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閉ざされいた世界から少数の魂が溢れ出す。一つ一つの魂には色があり、一つ一つが生き生きとしている。魂はどこへ行くのだろうか。私は後を追う。次の瞬間、魂は本来入るべきはずの輪廻の輪を見事に避け別の世界_異世界へと入る。一つの魂が入った直後、異変が起きた。下から無数の手が伸びる。
「やっときた。待ってたんだからね?」
その手を一つの魂をもぎ取りそして投げた。投げた?私は投げられた方向へと目をやる。
「うげっ。」
こんな乙女らしからぬ声を出すのも無理は無いだろう。そう、そこには地球の神が居た。私の大嫌いな雑魚が。こいつらは神と言っても失敗作、不良品、使い捨てと呼ばれている下位神だが。まあ本人達知らないし?教える気もサラサラないけど。
「いつも頑張ってるプレゼントぐらい上げなきゃね。お礼は結構!…聞こえてなかったわ。」
この人は何独り言を言ってんだろうか。
「貴方に言ってんだけど?」
「心を読まないでいただけますか?」
「うむ!善処する!」
絶対しないやつだ。まあいいけど。一応この人私より偉いお方だし。見た目はただのロリっ娘だけど。でも中身は正真正銘の最古の神の一柱。名前は無い。他からはワールドマスターとか何とか呼ばれている。………最古のロリババア。
「あ?最古のロリババア?何だって?」
「善処するって言ったのに。」
「嘘つけ。最初から読まれてる前提で悪口叩いてたくせに。」
見に覚えのない、いちゃもんはスルーに限る。これだから今どきの神は。いつか、ロリババアパワハラ罪で逮捕してやる。
「ああ?ロリババアパワハラ罪って、何?」
「善処するって言ったのに。」
デジャブ
「デジャブ。」
っと。そんな事を話してる間にお出ましか。ったく、気が抜けん奴だ。いや、どっちかって言うと努力家?またまた何かが飛び出し魂を掴む。痛そう。魂よ、南無南無。掴まれた魂は4つ。元々あった魂は21。結構とるな。
「あーあ、こりゃ大変だ。あいつにこんだけ取られるとは。誤算だったよ。でもまあまだあるしね。ここに居る魂が世界の運命を変えるほどの人材の持ち主である事を祈ろう。」
ロリババアが手を合わす。
「なんですか、それ。」
「ああ、これわね、今の魂の元々居た場所、日本の礼儀作法の一つだよ。こうやって、手を合わすのが基本なんだって。律儀だよね〜。」
「ふーん。」
特に興味は無いが、私も手を合わす。気分的にそうだった、それだけの理由だが。
「まあ、期待するとするよ。転生者さん。」
最後の魂が異世界へと入り込んだ。
魂の日記
見えない、聞こえない。そんな感じの、何?何かモワンモワンする空間の中にいる感じ。聴覚視覚嗅覚に体の感覚も……いや、体の感覚はちょびーっとする。本当にちょびっと。でも動けないから結論、意味なし。あーあーあー、よーし!頭の中を整理しよう。まず、高校の放課後、私は掃除をしてて、そしたら何かいきなり殺された。うむ、意味わからん。保留。…それ保留にしたらなんにもやることないやんけ。マジか。私は……死んだ?のか?でも意識はこの通りバッチリだ。って事は!?異!世!界!転!生!待ったなし!いやっほーい!やったね!はは!ははは!は、は、はあ。凹むわ。せっかくテンション上げたのに凹むわ。無いわ。マジ無いわ。ま、こんまんまずっとこうしてたらいずれどうにかなるっしょ。
っと、思ってた時が私にもありました。あれから体感的に…どんぐらいだろ?わかんないけど、なーんにも起きませーん!てかさ、何?最近異変を感じるんだけど。何か前言った体の感覚とは違う、何か触られてるような……考えるの、やめよ。
魂の日記2
ざっけんじゃないわよ!いつまでここに居ればいいわけ!?急に襲われたと思ったら何も見えない聞こえない喋れない空間に一人ぼっち。私の身にもなれ!しかもよ!しかも!何か最近体が変なの。いや、体が有るのかも怪しいんだけど何だろう……何かに触られてるみたい……………ざっけんじゃないわよ!
魂の日記3
あのぉ、いつまでここに居れば宜しいんでしょうか?まず喋れませんので返答が返ってこないのは分かっているのですが。ここに来てからかなりの時が過ぎました。最初はびっくりしたしたがもう慣れましたね。待ってください、私。慣れてはいけないのですよ…はあ。
魂の日記4
???