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青年2人と風間、藍原は秋葉原のジレンマの店のパラドックスにタクシーを横付けさせた。

2人の体を支えつつパラドックスの中に入れる。

「ジレンマ急に押しかけて悪かった」

「今日も賑やかでいいね」

2人を2階に連れていきソファに座らせた。

「ここは?」

「ちょっとは楽になったか?」

2人はうなづき、一息つく。

「先輩、強い結界張ってますが、2人に憑いているものは取れてないですね」

そう、2人に取り憑いているものは強力すぎるため、結界をはっていようが関係ない状態であった。

「これからお互いを知る必要がある、俺は風間、こいつは藍原だ」

若者はミツキとユウマ20代前半との事だ。

話を聞いたところミツキの方は肩に膿んでる傷がありユウマは、脱毛と下痢が酷く常に脱水状態が継続して、15キロくらい体重が減ったらしい、いつくらいからか確認したところ、始まりは2週間前のようだ。

「そんだけ体に代償を受けているんだ、身に覚えがあるだろう、解決の糸口になるかもしれないから言ってみろ。」

ユウマの親父は不動産業を営んでおり、業界ではかなり有名父親らしい、ユウマもミツキもルーツは中国らしくチャイナマフィアと言われても過言ではない家系のようだ。

ある宗教団体の土地を半ば強引に買い取り建築したホテルが開業して半年たった時だった、そのホテルというのが、系列している風俗店の利用先でも使われていて、6階建の5階全部屋で不可思議な現象、殺人、自殺が多発して使用ができない状態が続いていた。

ユウマは父親にホテル経営を任されていた為、ミツキに相談、何が原因なのか突き止めさせる為、報奨金と性サービスを約束し5階の部屋を使用させたようだ。

ミツキの話によるとそれは初っ端から起こったようだ。ミツキは風俗店のミユという女の子と5階の部屋を使用した。

行く前は、お金ももらえて、女も提供してくれるという好条件にウハウハだったようだ。

2人で部屋に入り、早速熱い時間を過ごす、思う存分楽しんだ後だった、2人でベットで横になっていると、ミユが馬乗りになり愛撫を始めたかと思った時、肩に激痛が走った。

ミユはミツキの肩に噛み付いていたのであった、力任せにミユを引き離したが、深い噛み跡からはかなりの出血があり、パニックになりながらもミユに「何してんだ」と話しかけたが、ミユは白目になり、歯を剥き出しにして再度襲い掛かってきた。

なんとか取り押さえユウマに電話して救急車を呼んでもらい、ミツキとミユは病院へ運ばれ、色々な処置をしてもらったが、傷は治らず悪化して続けているとの事だ、その事件のあとユウマの体にも異変が起き出し現在に至るそうだ。

「その後ミユさんはどうなったんですか?」

「ミユは頭がいっちゃって病院で自殺しました。」

「傷口を見せてみろ」

ミツキの肩口は化膿していて、抗生物質も効かないらしい、風間は棚にある瓶を手に取りピンセットで何やらつまみ出した。

ウジだ。

「この傷を治せるのはこいつしかいない、我慢しろ」

ウジ治療は壊死した部分を食べ清浄化し肉芽組織を再生を促す方法だ、それに加えてこのウジ達は神の洗礼を受けていて、霊的ダメージも清浄化する力がある。

いきなりの怪事に巻き込まれた風間と藍原、ミツキとユウマを助けることができるのか。。。







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