「………様!」
「さ……様!」
「さとり様!」
?!
私はお燐の傍らで目覚めた。
ここは……
「お燐…お空は……お空はどうなったの」
あの爆発に中級クラスの妖怪が耐えられるわけがない。
「お空さんは大丈夫ですよ…お空さんも大きい弾幕を打って重症を逃れたらしいです。軽症だったらしいですよ。」
お空はあの一瞬で弾幕を打って重症を逃れたらしい。
「そう…お燐の方は大丈夫だった?」
「はい!あんなカラス共一瞬で片付けちゃいましたよ!ですけど博麗の巫女に捕まって、何があったか事情聴取を受けて援護にいけませんでした。すいません…」
博麗の巫女はまだいたらしい。博麗の巫女はあの光景を見ていなかったのだろうか?
「お燐!連れてきたよ!」
こいしの声が聞こえる。
こいしの横にはお空が立っていた。結構軽症らしい。
「こ、この度は申し訳ありません!」
お空は深く頭を下げた。本当に反省しているようだ。
「私…あなたの強さに感激しました!あなたのもとに居たいです!雑用でも何でもやります!」
「そ、そう…わかったわ、よろしくねお空」
まさか自分から私のそばにいたいと言ってくれるなんて、すごく嬉しい。
「あんたは…」
この声には聞き覚えがある数十分前に聞いたことがある。
「もしかして、博麗の巫女霊夢さん!」
まさかまた合うことになるなんて思わなかった。
「まさかあんたとまた合うことになるなんてね、ってもしかして!あんた達がこの異変を解決したの?」
霊夢さんが目を輝かせながら質問してきた。
「これは今回のお礼よ。博麗神社に招待してあげる。」
「えっ私は行くとは……」
「博麗神社?!行きます!行かせてください!」
お燐が私の言葉をさえぎり言った。
私は恨めしそうにお燐を見つめたが、お燐は私の視線に気づかず霊夢さんと話している。
「あれ?なんか増えてない?こんな子いたかしら?」
「霊烏路空……今回の事件…いえ、異変の主犯者です…」
お空は霊夢さんに深く頭を下げた。
霊夢さんは大きなため息をついた。
「………でも今回はえっと……あんた達名前は?」
霊夢さんに名前を聞かれた。
「私は古明地さとりこっちは火焔猫燐(カエンビョウリン)…お燐よ…そして霊夢さんの後ろにいるのが古明地こいしよ。」
「えっ?」
霊夢さんはすごくびっくりしている。
こいしの気配には霊夢さんも気づかないようだ。
さすがこいし。
「えへへ~ドッキリ大成功〜」
霊夢さんはこいしを無視して、
「あんたが異変解決しちゃうなんてね、私もびっくりよ。あ…それと少しお願いがあるの」
「何でしょう?」
あの霊夢さんからお願いされるなんて……
「あのね…最近幻想郷と人間界を繋ぐ博麗神社の結界を破って幻想郷に出入りしている人がいるの、それで私は幻想郷の警備をしていて異変を解決できないってわけだからあんたに」
霊夢さんの心の中はすぐにわかった。
霊夢さんの次の言葉をさえぎり私は霊夢さんの言葉の続きを言った。
「異変解決を頼む……でしょう?」
「さすがさとり妖怪ね」
霊夢さんが私の手を取り笑顔で言った。
「ありがとうね…さとり」
霊夢さんに頼まれてとても嬉しい。
そして私達は霊夢さんと別れて地霊殿へ戻った。
もちろんお空も一緒に。
日記
「今日は大変な目にあいました。
でも、その分新しい家族が増えたり、霊夢さんに褒められたり……いいこともありました。異変解決……私なんかにできるかな?
頑張ろう。