ワンクッション
Iris様小説
桃体調不良
確定ペア無し
微BL要素あり
ガチ長いです
※1万(10000)文字越え
ー桃sideー
桃)ッ…なにッ、これっ..
朝起きると、今までに感じたことの無い感覚
何故か冷や汗をかいていて、息苦しい
桃)はぁっ……、ふッ…
嫌な夢でも見たのか、そう思っている
だが、なかなか息苦しさは収まることがない
仕方なく、俺は無理やりにでも起き上がることにした
桃)ぅッ…しょっ…、
桃)ん”っ…、ぅッ、
桃)へっ…ぁッ…ぅわぉ”ッ!?
起き上がると同時に、目の前が歪む
そのせいで鈍い音が部屋に響き渡る
その鈍い音のおかげで、『ぁ、俺倒れたんだ』と、理解することが出来た。
桃)ぃっ…たぃ”ッ、(涙目
桃)ぅう”ッ…ふぅっ”(涙目
まだ視界は真っ暗で、何も見えない
自然と「怖い」という感情が出てきてしまう、
どんどん呼吸が荒くなっていくのがわかる
桃)はぁ”ッ…はふっ…、(ポロポロ
心臓がドクドクとうるさく鳴っている
もう心臓の音しか聞こえない
どうしよう、どうしよう、と焦ってしまい、余計呼吸が荒くなる
桃)はッ…はッ、、ぁッ…ひゅッ(ポロポロ
だんだんと息が出来なくなる
落ち着こうと左胸に手を当て、服をぎゅっと握りしめる
桃)ひゅーッ…かひゅッ、(ポロポロ
何分、何時間ほど経ったのだろうか
まだ俺は苦しさと戦い、もがいている
桃)ぁ”、ぃ”あ”ぁ、、かひゅ”ッ、(ポロポロ
数分前、頭から激痛の痛みも生じている
『助けて』、と、心の中で叫ぶ
と、同時に何故か浮遊感を感じた
桃)へぁ”ッ,..?ひゅッ、”、ぅあ”(ポロポロ
でも、何も見えないし、心臓の音が邪魔をして何も聞こえない
俺はもう限界のもと、意識を手放した
ー青sideー
(ぴんぽーん
インターホンを鳴らす…
が、一向にでる気配がない
ここまででて来ない事なんてなかった
きっと何かあったのだ
すると、どんどんと他メンが来てしまっていた
黄)ん、まろどしたん?入らんの?
青)いや入られへんくって…
黄)出てこんのか、、LINEしてみるか?
青)LINEでもやってみたけど既読ならんし、電話も出んかった、
どうしよか、と考え込むあにき
すると微かに聞き覚えしかない声が聞こえた
赤)あれ、?まろ達どしたの?
紫)ないちゃんから追い出されたん?
水)えぇ”!?いふくん達何したの!?
俺たちがドアの前に立って考え込んでいると、その姿を見た子供組が次々に言葉を発してゆく
黄)ちゃうちゃう、w
黄)何回インターホン鳴らしてもでてこぉへんねん
赤)…りうら合鍵持ってる!
りうらにも嫌な予感がしたのか、焦ったように鞄の中を漁り、合鍵を見せつける
紫)おぉ、りうちゃんないす
赤)開けるね?
黄)頼むわ
がちゃッ、という音と共にドアを開き、家の中に入っていく
リビングに荷物を置くが、やはりここにいる気配はない
水)…ねぇ、なんか聞こえない?
2番のその言葉と同時に全員耳を澄ます
)~、、ー…
微かに聞こえる寝室からであろう音と、もがき声
俺はすぐさま寝室へと向かった
俺は声をかけることさえもせずドアを勢いよく開ける
青)ぁッ…
そこには大好きな人が目の前に倒れていて、過呼吸を起こし、泣いて苦しんでいる
俺は考えるより先に、本能でないこに駆け寄った
青)ないこッ!ないこ聞こえる?まろやで?
焦点のあっていない目、そこに自分の姿なんて写ってなくて、絶望する
俺はどうしたらいいのかも分からず、ないこを姫抱きし、俺の胸の中に入れ、抱きしめる
桃)へぁ”ッ,..?ひゅッ、”、ぅあ”(ポロポロ
桃)ぁ”ッ…ぅ、(ポロポロ
青)ぇ、ない…こ?
青)ないこ!ないこ!!
青)やだやだ!ないこ!(ポロポロ
ないこが意識を失った
そのせいで俺はパニック状態
黄)まろ!ないこ!大丈夫か?!
どうすればいいか分からないため俺はアニキに助けを求める
青)ぁッ…あにきっ…ないこがぁッ、(ポロポロ
黄)ッ…わかった、まろ、一回落ち着こな?
俺に優しく語りかけ、落ち着かせようとしてくれる
だけど今の俺はないこのことしか頭にない
青)やだ!ないこが!ないこがぁッ(ポロポロ
水)ッ…いふっ、くん、(涙目
子供組も駆けつけたのだろう
今にも泣きそうな目で俺とないこを見ている
黄)あかんッ…初兎、まろのこと頼めるか?
紫)ぁッ…うん!(涙目
黄)ごめんな、俺はないこのことするから、
黄)限界なったら俺のとこ来ぃや?(来てや)
紫)ぅん…!
黄)じゃあ…頼むわ、(撫
ー紫sideー
パニック状態のまろちゃんを、リビングに連れてきた
りうちゃんといむくんもリビングに降りてきて、僕はまろちゃんを落ち着かせようと必死になる
紫)まろッ…ちゃん、?大丈夫やからな?(涙目
怖くて、声が震える
青)やだッ…ぁっ、(ポロポロ
紫)大丈夫、、大丈夫やから、(涙目
赤)ッ、ふぅッ…(涙目
紫)っ、、?(涙目
りうちゃんの声が微かに聞こえたため、視線を向けると体全体が小刻みに震えている
紫)ぁッ…りぃちゃッ…(涙目
しっかりしなきゃいけないのに、やっぱり怖くて今すべき行動が出来ない
もう、僕も限界に近い
悠くんのところに…
水)しょーちゃん、
もうこの場から逃げようとしたとき、いむくんに声をかけられた
紫)っ…、?(涙目
水)しょーちゃん、ぎゅーっ!(抱
紫)ぁぇッ…?(涙目
突然いむくんに抱きしめられる
水)えへへっ、ちょっとは怖くなくなった?
紫)あッ…(ポロポロ
いむくんにそう言われ、自然と涙が溢れてきた
水)んふっ、僕がいふくんのこと落ち着かせるから、しょーちゃんは、今僕がしたことをりうちゃんにしてあげて?(撫
紫)ぅん!(グスッ
僕といむくんは同い歳
設定上いむくんの方が年下、だけど、やっぱりいむくんの方がお兄ちゃんっぽいや
ー黄sideー
まろが急に走り出すから、俺も直ぐに追いかけた
でも、追いかけた頃にはまろはパニック状態に陥っていて、ないこは意識を失っていると思われる光景が広がっていた
まろが俺に助けを求めてくる
黄)ッ…わかった、まろ、一回落ち着こな?
1度落ち着かせようと、できるだけ安心できるように優しく声をかける
でもまろはないこのことしか頭にないようで
まろが完全に壊れてしまう前に初兎にまろを託した
バタン、というドアが閉まる音と同時に俺はないこの顔色をうかがった
桃)はぁっ…ごほッ、ゲホッゲホっ…はぁ、(ポロポロ
よっぽど苦しいのだろう、意識を手放しているとはいえ泣いている
見ているこっちまで苦しくなるような、そんな涙
顔色は見るまでもなく、とても悪い
黄)ごめんなぁっ…(涙目
原因ははっきりとは分からないが、パソコンや部屋を漁れば一発だろう
おでこを触れば熱すぎる温度が伝わる
ここまで無理をさせてしまっていた、という罪悪感が襲った
桃)はぁ…ゲホっ…(ポロポロ
でも今はそれよりないこへの対応
俺はすぐさまベットの上へとないこを運び、体温計を探した
黄)体温計…確かここら辺に、(漁
黄)ぁ、あったあった、(取
黄)ないこちょっとごめんやでー?
意識がないとはいえ無言で人の服の中に体温計を入れ込むのは失礼な気がするため、一言声をかけて体温計を入れ込んだ
桃)んん”、はぁ”っ…(ポロポロ
黄)苦しいな、大丈夫やからな(撫
少しでも気が楽になるように、そっと頭を撫でる
少しすると体温計の音が鳴り響いたためそっと抜き、見てみるとやはり高熱
黄)冷えピタ…は、ないこん家あるんかな
黄)なかったら買いに行かなやけど…あるとしたら下(1階)か、
黄)ぱぱっと見てくるか、、
ないこを1人置き去りするのは心配でしかないがこのまま何もしない訳にはいかないため、渋々俺は冷えピタを探しに1階へ向かった
ー水sideー
パニック障害が起こっている相方と、恐怖を感じ、小刻みに震えている最年少
と、それを見て、軽度のパニック障害が起こっている愛方
僕は焦っていないと言えば嘘になるが、冷静でいられるように深呼吸をする
まずは自分を落ち着かせてから、目の前にいる愛方ことしょーちゃんを安心させるため、優しく抱きしめた
すると安心したのか、ぽろぽろと涙を流すしょーちゃん
やっぱりしょーちゃんは僕の弟だな、笑
ー赤sideー
しょーちゃんがまろを支えながらリビングへ向かったから、りうらもなにがなんだかわからないままついて行く
リビングについて、しょーちゃんはまろを落ち着かせようと必死になっている
りうらもしょーちゃんと一緒にまろを落ち着かせなきゃと思っているけど、体が思うように動かない
さっきちらっと見えたないくんの苦しそうな顔が、りうらの頭から離れなくて、怖くなる
赤)ッ、ふぅッ…(涙目
どんどん目がぼやけてきて、次第にそれが溢れてしまう
なんだか息も苦しくなってきたように感じる
すると突然ふわっとする感覚がした
紫)りぅ…ちゃん、大丈夫、やからな…?(抱
赤)うぅッ…しょッ、ちゃッ(ポロポロ
紫)ッ、!大丈夫、大丈夫やで、(撫
少し声が震えているが、それよりも優しい温かさに包まれる
りうらもしょーちゃんのことを抱き締め返した
赤)しょーちゃんも、大丈夫だからね、?(ポロポロ
紫)ッ…(ポロポロ
りうらもしょーちゃんと同じように頭を撫でる
そしたら肩に温かい水滴が落ちてきた感覚がくる
お互いがお互いの存在に安心して、泣いている
『お互い様』って、こういうことでもあるんだな
ー水sideー
少し隣を見てみれば、抱き合って泣いている二人、この状況でいうのもなんだが、少し微笑ましい
でも、問題はいふくんのこと、
いふくんは多分一番酷い状態だろう
この短時間でここまで精神的に追い詰められている
だから…
今は、今だけは、『ビジネス不仲』と言われる僕を殺して、本当の僕でいふくんに向き合おう
僕の本音を、いつものいふくんに思っていることを、伝えよう
水)いふ…くんッ…!
青)いやッだよぉ…ないこッ…、(ポロポロ
水)ッ…
やっぱり、怖いな
壊れかけの相方とお話するなんて、
声が、震える
怖い…けど、今伝えなきゃ…いふくんはもっと、壊れちゃうんだろうな
それは、嫌だな。だから…
水)いふくん、(抱
青)ぁぁッ…ないこ、ないこ、(ポロポロ
水)いふくん、いつもありがとう
水)ビジネス不仲とか、そういうのでいつも嫌いとか言ってるけど本当はいふくんのこと大好きだよ
青)ッ、ほぉッ…けッ、、?(ポロポロ
水)いふくんは、僕のこと…嫌い、?(苦笑
青)ぁッ…俺も、ほと、、けのこと…好き、(ポロポロ
水)ッ!…ふふ、よかった、ないちゃんもきっと大丈夫だから、、今は一回落ち着こっか
青)ん”ッ…(ポロポロ
青)すー…すー、、(寝
水)ぁ、、寝ちゃった、?
しばらく背中を優しくさすっていたら、いつの間にか寝てしまっていた相方
たまにはこういうのもいいかもしれない
水)そういえばしょーちゃん達は…
水)ぁ、、ふふっ、可愛よ(かわよ)w
静かだなと思いながら横を見てみると2人とも抱き合って寝ている
とても可愛らしい光景
よかった…
水)ふーッ”、(涙目
なんだか、安心したら一気に我慢してたものが込み上げてきちゃった
ないちゃん…大丈夫かな、、
(がちゃ(ドア開
水)ぁッ…(涙目
ドアが開いた、きっとあにきだろう
なら、尚更涙が溢れてこないように耐えなくっちゃ
黄)あれ、これみんな寝とるん、、?w
水)…ッ僕は起きてますぅー…w
黄)おぉ、wほとけw
水)ないちゃん、、大丈夫なの?
黄)あー、、熱計ってみたけど結構高かったわ…
水)そっか…
黄)やから冷えピタ探しに来たんやけど…、、
水)…?
急にあにきが僕に近づいてくる
水)?、あにk
黄)ばればれやでー?w目赤いし…
水)へッ…
とん、っと僕の頭にあにきの手の温もりを感じる
そしたら、もう全部溢れちゃって
水)ッ”…(ポロポロ
黄)この感じ、ほとけが頑張ってくれたんやろ、?
黄)ありがとうな、
水)ッ”ぅう”…(ポロポロ
黄)ほとけもちょっと寝とき、?(撫
水)ぅん”ッ…(グスッ
黄)んはっw…大丈夫大丈夫、(撫
黄)おやすみ
水)ぅ…ん、おやすみ、(微笑
あにきの言葉に、温もりに安心して、僕はすぐに眠りについた
ー黄sideー
なんとかみんな寝たなw
なんか抱き合って寝てたり、丸まって寝てたり、なんかすごい光景になっとるけど…w
)パシャッ(写真撮
俺は迷いもなくひとつの画面の中にこの光景収めておいた
ないこが治った時、ないこにこっそり見せてあげようかなと…思ってたりもしてな、w
黄)…冷えピタ探すか〜….、w
黄)ここ…か?
あまり漁るようなことをしたくないが、今回ばかりは仕方ない、だが、後で謝っておこう
黄)んー?…ぉ、あった
黄)ついでに飲み物(のみもん)と薬も持ってっとくか…
そんなこんなでなんとか探し出せた
結構時間がかかってしまったため早足で寝室へと向かう
がちゃ(ドア開
できるだけ音を立てないようにゆっくりとドアを開く
そしてその隙間からひょこっと顔を出し、様子を伺う
桃)はぁ”ッ…ん、ゲホッ(ポロポロ(寝
どうやら大丈夫…ではないが起きてはいないようす
薬はお粥と一緒に起きた時に飲ませようと思いながら、冷えピタのフィルムをペリっと剥がす
冷や汗か汗かでびっしょりの体
持参していたタオルでその汗を拭う
その次に髪の毛をかき揚げ、タオルで拭い、冷えピタをおでこに貼る
とにかく静かに、俺は時計の針の音を聞きながらないこの看病をする
1、2時間時間が経っただろうか、
もうお昼の時間になっている
ないこはまだ起きる気配はない
俺は他メンの様子を見に行くことも兼ねてお粥を作りにこの場を少し離れることにした
ー赤sideー
赤)、、ん”ぅ…、?(起
赤)ぅ…しょ、ちゃッ…?
いつの間にか寝てたみたいで、なんだか頭がすっきりする
でもそれ以前にしょーちゃんが居ないことにすごく不安を抱いてしまう
赤)…?、、いぃ匂い…、
赤)お腹空いた…
何故かとてもいい匂いがする
そのせいで自分がお腹を減らしていることに気づく
赤)…、(歩
りうらは匂いのする方へと向かった
紫)…、?ぁ!りうちゃん起きたん?おはよぉー!
赤)ぁ、しょーちゃん…(近
紫)ん?りうちゃんどしたー?
赤)…、(抱
紫)うぉッ、ちょほんまにどしたん?w
やっぱり、安心する
紫)まだ寝ぼけとんのー?w(撫
黄)寂しいんやろw
紫)そゆこと?wまーえぇけど、w
紫)そういえば調子はどうや?まだ怖い?
赤)…んーん、大丈夫…
赤)しょーちゃんこそ、大丈夫なの、
紫)僕はいつでも元気もりもりですからねーw
どの口がいってんだか…
赤)いっぱい泣いてた癖に…(小声
紫)な”っ”、?!
紫)それはりうちゃんもやろ!!?
黄)はいはいお互い様やなw
紫)ん”ー、まぁ…そういうことにしとくわ、、
赤)あはっwしょーちゃんのツンデレだーw
紫)はぁ”!?
黄)ふっw…そういえばりうら、まだ青組寝とったか?
赤)ぇ、、?
あにきの声の他に、なにかまだ納得のいかないような声を荒らげている言葉も聞こえるが、それをさえぎりあにきが声をかけてくる
青組…青組、?そういえば横で寝てたような…
やべ、寝ぼけすぎてて全然覚えてないや
赤)ぅーん、、まだ寝てたような…?
黄)覚えてないんかいw
黄)まぁどうせ寝とるんやろなw
黄)もうすぐ昼ご飯できるし、起こしてきてくれんか?w
赤)ぁ、このいい匂いってお昼ご飯の匂いだったんだw
紫)ぇ逆になんやと思っとったん…?
赤)しょーちゃんの体臭…?ww
紫)ふざけんなやw
赤)あはっwまろ達起こしに行こーっとw
紫)ぁ!ちょぉ!w
黄)ぁ、初兎!
赤)…?
しょーちゃんが呼び止められていたため、りうらは閉めかけようとしていたドアの隙間から顔を覗かしている
紫)ん、?どした悠くん
黄)まろの対応には出来るだけ気をつけてな、大丈夫やとは思うけど…(微笑
紫)…w、任せてやw
紫)行こ、りうちゃん!バレてんでぇ〜?w
赤)ぇ、ぁうん!
どうやらバレてたみたい
まぁ別に隠れてるつもりはなかったんだけどねw
とか思ってたらしょーちゃんに腕を強く引っ張られ青組を起こしに連れてかれた
ー桃sideー
桃)はふッ…“、ぅ、う”…?(起
桃)ぃ”ッ…(涙目
最悪の目覚め
未だに視界はぐるぐると回っていて、とても気持ち悪い
おまけに最上級ほどに悪化している頭痛
何も考えられないほど苦しく、痛く、辛い
桃)ぃい”ッ…(頭抑
あまりの痛さに手で抑える
するとベトッとした気持ちの悪い感触
まさか、
嫌な予感しかしない、俺は恐る恐る手を見てみる
桃)ッ…ぅ、(涙目
焦点がはっきりとあわないがうっすらと赤黒い色が目に見えた
やっぱり、血だ
倒れた時、棚の角にぶつかっていたのを思いだす
今までの異常な頭の痛さはこの痛みと貧血、そのものから来たものだろう
桃)ぁに”ッ…(ポロポロ
必死に助けを呼ぶ、でも俺のそばにはもういない様子、また、でてくる気持ち
怖い
桃)ぁ”、はぁ”、ふ”ッ…(ポロポロ
桃)うぐッ…、?!(ポロポロ
突如俺を襲った吐き気
口を手で抑えながら勢いよく起き上がる
桃)ぅ”ッ…ぉッ…ぇ”、(ポロポロ
ゴミ箱には間に合わず、手の隙間からピチャピチャと溢れ出てくる
胃、胸、喉とどんどん熱くなってくる
桃)ぉえ”ぅ”…ぅぶ”ッ…(ポロポロ
何とも言えない、生ぬるくベトベトとした感覚が手に伝わる
桃)げほッ…はッ…おぇぇ”、(ポロポロ
どんどんとそのものが胃液に変わっていくのが分かる
鼻につくような酸っぱい匂い
桃)ごぇッ…ぅ”、なさッ”、、(ポロポロ
情けない自分、そんな自分を実感していると、ごめんなさいと謝ることしか出来なくなる
桃)ごぇ”ッ、ごぇんらざ”ッぁ”、(ポロポロ
いつの間にか吐き気は収まっているが、気持ちがぐちゃぐちゃでそれどころでは無い
桃)はぁ”ッ…ぃや”ぁ..ごめんなさ”ぁ”ッ(ポロポロ
ー青sideー
がちゃ(ドア開
青)なぃこ…、?ご飯持っt
青)ないこ!?
桃)ぁ、ごッ…こめんなさッ…(ポロポロ
りうらと初兎に叩き起され、あにきにないこのご飯を持って行ってあげてと言われて持ってきた挙句、この最悪の状態
俺はすぐに駆けつける、今度は取り乱さないように、泣かないように、大丈夫、大丈夫と自分を落ち着かせて。
青)ないこ?まろの声聞こえる?
桃)ぅッ”、(頷(ポロポロ
どうやら声は届いているようで、少しほっとする
青)気持ち悪くなっちゃった、?
桃)ごめッ…なさ”ッ…(ポロポロ
青)大丈夫大丈夫、怒ってなんかないで
落ち着かせるためにないこの背中をさする
青)ほら、1回違う部屋行って服着替えよか…
青)抱っこするけどえぇ、?
桃)ぁッ”、だッ…めッ、(ポロポロ
桃)まろよごれちゃ”ッ…(ポロポロ
どうやら俺のことを心配している
青)えぇの、!ほら、ぎゅーってして?
桃)ん”ッ…ぅ”、/(ポロポロ
青)…w
限界が来たのか、諦めたのか、か弱い力で俺をぎゅっと、抱きしめる
俺はそのままないこを優しく抱き上げ、部屋を移動した
青)ここの部屋でもえぇか?ないこ、
桃)…ん”ッ、!あり…がとぉ…(ポロポロ
今のないこにとって精一杯の感謝をもらう
青)もぉ〜wいつまで泣いてんの、?w
桃)ぁッ…ごめんなさッ(ポロポロ
青)あ〜ちゃうちゃう!責めた訳じゃなくて、、
桃)、っ、?(ポロポロ
笑った顔が見たい
青)…うぅん、なんでもないわ、でも!もう謝らんといて?
桃)ぅ…ん”、、?(ポロポロ
さっきでてきた俺の思いは、ないこが心から笑えるであろう時に伝えよう
青)ないこ、服ってどこにある?
桃)そこ…の、たなッ”
青)ん、おけ、ちょっと漁るな?
桃…(コクッ
青…..、?
やっぱり、なにかおかしい気がする
なんだか苦しそう、、いや熱が出ているのだから当たり前のことではあるのだけれど…
なにか別の事に苦しんでいる、、いや、痛がっている、?というか
青)ないこ、バンザイして?
桃)ぁッ…ん、”..っ、”(腕上
なにか違和感を感じつつもないこを着替えさせる
と、気になる汚れが目に留まる
青)血…?
桃)ぁ”っ、
吐血、、したんか?
嘘やろ?、病気かもしれへんってこと?
そんなん今すぐ病院に…
桃)まっ”…ろ”、!
青)ぁ、、ない…こ
桃)それッ”、頭…
青)頭…?
頭、?それ…って、この血のことか?
この血は頭からの?ぇ、いやそんなんますます病院いかな、、
桃)倒れた”、、時に打ったから…だと思うッ”、ふぅ”っ
は?いや、なんでそんなちょっとかすっちゃっただけみたいに言えるのだろうか
早く病院に…までにはいかんとしても、手当てはしないと菌が入ってしまう
これは早く消毒しなくては、、
青)ごめんないこ、座ってるのきついと思うけど、頭の手当てしよか
桃)ぅん”ッ…、、
青)…wそんな顔せんといてや〜、大丈夫やで?
桃)そっ、、かッ”…!(作り笑い
青)………ぁ”ー、、むずいわ、w
桃)、、?
無理して笑えとか、そんなんじゃない
もっと頼って欲しい
でもどうせ言ったとしても無意識に無理しちゃうんだろうな
なら、、
青)えぇか?俺たちはなんも迷惑やと思ってない
青)だからないこ、ないこはありのままでいてくれたらえぇんよ?(撫
桃)へッ…、、(ポロポロ
こう伝えた方が、ないこはないこでいれるのだろうか
ー水sideー
水)ねむーい、、
黄)こぼすなよ?w
水)ん”〜…
ついさっき、無理やり起こされたかと思えば次はご飯の時間
ないちゃんのこともあって、あまり食欲はないだろうと考えて作ってくれたアニキのおかゆ
向かいに座っているしょーちゃん達は美味しいと言いながら口に頬張っている
紫)めっちゃうまいな!!✨️
黄)はいはい、喉突っかかえるなよ?w
赤)おいひぃー✨️(訳:おいしい)
黄)だからほんまに喉突っかかえるなよ!?w
赤&紫)はーい!
黄)怖いわ〜w
水)…w
安心。ちゃんと笑顔が見れて。
水)あにきー食べさせて〜
黄)、w1回だけやで?w
水)ぇ!?まじで!やったー✨️
黄)はいはいwぁー、、
水)…ん!(食
水)…、、!!✨️おいしい!!✨️(満面の笑み
ー黄sideー
隣にはもう1回!もう1回!と、ねだってくるアホ毛付きの水色頭と、向かいに、ずるいでいむくん!、そうだそうだ!…と、口に頬張りながら言っている赤色頭と白色頭。
いれいすっぽい。が、カオスだ。
黄)そんな食べさせて欲しいならまろに頼めよw
水)はぁ!?なんでそこでいふくんが出てくんの!
水)しかもいふくんにされたら不味くなるから嫌!!
黄)変わらんやろw
紫)ビジネス不仲〜w
赤)さっきまで仲良く一緒に寝てたくせに〜w
水)ぁ、あれは仕方なくだし!!//
赤)へー?wほんとは仲良しなくせに〜、w
水)だから仲良くn
青)仲良くねぇ”から!!
水)うわぁ”!!
赤)まろ!?
紫)まさかのご本人登場w
ほとけをいじり倒しているとまろがドアを勢いよく開け声を荒らげる
ないこにご飯を上げに行ってからそんなに時間は経っていない、
ということは何かあったのだろうか
黄)なんかあったん?
青)ぁ?、ぁー…ちょっと全員手伝って
ー桃sideー
桃)ぃた”ッ…(ポロポロ
黄)ごめんな〜、痛いとこ悪いけどもうちょい痛くなるかも…(消毒
桃)やだぁッ…(ポロポロ
水)ぁッ、、ないちゃんぎゅー!!
桃)ぐぇッ…(ポロポロ
紫)ちょ、wないちゃん死ぬてw
青)あほとけが!何してんねん!
水)はぁ”!?
桃)うぅ〜…頭にひびくぅ〜、、(ポロポロ
赤)ないくん大丈夫、?
桃)りうらぁ〜、!しんどいよぉ〜…(ポロポロ
赤)ッ…お兄ちゃん、、頑張って…///
桃)ぁえ”ッ…、?!///(ポロポロ
桃)今お兄ちゃn…痛い”痛い”痛い”!!(ポロポロ
黄)もうちょいやないこ”ッ…(ググッ
桃)強いって!痛い痛い!(ポロポロ
黄)頭怪我してるんやからこんくらいは強く巻かなッ”、、(包帯(ググッ
紫)やばいw、やばいって悠くんw
紫)ほんまにないちゃん頭取れて死にそうw
桃)たすけろよぉ”〜…(ポロポロ
桃)ほんと死ぬかと思った…
青)ないこたん大丈夫?痛いとこない?吐き気は?トイレ行く?
水)怖w
青)ぁ”?
黄)あーもう喧嘩はすんなよ?
桃)…w
赤)でもないくん、なんかあったらほんとにすぐ言ってね?
桃)…、wうん!もう無理しないって決めたから!
紫)、、?そんなすぐ素直なるなんて珍しいやん、なんかあった?
桃)んー、、?w、ありのままでいようかなって!w
青)ッ!?
『ないこはありのままでいてくれたらえぇんよ?』
誰かさんから貰った大切な言葉、信じてみようと思ったからねw
水)なんかよくわかんないけどよかったね!
黄)ないこその感じやと熱下がってそうやな
黄)熱測ろか
桃)ん〜
赤)何度だった〜?
桃)37.3
紫)微熱やね、w
黄)まだ安静にしときや?
桃)はーいw
桃)てかお腹空いたわ
水)あれ?食べてないの?
青)あー、、ちょっとそれどころちゃうかったからなw
桃)えへっw
紫)えへちゃうやろw
桃)あはっwリビング行って食べてもいい?
青)まろもいっしょたべるぅ〜!!
黄)んwじゃあ今あっためなおすな〜w
水)マリカ〜♪マリカ〜♪
紫)楽しいなー♪
赤)平和だ〜♪
水)ってうわぁ”ぁ”ぁ”!!
紫)っ、、ww
水)絶対今のしょーちゃん!!
紫)はっはっはっ!時には裏切りも必要なのさ〜!
紫)お”らお”らお”ら!!
水)ぅぎゃぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!!!
赤)なんかりうらも巻き添え食らってんだけど!?
黄)こうなる気はしとったけどやっぱうるさいなw
桃)ん〜、、ほぉ?(訳:そう?)
青)美味しいよぉ〜あにきぃ〜!
黄)こっちもそんな変わらんかw
水)あにきもげーむしよぉ〜
黄)はぁ〜?wまぁやるかw
桃)俺もやりたぁーい!!
青)えぇ〜ないこたんとあにきがやるならまろもやるぅ〜
赤)ないくんやって大丈夫なの?
桃)ぇ”…だめ?
黄)ん”〜…今回だけやで?w
桃)よっしゃぁーー!!✨️
青)…wやっぱり俺、ないこの笑った顔好きやな
桃)ッ…!/
桃)俺も!まろの笑ってる顔大好きだよ!
青)ッ…!?///
青)ずるすぎ…///
桃)、?
水)あははっwいふくん顔真っ赤〜w
青)はッ、っるせぇ!!///
紫)まろちゃんって結構照れ屋?w
赤)確かにw
黄)これに関してはまろどんまいやな、ぁ、あとないここれ、、w(写真
桃)ん〜?
あにきがこっそりと見せてくれたのはりうしょー、青組でそれぞれ抱き合って寝ている写真
うっすらと泣いたあとも写っていて、ここまで泣かせてしまったという申し訳ない気持ちと、俺って愛されてるんだな〜、という嬉しく微笑ましい気持ちが俺の心を揺さぶる
桃)…w
そんなことを思って少ししんみりしていると、ほとけっちにも少し見えてしまったようで…
水)は!?なにこれなにこれ!いつ撮ったの!?//
紫)ぁ!りうちゃんかわえぇなぁ〜w
赤)はぁ”!?しょーちゃんだって!!///
黄)んはっwこれグルラ(グループLINE)に送っとくなw
水)あにき!?
青)~~~ッッ…はよゲームするぞ!///
桃)あははっw
なんだか…
ありのままの自分を受け止めてくれて、好きになってくれるって、こんなにも幸せなことなんだな
END
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時差コメ失礼します!前のアカウントから来ました!桃さん辛いやつだ、あと質問なんですけど、前アカの寝たきりで目覚めない君ってあるじゃないですか?それって続き出たりしますかー?
上手すぎます✨好きです💓 語彙力ください(((
読むの遅くなっしまってすみません🙇♂️ やっぱりみんと様の作品大好きです、、! 何故こんな素敵な物語が書けるのですか?本当尊敬です…✨