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1週間設けられた自宅学習期間は、俺にとって休暇というよりも狂ったようにボールに向き合い続ける期間だった。休みという文字に目をギラつかせてみっしりと練習を入れる顧問がいるのは、きっと運動部あるあるなのだろう。

毎朝8時前に家を出て、19時過ぎに家に帰る日々を過ごし、くたくたになった体を1日休めると、あっという間に4人で出かける日の朝を迎えた。

ここ数年暇さえあればボールに触っていたので、遊園地なんて何年振りかも分からない。

どうせ行くなら楽しくて景色や設備の綺麗な場所がいいと、川瀬が徹底的に調べてくれたので案外詳細はすぐに決まった。

まだ朝早い時間なので、寝ている両親と妹を起こさないようにそっとドアを開ける。

まだ少し暗い空と涼しい風に、心が踊った。

集合場所である駅に向かうと、眠そうに目を擦る宇野が見えた。

「宇野ー!」

人通りが少なく、街中が静かなので案外俺の声が響いた。

宇野ははっとした顔でこちらを向くと、嬉しそうな笑顔で手を振って返してくれた。

俺に対してころころと表情を変える宇野を見ると自然に笑みが零れる。

「おはよう、来橋。はやいね」

「はよ、宇野一番乗りじゃん!朝苦手そうなのに」

「あぁ….瑠夏に鬼電されて…..」

思い出すようにして宙を見れば、すぐにげっそりした顔になった。

「ははっ、川瀬相当はしゃいでたもんなあ」

「うん…多分今回は来橋もいるから嬉しくて仕方ないんだと思う。……俺も同じ気持ちだけど。」

川瀬も宇野も倉井も、いつも真っ直ぐすぎるくらい素直に気持ちを伝えてくれる。それはきっと人柄の良さもあるが、何より彼らが精神的に大人だからだと思う。

「俺もそう言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しい。最初はなんで俺が。って、疑問だったけど。」

そういうと、宇野は嬉しそうに、少し困ったように、眉尻を下げて笑った。

会話を弾ませていると、眠そうな倉井を引きずりながらにこにこ手を振る川瀬が到着した。

(倉井を起こしてたから遅かったのか…。にしてもこの巨体を引きずってこれるんだから川瀬も意外に力あるんだな。)

俺と宇野は顔を見合せて、摩訶不思議なこの光景に大爆笑した。

それから電車に乗って、バスに乗って、都心にある遊園地についた。

「とうちゃーく!!!!!」

両腕を広げて嬉しそうに川瀬がそういうと、背伸びをしてから倉井もそちらへ走っていく。もう目は覚めたようだ。

「俺たちも行こっか」

宇野は眩しそうに空を見つめながら言う。

「うん!」

俺達は長い道のりを経て、遊園地にインパした。

無愛想イケメンに何故か好かれています。

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