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予約席。 /shkn
あけおめです〜!!
この世の全人類が、
幸せな1年を送れますように!!((
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knside
お前は、何も間違ってなんかないよ。
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…あれは……、半年前の事だったかな。
そうだ、shがうちに泊まりに来た時だ。
夕飯食べながら、
他愛もない話をしてた途中。
sh「なぁ、なんか隠してることない?」
って、突然言われた。
kn「……っは?」
思わず箸が止まって、
口をぽかんと開けて。
向かいに座る彼の、
綺麗な縦長の瞳孔を見つめていた。
sh「いや、無いならいいんだけどさw」
と、頬に食事を詰めながら笑いかける彼。
kn「ある訳ねぇだろんなもん。」
「俺をなんだと思ってんだよ、w」
と少しキレ気味に返事をした。
精一杯の友情を込めて。
sh「そっか…w」
「俺は……あるよ、」
下を向いてそう放つ彼に、
kn「…へ?」
と情けない言葉を返す。
彼の、翠色の目を囲む、白色の膜が、
灰に染まっていた。
sh「ッ…なんてな?w」
kn「…、」
余程俺が深刻な表情をしていたのか、
ぱっと色が戻って、また笑みを零す彼。
sh「そんな真に受けんなって、」
「…大したことじゃないから。」
kn「、うん」
そうやって、簡単に嘘を吐いて。
大したことだから、隠してる癖に。
でも
kn「………ありがと。」
sh「んぇ?、何が?w」
kn「…いや、なんでもないっ」
気づいてあげられなくて、ごめん。
その中身は、俺が探し出すものだから。
絶対、受け止めてみせるから、
待ってろよ、sh
____________
その時から、あの言葉が、
脳内にへばりついて、離れなくて。
“隠し事”
それは悲しいこと?辛いこと?
shだけが知り得ること?
いつか絶対、
打ち明けなければいけないもの?
俺だったら、俺じゃなかったら、
見つけられないもの?
知ってしまったら、_
sh「kn…?どうかした……?」
kn「ッあ〜ごめん、」
「ちょっとぼーっとしちゃってw」
だめだよ、俺
sh「そうならいいんだけどさ、」
「…なんかあったら言えよ?」
“そんなこと”で悩んじゃ
kn「うん、」
大切な友達に、心配かけちゃうじゃん
「…なんでもないよ、」
ほら、次は俺がっ…
隠してる。
____________
結局例の、
「彼の秘密」というものは見つからない。
でもあの出来事から彼の挙動が、
少し変わったような気もする。
俺と目が合うとすぐ逸らしたり、
ところが気づけば俺を見ていたり。
そっぽを向いたと思えば、眉をひそめる。
やっぱり、shの隠し事には
「俺」が関与しているのかもしれない。
そんなことしか考えられないまま、
どんどん日付は変わっていった。
______
nk「なぁ、kn。」
kn「ん、?」
nk「最近のkn、」
「めちゃくちゃshのこと見てるけど…」
「なんかあった?」
彼の、澄み切った空みたいな瞳孔が、
俺を見上げる。
kn「え?…いや、ッ」
nk「俺にだけ
そう見えるのかもしれないけど、」
「喧嘩でもしたのかなーっ、て」
そっか、shが俺を見てくるんじゃなくて、
俺がshを見つめ過ぎてるんだ、
ああ、きっとそうだ。
kn「喧嘩…はしてないよ、」
「俺が一方的に悩んでるだけ」
nk「…何に悩んでるの?」
kn「ん〜、まぁ…なんというかw」
「あいつ……、」
shが俺に隠し事してる、なんて、
簡単に人に言っていいのだろうか。
俺だけに打ち明けていたとするならば、
俺という人間を選んで打ち明けたのならば
…
kn「なんでもないや、ごめん。」
nk「言うと思った、w」
「二人にしかわかんない事だもんな、」
「他人の俺が頭突っ込むもんじゃないよ」
kn「…そうなのかな、」
nk「そうそう、w」
「んじゃあな、それだけ。」
そう言って彼は去っていった。
なんだったんだ、と一瞬思ったけれど、
nkの目に止まってしまうくらい、
俺らが、何かに押し潰されているような、
暗い顔をしていたのだろう。
『…大したことないから。』
大したことだからこうやって、
俺を苦しめてるんだろっ…?w
____________
いつもの撮影の帰り。
shが、「俺ん家来ない、?」
て言うもんだから、
もしかしたら秘密を
話してくれるかもしれない、って
淡い期待を浮かべながら
「いいよ、」
と返した。
shの家に向かう途中。
空から降ってくるように感じる冷気と、
道路沿いを歩く彼の横顔。
どこかおかしい、彼の、俺を見る目。
sh「_で__になった時krがさ~ッw」
kn「だよなぁw、やっぱ___」
なんてどうでもいい話を繰り広げる。
俺が知りたいのは、君のことなのに。
sh「smって、実は______」
kn「え〜?、そうかなぁ…w」
『もうやだよ』
俺の心に、そんな言葉が溢れていた。
「「…苦しいよ、このままじゃ」」
気がつくと、そんな言葉が耳に入った。
sh「おれ、
どうすればいいかわかんない…っw」
同じソファに、俺は彼の隣に座る。
俺と彼の間には、
なんとも言えない間があって。
“物理的な体の距離は、心の距離に比例する”
という現象を再現したかのような、
まさに壁一枚分の隙間が空いていた。
sh「俺…間違ってるんだ。」
「1人で溜め込むのらしくない、って
よく言われる。」
「…自分でもわかってんだよ」
「だけどッ…」
kn「…うん、分かるよ、その気持ち。」
分かるよ
…分かることしかできないんだよ
俺は、
精々寄り添うことしかできないんだから。
それしか、取り柄のない人間なんだから。
kn「俺、
shが隠し事してるって言うからさ、」
「すっごい気になっちゃって。」
「気づいたら目で追ってんの」
、阿呆らし。
「直接聞けばいいのに。」
sh「…でもッ」
kn「でも、
折角shが打ち明けてくれたんだ、」
「…嬉しかった。」
「だから、その内容くらいは、」
「俺が見つけてあげよう、って。」
「…w結局分かんなかったけど、w」
sh「ッ…ごめん、俺、怖かった。」
「knに迷惑、かけたくなかった。」
「でもかけちゃった、」
「…間違えたんだよ、1人で勝手に、」
「苦しんどけばよかったのに」
kn「そんなことないってッ」
sh「kn、お前も大概だよ、w」
「俺がちょっと気抜いたばかりに、」
「そっからだんだん悩みやがって。」
「ったく、優しすぎなんだよ…、」
kn「…っ」
彼が瞬きすると同時に、
透明なものが滴り落ちる。
どうやらその隠し事の内容を含め、
俺に心配をかけたことも、
とても悔やんでいるようだった。
sh「…もういいよ、ッ…」
「俺にはッ…無理だっ…w」
kn「、…」
「ッ、おれっ…気づいちゃった、w」
「、knのこと、ッ…」
『好きになっちゃったんだ、って…w』
そのことを打ち明けられた瞬間
kn「っ…!?」
言葉も出なくて、驚きが隠せない。
友達としての”好き”なら、
わざわざ秘密にすることもないだろう、
だから、Loveのほうだってことは、
すぐに分かった。
sh「…なんて、びっくりだろっ…?w」
kn「……ッうん、」
sh「俺も最初は、まさかなんて思ってた」
「だけど……」
「上手く言い表せないけど、」
「…ッ、ずっと、knのこと考えちゃって。」
その言葉に、少し嬉しくなる。
自分が人に好かれていたという事実に、
思わず顔が熱くなる。
kn「…そっかぁ……、」
「どうりで分かんないはずだわ、w」
sh「…それだけだよ、」
「ほんとに、大したことなかったから。」
「……それに…、」
「もう、諦めようって思ってたんだ。」
彼は一向に俺の方を向かなかった。
複雑な感情が彼にまとわりついていた。
kn「え、…なんで、」
sh「…ずっとknのことばっかりで、」
「気づいたら目で追いかけちゃって。」
「……、俺らしくないだろ?w」
「笑っちゃうよ、ほんとに」
なんて呆れた表情で、そう言い放つ。
俺は別にどうでもよかった。
shが俺の事を、
そっちの好きでいてくれたって。
それこそshと、
同じ感情は持ち合わせていないけれど。
俺のどこに惹かれて、
一体俺のどこに、shが見惚れたのかすら、
解らないけど。
好きになってくれてありがとう、って。
好きになれなくてごめん、って。
今すぐにでも口に出したいけれど、
逆に彼の心を蝕んでしまいそうだから。
kn「sh、…?」
sh「…なに」
kn「お前、何も間違ってなんかないよ。」
そうとしか、言い表せなかった。
「俺、正直びっくりした。」
「shが俺の事好きだなんて、
思いもしなかった。」
「…でも、嬉しかった。」
「っほら、あの…、」
こんなの、ただの俺のエゴだけど。
「ッ…、
認められた気になっちゃったんだよ、」
それ以上の言葉が出なくて、
伝えたい気持ちも見つからなかった。
俺と、彼の間に、
沈黙が流れた。
sh「…、うん。」
「俺は、
少なくともknを認めたよ、」
「だから好きになった。」
「knになら俺を、俺の心を、
委ねられる気がしたんだ。」
「…でももう、叶わないって分かった。」
「最後に、この気持ちだけ伝えて、
終わろうって思ってたんだ。」
ああ、好きになってくれることって、
こんなにも幸せなんだ。
…そんなの諦めるなんて、
勿体な、w
kn「…なぁ、」
sh「、ん?」
kn「それって…これからじゃ駄目?」
sh「は……、」
彼はやっと俺の方を向き、
目を見開いてはてなを浮かべる。
kn「俺、”まだ”shの事好きじゃないよ、
でも…」
「shが俺を、惚れさせてくれるなら」
「いくらでも待ってやるよ、w」
俺の口から、溢れ出るこの言葉。
嘘じゃない、ほんとうの気持ち。
sh「…!」
「っはぁ…そういうとこ。」
すると彼は、潤んだ目を拭いながら
優しく微笑んだ。
その笑顔もだんだん決意に変わって、
「…俺、頑張るから。」
そう、口に出した。
kn「…w、
その意気だよ、sh。」
______
その日からというものの、
彼の俺に対する表情が
ぱっと明るくなった。
sh「なぁなぁ、今週末空いてる?w」
相変わらずの低音で、
その無邪気な翠色の瞳で、
俺を見上げて言う。
kn「空いてるよ、…どっか行く?」
sh「うん、
…二人でな?」
kn「w、いいよ、」
その姿に俺は、
見惚れてしまいそうです。
end.
コメント
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両片思いではないのが逆にいいっ!✨ チャンスをあげるknさん優しいなぁ❁⃘*.゚
𝑫𝑨𝑰𝑺𝑼𝑲𝑬______(?)