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「いただきます」
「は~い、どうぞ」
俺の家は
高校卒業後に仕事をしている兄
そして、俺
それだけしかいない
父さんと母さんは事故で無くした。
2人が死んでから兄が育ててくれた
兄には感謝をしているが時々
「ねぇ~葵ちゃん、学校どうなの~?」
少しイラッとするところがある
他の家庭のような喧嘩じゃなくて
過保護?ベタベタしてくるような
また、違うイラッだ
「別に」
「え~嘘だ~、好きな子でも出来たんじゃないの?」
「違う」
「ふ~ん」
あまり、父さんと母さんについての記憶はあまりない
だから、「親」についてはよく分からない
連の家庭についても…
「はぁ~」
俺は早々とご飯を食べ部屋に戻りベッドに倒れる様に横になる
「好きな人……か」
俺は本当に連が好きなのか?
自信がもてない
どうすれば良いのか
なにがダメなのか
もし、断られたら
元の関係には
「戻れない」
「はぁ~……」
俺は考えることをあきらめて
ゆっくり目を閉じた。
起きたら朝だった
「学校…面倒だな」
でも、成績日数が危ういからと
兄に無理やり行かされる
最近では、それが当たり前だ
「よぉ、葵」
朝からうるさい声で後ろから飛び付かれる
これも最近は当たり前
「ほいよ、昨日行ってた弁当」
「マジか、ありがとう」
「そうだろう、そうだろう、もっと感謝してくれ」
「なんか、嫌だな」
「え~~~~」
子供のような顔でこちらを見てくる
どこか、連に似ていた
「ほら、早く行くぞ」
そんな茜を引っ張るように言う
それに、つられて茜は
「はーい」
大きな声で答える
「なぁ、今日も行くのか?」
「あぁ」
「なら、俺も行く!」
「え~」
「なんだよその顔」
自分でも気づかないうちに
睨んでいた
「わ…悪い」
「へ~、そんなに…」
「は?」
にやにやとしているその顔をぶん殴ってやりたい
そんな事を思いながら学校に向かう
「…………」
「兄さん」
「新…」
俺の兄さんは体が弱い
小さい頃、ある病気が見つかった
それは、今になっても治らない
それに加えてもう、長くは生きられないと
医者から言われている
「調子は、どう?」
「大丈夫、今日は結構調子が良いの」
「そっか、良かった」
「ねぇ、昨日どうして外出してたの?」
「え、あ、その、と…友達と出かけてて」
「大丈夫だったの?」
「だ、大丈夫だから」
兄さんは迷惑そうにでも少し嬉しそうだった。
きっと、楽しかったんだろう
あまり、人と関わらない兄さんに少し心配をしていたから良かった。
「今度、会わせてよその相手」
「うん…」
「ゴホッ」
「大丈夫?」
「うん」
最近よく咳き込んでいた
また、酷くなっているんじゃないかと
少し心配になる
「次の検査はいつ?」
「えっと、明後日」
「そっか、ちゃんと調べてもらってね」
「うん」
今の兄さんは
昔よりぎこちない笑顔をしていた。