微死ネタ 謎話 いっそ笑って
暑さも弱まってきた夏休み最後の週
あの人は言った
「 私が死んだら 、顔にはクレープの皮でもかけてね 」
以前にも言っていた冗談 。
いや 、正確に言えば
“ 冗談だと思っていたもの ” 。
最初はいつもの冗談かと思っていた
けど 、その後にも言葉が続いた
「 最近さ 、自分頑張って偉いな とも思えなくなっちゃってさ 。 」
「 私の人生 、もうどうにもならないんだと思う 」
そう 、人生に疲れた と言っているような目で微笑んだ 。
私はどう答えればいいか分からなかった
ただ一言 、
「 もう頑張ったからいいと思うよ 」
そうしか言えなかった 。
でも 、止める気は無かった
死んでほしくは無かったけど
私には止める資格とかは無かったから 。
私は辛いこの人を 、楽にする事は出来なかった
だって私はこの人の大切な人では無いから
引き止められるくらい 、大切な人ならよかったな 。
きっとこの人は 、私が言葉をかけても止まってはくれない
なら 、私に出来るのはお疲れ様 と背中をさする事だけだ 。
でもこの人が居なくなったらどうしよう
きっと私は悲しむ 、立ち直れないくらいショックを受ける 。
けど死なないで 、なんて無責任な言葉で生き地獄に縛り付けるなんて出来るはずがない
私は…この人が死んだら一緒に死のうかな
私も丁度 、人生には疲れてた頃だ
まだ義務教育すら終わってないけど
家族心中っていうのも悪くないかもしれない
本当は推しと心中したかったけど なんて 。
大丈夫 、私がいるから
私は1人で残らないし 、貴方を1人で逝かせない
遺言は他の人に託すよ
一緒にクレープの皮被ろっか 。
いつ死んでしまうか分からない貴方と話すのは辛くて 、寂しくて 、だけどその倍
楽しいんだ 。
好きだけど 、好きだからこそ
私に貴方は止められない 。
次生まれ変わったら
また出会いたい 。
今度は大親友にでもなろうよ
面白くて明るくて素敵な貴方となら 、素敵な大親友になれる気がするよ
こんな人生はくそくらえ 。
さよなら人生 、
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