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十話 鉄の蛇
◆ テクノコブラ、起動
蛇型兵器のコアが輝く――
光線が放たれ、空間が焦げる。
真理(咄嗟に)
「ウォーターシールド!!」
水のバリアが形成され、ビームを防ぐ──が、すぐにひびが走り……砕ける。
真理
「!? なにこれ……!ビームの威力が高すぎる!」
⸻
◆ 全員での反撃開始!
リン
「破砕!!」
岩を砕く一撃を放つも、テクノスネイクには全くの無傷。
バルト(勢い任せに)
「オラァァ!喰らえやぁああ!!
聖剣月(せいけんづき)!
叉魔亜奏留斗(サマーソルト)!
戦封虐(せんぷうきゃく)!!」
装甲に小さな傷跡が浮かぶ。
バルト(叫ぶ)
「ダメージは通るぞ!!真理!リン!行くぞ!!」
リン & 真理(気合い)
「「うんっ!!」」
⸻
◆ 超連続攻撃!でも……
リン
「破砕破砕破砕破砕破砕破砕破砕ーー!!!」
テクノスネイクに高速で連打を叩き込む!
真理(剣を構え)
「てやああああっ!!」
炎をまとわせた剣で突き、装甲を押し込もうとする――が、
テクノコブラ(尻尾を振る)
「排除処理:反転行動」
ドゴォ!!という音と共に真理が吹き飛ぶ!
真理
「ぐっ……ああっ!!」
リン
「真理!! あ、うわっ!!」
リンも衝撃波に巻き込まれて吹き飛ばされる!
バルト(吠えながら)
「畜生がぁあああああああ!!!」
テクノスネイクの重く太い尾がうなりを上げる。
バルトはそれを――なんと両腕で止めにかかる!
バルト(歯を食いしばって)
「オラァァァァアアアアア!!止まりやがれええええ!!!」
しかし、力の差は歴然。
徐々に押され、地面を引きずられ始める。
バルト(耐えながら)
「こんなところで……っ!死んでたまるかァ!!」
その時――
倒れていたロストロビンが、音もなく立ち上がった。
バルト(振り返って驚愕)
「おいッ!? あんた、腕が飛んでんだぞ!!」
ロストロビン(静かに)
「問題ない……再生に、少々時間がかかっただけだ」
緑のオーラが切断面から溢れ出る。
そこから伸びるのは――蔦・樹皮・木の繊維。
それらが渦を巻きながら腕の形を取り戻す!
そして再生された手のひらからは、木製のレイピアが生える。
ロストロビンはそれを無言で握る。
ロストロビン(静かな怒り)
「──殺す」
その目に宿ったのは、冷たい殺気と森の怒りだった。
風が止まり、遺跡全体が空気を飲むように静まる。