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6 - 🍣🐱

♥

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2025年01月04日

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桃青


・R無し

・地雷さんご注意ください

・本人様には何の関係もありません












青)ん~~~…迷うわぁ…

青)あ、まろこれすき!…っあ、でもこっちもかっこええなぁ…

青)…ないこぉ…


きゅるん、とした瞳でこちらを振り向くまろ。そんな彼の目の前に並べられた俺の洋服たち。


桃)…はいはい、全部持って帰っていーよ。あげるあげる。

青)ほんま!?やったー!ないこたんだいすき~♡♡

桃)もぉぉぉ…



はぁ、とでかいため息をつくも、やっぱり彼女からの「だいすき」は飛び上がるほど嬉しくて。なかなか服を決められない後ろ姿を見ているのも楽しかったが、正面はさらに効果抜群である。


青)んふふ、大量やわぁ…♡


俺の服を畳みながら、にへらと笑うまろ。俺も隣で袋を用意しながら、改めてまろの姿を見直してみた。


桃)まろさぁ、俺の服貰うんじゃなくて自分で服買ったら?

青)え~?なんで?

桃)だってまろ、スタイルいいんだから似合う服なんていっぱいあるでしょ?

桃)身長高いし脚細いし。…痩せてるし。

青)最後ちょっと言い淀んだよな?

桃)……

青)ないこ??

桃)…俺の服ばっかじゃ勿体ないよ

青)無視かよ

青)ん~…でもなぁ、それはなぁ、


悩むように人差し指を頬に当て、斜め上に目線をやるまろ。うわ最高にめろい。


と言うか、正直に言うと俺の服着てくれるのめっちゃ嬉しいんだよな。だってまろが俺が選んで俺の匂いがついた服を着るんでしょ?

勝手にマーキングしてるような気分になれるし、何より俺の服を嬉しそうに抱えて帰るまろが本当に愛おしい。可愛い。


青)…あのね、ないこたん

青)まろねぇ、ないこたんの服着るのすきなの

桃)…へ、へぇ~…


おっとりとした口調で、でもはっきりそう言ったまろに、もう俺はたじたじ。だってさっきまで「可愛い」とか「愛おしい」とか思ってたんだもん。

頰を微かに染めたまろと目が合う。


青)……

桃)……っ、


とろんと溶けた瞳をしてふんわりと笑うまろから目が離せなくて、ぼーっと見惚れる。

服を並べていたベッドがぎしりと音を鳴らし、その音ではっと我に帰った。


青)まろな、わざと服買わんの。何でか分かる?

桃)ッは、わざと…っ?


耳元で甘く柔らかい声が聞こえて、びくっと震えてしまう。えらく積極的なまろにどこか興奮を覚えて、頭が回らない。


青)…んふ、まろね、ないこの新しい服の貰うのも嬉しいけど~…、

青)ないこの着てたやつはもーっと嬉しいねん。

青)だってなぁ、ないこの匂い、いーっぱいするんやもん…♡

桃)…っぁ、えう、

青)なぁないこ、

青)まろに…ないこの匂いが染み付いたお洋服、ちょーだい?♡


くい、と着ているパーカーの首元を引っ張られ、目の前のまろと再び目が合う。香るはずもない甘い香りがぶわっと香った気がして、やたら頬が赤く、唇が潤って見える。

これはなんでだろう、いつもよりまろがすごく妖艶に見える。


桃)…ッまろ、

青)ッんふ、♡


細かいことを考えられるような余力はもう俺に残っていなくて、まろをベッドに押し倒す。

してやったり、というようなまろの顔を見て、赤く湿った唇に噛み付いた。






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