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ある男女の、幸せな物語
藤弥「あれで付き合ってねぇんだもんなぁ…不思議なもんだわ…。」
月見里「ほんとですよ。」
青弓「……。」
2人が茶々を入れるような会話をしている中、一際高身長の甚平を来た男…青弓碧真は何やらうわの空な様子だ。
藤弥「…青弓さん、どうしたんすか?」
青弓「…あれ、やりたい…。」
恥ずかしそうに指さしたのは、輪投げと書かれている所だった。
藤弥「輪投げかぁ…いいっすね。やって来たらいいじゃないすか!」
藤弥は猫が刺繍されてる少し可愛い財布から5000円を取り出し、青弓に渡した。
青弓「なぜ、5000円…?」
藤弥「輪投げ分と、ほかの屋台とか分っすよ。それでやりくりしてくださいね。」
青弓「…わかった。」
子供の様にキラキラした目をした青弓は、とてとてと音がなりそうな感じで輪投げの所に小走りした。
月見里「…お母さん見たいですね。」
藤弥「あんたに言われたかねぇっすよw」
青弓「……。」
店主「あ、あの、お兄さん?」
その頃青弓は、嬉しそうに少しシワが付いた5000円札を店主に渡し、輪投げをやっているのだが…
店主「店のもん無くなるわ!技術凄いな!」
そう、投げた輪を外すことなく全て狙った位置に通していたのだ。
青弓「あ、…すまん、もうこのくらいにしておく。」
店主「お、おう。」
奏橙「先輩〜💦速いですよ…」
竜央「奏橙がおせぇんだよー」
自分の舎弟と高校時代からの先輩が仲良さげに話している。
青弓「……」ほわほわ
その姿に、ほわほわしているようだ。
藤弥「あ、青弓さん…って多くね?!」
青弓「…投げた輪が、全部通ってしまって…」
藤弥「…すげぇな。」
月見里「じゃ、椿陽君達の追っかk…じゃなかった。僕達も夏祭り楽しみますか。」
青弓「(あの二人、恋仲になれるのだろうか)」
がやがやと人の声と屋台の色んなものが混ざった匂いが漂う中、そう思うのだった。
続きは我が妹、紅葉妖狐が書いてくれるぜ☆