テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
5,149
バレンタインをフライングしてバレンタインに大大大遅刻した作品
すげぇ…いま何月だよ…
5月も終わる頃にバレンタインって文字を打つ事になるなんて…
待たせてすみませんでした、誠に(土下座)
こんなに遅れてしまいましたが、結構好きな展開に出来たので、
ぜひ見ていってください…!!
==================
司said
屋上の風に髪を優しく撫でられる。
放課後も人に囲まれたりで一悶着あり、すっかり夕暮れ時になってしまった。
類が珍しく顔を染めて立っている。
…綺麗だった。
それはとても綺麗で美しい景色だった。
ワンダーステージのような華やかさはない。
だが、淡い空が、雲から漏れる光が。
穏やかな舞台を作り、優しくスポットライトを浴びせてくれているように感じられた。
そんな舞台の上、夕風になびく類が、優しい笑顔でこちらを見ていた。
その顔を見て、色々なものが込み上げてくる。
頑張って用意したとっておきの手作り。
ずっと前から考えてきた告白の言葉。
そして今日の出来事たち。
本当に珍しく、情緒こそ不安定な日々が続いていたな、と思う。
類を手に入れたくて、類のものになりたくて。
そればかり考えてきた。
でも、類で自分が乱れるのも、悪い気分じゃないなとも同時に思ったんだ。
そんな類だから。
どこまでも一緒にいたいし、隣は俺がいい。
他の誰かと幸せになっていくところを、情けなくも、嫌だと思ってしまうぐらいに。
類の特別、になりたいんだ。
大好きな、類の。
他の大勢の中で俺を選んでほしい。求めてほしい。触れてほしい。
まさか、自分がこんなことを1人に求めることになるなんてなぁ。
…この思いは。間違いなく恋に落ちているんだろう。
気持ちを早く伝えたい。
弱気な気持ちはさよならして。
あとには戻れない窮地が俺を強くする。
==================
類said
司くんに手を握られ、屋上にたどり着いた。
その手が、微かに震えていたのを見逃さなかった。
優しく握り返してあげれば、肩がぴく、と反応していて可愛かった。
ああ…可愛い。かわいいなぁ。
バレンタイン、女の子がいつもより容姿に気合をいれているのは僕でも分かった。
そんな子たちにも一歩も譲らず負けない、こんなに可愛い子が。
僕を好きだとしたら?
想像しただけで嬉しくて嬉しくてたまらない。
きっと今僕はとってもふやけた顔をしているだろう。
とんでもなく顔が赤くなっているだろう。
僕に今日告白してきた子たちが見たら発狂でもするのじゃないか。
中学生の僕が見たら倒れてしまうんじゃないかなぁ。
司くんがこちらをようやく振り返る。
「…!」
凄く、ものすごく、愛おしいものを見るような目で。
細められた琥珀色のきれいな瞳が僕を写していた。
てっきり、僕と同じように緩みきった顔をしていると思った。
いや実際緩んではいる。が、ピークは去ったように、余裕があった。
(何でこうも格好良いのかな…?!)
司くんは、唯一と言ってもいいほど僕を乱れさせる存在だ。
君の言動一つ一つに一喜一憂して。
行くとこ全部に着いて行きたくて。
絶対に離してやりたくなくて。
出来ることなら誰よりも一番、君を知っていたくて。
でもそれは現状難しいから、せめて君の中の一番くらいならせてほしい。
僕は君だけに添い遂げるから、君も僕だけを愛してほしい。
大好き。大好き…っ。
司くんが口を開く。
…僕は。
思えばずっと君からだったじゃないか。
「類、おれは」
「司くんっ…!!!!!」
「なっ!?」
今までで一番大きな声を出したのでは?と思うくらいの声量で叫ぶ。
「…」
「る、い?」
え、嘘。嘘だろ…?
駄目だ、
なんて言えばいい?
なんて言えばっ…
大好き、愛してるという言葉しか頭にはなくて、告白の文なんて出てこない…!!
沢山、考えたじゃないか…!
「…う、うぅ゙〜〜」
「類!?どうしたんだ!」
「君が、大好きで、大好きで…大好きなんだ…僕は、司くんが、好き…っ…」
涙をボロボロ流しながら、泣いて出た言葉はそれだった。
好きという気持ちとパニックでキャパオーバーしてしまったのか。
天才と歌われたこの頭も、全く使い物にならない!
「類…」
…ごめん、司くん。こんな不格好な告白で。
ずっと今日澄まし顔でいたやつが、こんなに泣いて告白している。
ああほら、もっと涙が溢れてきた。
気まずい。気まずすぎる。
涙早く止まれよ。
なんて念じていると。顔に手がブォンと飛んでくる。
「う゛っ」
…え?今、僕、は、はたかれた?
「泣かないでくれ類〜〜〜!!」
「ちょ、まっ、い゙たぃ゙」
「類、泣き止んでくれ〜〜!!」
「スン…」
僕の顔を手で包み込み…ここまではいい。ここまでは。
目が。目が潰される。このままだと。
涙は無事引っ込み、ええ…という顔で彼を見つめる。
目を全力で擦られる。
合間合間で見える彼は目をぎゅっと瞑っててすっごく可愛いかった。
「もう、大丈夫、です」
「む!…っ。そ、そうか…?」
「…司、くん?」
なんと、手が退けられて見えた顔はものすごく紅に染まっているではないか。
「‥さっき、言ってくれたやつ…」
「あ」
小さくて、聞き取れないような声でなにか言っていると思えば、距離がいきなり詰められる。近い、距離がどんどん縮まっていく。
司くんの唇はとてもあたたかくて、柔らかった。
好きな子とのキスに、初めてのキスの感覚に、鼓動がこれでもかと激しくなる。
「類、るいっ!!」
司くんは半ば崩れるように僕に抱きついた。
僕は咄嗟に強く抱きしめる。
「可愛いやつだなぁ、類は。俺も大好きだぞ…!」
「かわっ…はぁ!?」
ここからは、どちらが可愛いだので言い争った。
珍しく僕もヒートアップしちゃって、度々2人で大笑いしながら。
もう告白ムーブの余韻なんて1mmもなかった。
ああ、本当に不器用な僕ら。
1日中相手のことしか考えてなくて。
嫉妬で泣いて。
告白だってろくにこなせなくて。
涙だって拭い方も知らないようで。
…ふふ、だからだろうね。
後日、ストッパーも無いばかりにイチャイチャして、
ワンツーが付き合ったと全校で噂されるのも。
_END
===================
以上で、この連載を終了させてもらいます!!!
まぁまぁ投稿しておいて、初めて完結させられました…笑
更新が凄く遅かったり、フライング&大遅刻かましまくってましたが…!
ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございました!!
めっちゃ前ですが一時期、類司タグ1位にならせてもらったり、
いつのまにか♡5000も超えていたり…
感謝しかないです…!
改めて、ここまで読んでくれてありがとう!!!
これからもよろしくお願いします☺
コメント
4件
類司バレンタイン全て読ませて頂きました。本当に最高すぎて気持ち悪いぐらいにニヤけました!!!本当に最高な作品を作ってくださりありがとうございます😭
やばい好きすぎてやばい タヒにそう…ッッ♡ どっちも不器用でかわいすぎですッ