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あ、なんか近いな。

2 - 第2話 近いな、なんやこれ。

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2025年09月26日

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「あ、なんか近いな。」


第2話:『近いな、なんやこれ。』


放課後の教室、光輝と二人きりの時。


俺はいつも通り机に向かってノートを広げた。


「ふっ、気づいてへんな…」


「え?」


「お、気づいた! 」


「おい、またやん!落書きすんなや。」


光輝は隣の椅子を取り、こっちに寄せた。


「お隣邪魔すんでー!」


「ああ、ええよ…」


光輝がノートを覗き込む。


光輝との距離が近くなった。


「お前字綺麗やなぁ。」


「そうか?」


「うん。」


光輝はあくびをし、寄りかかってきた。


「眠なってきた、」


俺はノートを閉じようとした。


「じゃあ帰るか?」


「ほな、肩借りるなー… 」


「は、ちょ…」


光輝は俺の肩で少しだけ寝た。


その時間が少し特別や思った。


「おい、起きろや。」


「ん、なんやぁ…」


「なんやじゃないわボケ、帰るぞ。 」


「ちょ待ってよぉ…」


俺はため息を着きながら光輝を立たせた。


「ほら、立てるか?」


「うん、」


「はよ帰るぞ。」


俺と光輝は校門を抜けた。


正直肩に頭置かれてる時、「こいつ、俺おらんとダメなんちゃうの。」 って思った。


「樹ー、」


「何よ。」


「並んで歩こや…」


光輝は眠い目で言った。


俺は渋々許可をした。


「分かったけど、お前眠すぎちゃう?」


俺はまたため息をついて、光輝の手を握った。


「お、あったかいな。」


「お前眠すぎて倒れる思って心配するわ。」


「俺はそんななんないし。 」


光輝は顔を少しムッとさせた。


俺は笑った。


「何笑ってん!」


「ごめんごめん、なんかおもろくて。 」


「まあええけど、樹の笑顔好きやし。」


光輝の言った言葉にもっと俺は笑顔になった。


「なんやそれ、」


「また笑った!」


俺と光輝で笑いながら帰った帰り道。


この時間が続けばいいなって思った。

あ、なんか近いな。

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