1話
朱璃 「よし異変解決。ルビー、戻ろ」
ルビー 「あぁ。博麗に報告しないとな」
朱璃 「…」
ルビー 「なんだその顔」
朱璃 「ルビーはいつになったら博巫女を『れいむ』って呼ぶようになるんだい?」
ルビー 「…いつだっていいだろそんなの」
朱璃 「よくない!だって彼女なんだy」
ルビー 「バカ!声がでかい…!氷柱にだって苗字呼びだろ」
朱璃 「私はいいんだよ別に!そりゃ朱璃って呼んでくれた方が嬉しいけど、博巫女は彼女なんだかr」
ルビー 「だから声がでかいつってんだろ…!」
朱璃 「でいつ呼ぶの」
ルビー 「…お前はいつになったら彼氏の脳筋呼ばわりをやめるんだ?」
朱璃 「は?あんなキャベツ彼氏じゃないしなに言ってんの!」
ルビー 「別に紫霊のこととは言ってねぇぞ?」
朱璃 「っ〜!うっざ、早く行くよ!」
ルビー 「はいはい」
☆☆☆
朱璃 「ただいま」
霊夢 「あらおかえり。相変わらず早いわね」
ルビー 「これくらい朝飯前だ」
霊夢 「さすが2人ね。あともう一件お願いしたいのだけど…いいかしら?」
ルビ朱璃「任せろ/任せて」
霊夢 「助かるわ。ここの森の調査に行ってきてほしいんだけど」
霊夢は目の前に幻想郷全体が描かれている地図を広げ、一点を指さした。
場所は博麗神社から北の位置にある森だった。
朱璃 「ここか、なんかあるの?」
霊夢 「なんかってほどでもないんだけど、その辺で最近怪我人だったり行方不明者だったりが多い気がするから」
朱璃 「なんだろ…異変にしちゃそんな重大なことにはなってないみたいだけど…」
ルビー 「他に何か手がかりはないのか?」
霊夢 「それがないのよ…今私は別件でまだ手が離せないし、だから2人にお願いしようかなって」
朱璃 「ほう」
ルビー 「なるほどな。わかった。」
霊夢 「ありがとう!」
ルビー 「っあぁ、」
朱璃 「…(あ〜やっぱりこの2人おもろ)」
霊夢が嬉しそうににこりと笑った瞬間、ルビーの瞬きが若干増えた。
朱璃は見逃さなかったが、あれはシンプルに照れてるだけだ。ルビーは元々あまり気持ちが顔に出ないが、よく見てれば小さい変化はあるので、それを見抜いた朱璃はさすがとしか言いようがない。
ルビー 「なににやにやしてんだ氷柱。早く行くぞ」
朱璃 「あら?まだゆっくりしてなくていいんですか?」
ルビー 「その目と口調やめろ。れ…博麗、邪魔したな」
霊夢 「えぇ、頼んだわね」
調査に行く準備をしている朱璃に、哀音が声をかけてきた。
哀音 「…朱璃ちゃん」
朱璃 「お?哀音じゃん、どしたの?」
哀音 「いや、そんな大したことでもないんだけど、さっき巫女ちゃんが調査お願いした森、最近変な匂いがするってチルノちゃん達が言ってたから、気をつけて」
朱璃 「そっか、わかった。ありがとね」
哀音 「ううん」
☆☆☆
ルビー 「この辺りだな…博麗が言っていたのは」
朱璃 「ん〜…特に何かありそうには…見えないけど、」
ルビー 「だが妙な感じはするな。」
朱璃 「同感。いいのか悪いのか判断しにくいけど…」
ルビー 「なにか、嫌な予感がする」
朱璃 「…ルビーの勘は当たるからね。もう少し調べてみよ」
ルビー 「こっちだな、」
その時、ルビーの真後ろに煙が流れ始める。
ルビーは死角で気づいていない。
自身も毒を扱う朱璃はすぐに有害と認識した。
朱璃 「!ルビー離れて!【耐符 毒耐性】」
ルビー 「っ!」
朱璃がスペルをルビーにかけたことで毒ガスはルビーが吸い込むことなく消えた。朱璃は最初から耐性がついているためかからなかった。
ルビー 「!氷柱、助かった」
朱璃 「それは全然いいけど… …何なの、、この殺気…尋常じゃない。」
ルビー 「膨大すぎてどこが発生源なのかわからないな、」
朱璃 「でも人里が濃いよ。とりあえず行こ」
ルビー 「あぁ。」
ルビーの勘は当たってしまった。
これが、幻想郷存命を脅かすほどの大異変。
第0章 {予感編}〜Fin〜
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