました!
めっちゃ嬉しいです!!
バットエンド編の続きです!
今回で完結いたします!
最初に言っておきますが文字数がなんと4000文字を超えてしまいました…w
時間がある時に読む事をお勧めします!
では、本編へどうぞ!
_探偵社
国木田「くそっ!」
探偵社内の空気は最悪そのものだった。国木田はイライラしているし与謝野は無言だし敦は俯いて動かない。
国木田「どうしてこうなった….」
与謝野「…..」
国木田「俺が来るのが遅かったのが悪かったのか?少し前まで狙われている事を知っていたのに太宰と一緒に行動しなかったのが悪かったのか?」
与謝野「お前は悪く無いよ」
国木田「ですが…!」
敦「…もう一度助けましょう」
国木田「!」
敦「一度助け出すことが出来たんです。又助ける事だって出来るはずです」
与謝野「…そうだねぇ。グチグチ言ってたってしょうがないね」
国木田「そうだな。敦、ありがとう」
敦「はい!そうと決まれば作戦を練らないといけませんね」
そう言って探偵社の入り口を見ると一枚の紙が落ちていた。
敦「紙…?」
国木田「いつからあった?」
与謝野「さぁ…」
敦「…….!?大変です」
国木田「どうした」
敦「….これ」
国木田「…….!?」
その内容はこのようなものだった。《今日の夜十二時、◯◯番地の路地裏で待つ。必ず来い。来なければこの街の事は保証しない》
与謝野「何だいこれは….」
敦「…行くしか無いですよね」
国木田「あぁ、この文からして我々が行かなければこの街が危ない。街まで危険に晒す事はできない」
敦「差出人が書いてません」
与謝野「誰だろうね…」
_十二時
敦「此処ですよね…?」
国木田「あぁ、此処で間違いない」
与謝野「一体、誰が居るんだろうね」
カツカツカツ
◯◯「もう居たのですか」
◯◯「やっぱり時間通りだね」
国木田「何故お前が此処に!」
敦「何でですか!?【太宰さん】!」
太宰「…….」
フョードル「みなさんお揃いで」
与謝野「こりゃ大変な事になったねぇ」
太宰「手紙の差出人は【僕】だ」
国木田「!?」
国木田『僕…?』
敦『第一人称が変わっている…』
太宰「嗚呼やって書けば必ず来てくれると思ったよ?国木田くん、敦くん、与謝野先生」
国木田「何が目的だ…」
太宰「…【僕と戦ってよ】」
国木田「….は?」
太宰「みんなは僕の事嫌いなんでしょう?だったら思う存分戦えるね」
国木田「嫌いなわけ無いだろう!?」
太宰「嘘つき」
国木田「…!」
敦「太宰さん!聞いて下さい!」
太宰「僕は君達と話す事なんてないよ」
敦「….太宰さん!」
呼び掛けには答えず銃を構える。
与謝野「…こりゃまずいねぇ」
太宰「早く戦わないと撃つよ?」
国木田「….くっ」
国木田「敦、中原を呼んでこいボソッ」
敦「!」
国木田「おらぁぁ!」
太宰に向かって走り出す
太宰「….面白いじゃ無いか笑」
パンッ
国木田「い”っ!」
肩に弾が当たる。
太宰「どうした?かかって来いよ」
国木田「…..おらぁ!」
フョードル「……ふふ」
与謝野「……」
与謝野『急いでくれ!敦!』
敦「はぁっ!はぁっ!はぁっ!」
必死に走った。どんなに苦しくてもつらくても肺が痛くても走り続けた。
敦「はぁっ!はぁっ!此処が…!」
ポートマフィアのビルの前まで着いた。運良く中也がビルに入るところだった。
敦「中也さん!」
中也「あぁ?….って敦じゃねぇかどうした?」
敦「大変なんです!太宰さんが!」
中也「!…..すぐに向かうぞ」
中也「重力操作」
敦は中也に担がれ、重力操作で走るよりも速い速度で太宰達が居る場所へ向かった。
国木田「かはっ!」
太宰「そろそろ限界かい?」
国木田はボロボロだった。右肩と左の横腹、その他に擦り傷が沢山あった。
与謝野「辞めてくれ!本当に死んじまう!」
太宰「悪いけど僕は◯んでも◯ななくてもどっちでも良いんだよね」
与謝野「!」
国木田「はぁっ、はぁっ」
フョードル「そろそろトドメを刺したらどうですか?」
太宰「そうだね」
国木田「だ、ざい」
太宰「…..」
国木田「たす、けて、やれなく、て、すま、なかった….」
太宰「…さようなら。国木田くん」
パンッ
国木田「…..?」
国木田『痛く無い?』
◯◯「何やってんだ。太宰」
太宰「!…..何で君が此処に」
中也「敦の奴が呼びに来てくれてな。それより何やってんだよ。仲間だろうが」
太宰「もう仲間なんかじゃ無いよ」
中也「チッ、面倒な奴だ」
太宰「今度は君が相手してくれるの?」
中也「….じゃあ、相手してやるよ」
敦「国木田さん!遅くなってすみません」
国木田「あぁ、別に良い。呼んでくれてありがとうな….」
与謝野「離れな!治療するから!」
中也「くっ!」
太宰「ドカンッ」
中也「こんなもんか!」
太宰「くっ…」
中也「ドカッ、ダンッ」
太宰「い”ッ」
フョードル『これはまずいですねぇ』
中也「パンッ」
太宰「あ”っ」
太宰の肩に弾を撃ち込む。
中也「ヒュッ、ドカッ」
太宰「かはっ」
中也「ダンッ、ドカッ」
太宰「く”ッ…!」
中也「ヒュッ、…!?」
殴り掛かろうとするとナイフを持った太宰が中也の後ろに移動している事に気づいた。
中也『やべっ!』
太宰「…….」
パンッ
中也「…!」
目の前に赤い液体が散らばる。
太宰「……ニコ」
中也「!」
顔を見ると太宰は微笑んでいた。
国木田「大丈夫か!?中原」
中也「あぁ、大丈夫だ」
太宰「ふぅッふぅッポタポタ」
服にお腹付近から赤色が滲み出す。
フョードル「…….」
フョードル『これはもうダメですね…』
フョードル「ゴーゴリ、飛ばして下さい」
ゴーゴリ「良いのかい?太宰くんは?」
フョードル「….多分もう助かりません」
ゴーゴリ「….そうかい」
中也「…..太宰?」
太宰「ヒューッ、ヒューッ、」
中也「….手前、仕込んでやがったな」
太宰「….ふふ」
中也「撃たれることを予測して毒を仕込んでやがったな?」
太宰「流石は、中也。分かっているね」
国木田「どう言うことだ…?」
中也「此奴はお前に撃たれる事を予測して口の中に毒を仕込んでやがったんだ。…結末がこうなるように」
国木田「!」
敦「太宰さん!」
太宰「みんな、には、悪い事を、したね」
与謝野「….矢張りそう言う事だったのかい?」
敦「?」
与謝野「さっき国木田の傷を治そうとした時に気づいたんだ。【国木田の傷は重症に見えて全く重症なんかじゃ無かった】」
敦「….どういうことですか?」
与謝野「国木田を◯さないように、わざと傷が浅くなるように撃っていたんだろう?」
太宰「….流石、ですね」
国木田「何故このような事に…!」
太宰「国木田くん、どうか、自分を責め、ないでくれ給え。君は、何も悪、く無い」
国木田「しかし…!」
太宰「良いん、だ。私が、こうなりたくて、こうした。それだけさ。君は何、も悪く無、い」
太宰「与謝野先生も、今まであり、がとうございま、した。みん、なを、よろしく、お願い、します」
与謝野「…あぁ、任せな」
太宰「敦くん、君にも、色々、迷惑を掛け、たね。良い、先輩に、なれ、なくて、すま、なかった」
敦「そんな事ないです!僕にとって太宰さんは尊敬する先輩です!そして命の恩人です!」
太宰「ありが、とう」
太宰「中也、君には、一番、迷惑を掛けて、きたかな?笑」
中也「…迷惑だらけだ」
太宰「七年間も、相棒をしてくれて、ありがとう。…これでも、一応、君の事、を一番信頼し、ていたのだよ?最後、の最後、まで、あり、がとう」
中也「…….」
太宰「ちゃん、と予測、通りの、結末、になって、良かっ、たよ」
国木田「….他に方法は無かったのか?」
太宰「これ以外、あり得なかった。これで、良いのだよ。私は、きっと、あそこに居たら、本当に壊れて、しまっていたかも、しれないからね」
中也「……太宰」
太宰「…..?」
中也「_________。」
太宰「!…..君って、本当、に馬鹿、だよね笑」
中也「……」
太宰「待っ、てて。織田作。今、其方、に….」
敦「….これで本当に良かったのでしょうか」
中也「……彼奴が良いって言ってんだ。これで良かったんだろ」
国木田「すまない….太宰」
与謝野「ゆっくり休みな…」
_敦
太宰さんが居なくなった後も世界は変わらず動き続けている。何事も無かったかのように。朝が来て夜が来て寝て起きたら又朝が来る。その繰り返し。
探偵社は太宰さんが居なくなってすっかり静かになってしまった。いつもみたいに当たり前のように遅刻をしてきて巫山戯て国木田さんに絡む太宰さんの姿はもうそこには無い。その静けさは想像よりも寂しいものだった。
中也さんも変わらずにポートマフィアの幹部として日々働いている。でも少し心に穴が空いてしまったかのように偶にボーとする事がある。
あの事件の後に【織田作】は誰なのかと中也さんに聞いたところ昔の友達らしい。
太宰さんのお墓は何処にしようと探偵社員で迷ってた時に太宰さんがお墓の後ろで座っている光景を思い出した。そして【Oda】と書かれていたお墓の場所が思い浮かんだ。太宰さんのお墓の場所は結局、その【Oda】と書かれたお墓の隣にする事になった。中也さんもその事を聞いた時、優しい顔で微笑んでいた。
本当にあの結末しかあり得なかったのか、他にもっと良い結末があったのでは無いかと考えない日はない。でも、その答えは一生分かる事はない。あの日の事件を後悔しか感じていない。
でも、それでも僕たちは前を向いて生きていかなければいけない。僕たちを何度も助けてくれた太宰さんの為に。どんなに後悔してもどんなに悔やんでも時間は止まってはくれない。その事を今日も僕は実感する。
探偵社に向かう前に寄り道をした。大きな木の下に二つのお墓。【Oda】・【Dazai】、誰もが分かるような大きな文字で書かれていた。【Dazai】と書かれたお墓の前に立つ。そして目を閉じて今日も心の中で言う。
__いってきます。
どうでしたか?
これにてバットエンド編が完結です!
それに続き「もう戻れない」の小説連載も終了いたします!
此処まで来れたのはみなさんのおかげです!
本当にありがとうございました!
また、新しいストーリーを上げます!
そちらも見てくれると嬉しいです!
最終話、凄い頑張ったので❤️押してくれると嬉しいです!
コメントもしてくれると嬉しいです!
また新しいストーリーで会いましょう!
バイバイ!
コメント
48件
涙が、涙が止まんねぇぇぇ!(´;ω;`)
ヘヘヘッガチ泣きしちまったよ…AHAH