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俺は迷わず炎獄のフェンリル・ゼンファーファをポチッとした。すると…
アパートの部屋に炎が巻き起こった。
やべ!
火事になるぞ!
と思ったのも束の間、その炎の中から真っ赤なフェンリルが現れた。
体長5メートルほどで、アパートの部屋ギリギリまでを占めている。
「こ、こ、これが…
炎獄のフェンリル…」
「お主か…
我を深い眠りから呼び覚ました者は…?」
ゼンファーファは口を開いた。
中から、強固な牙がチラリと見えた。
「え、喋るの…?」
俺はポカーンとする。
「我は低能なモンスターとは違う。
喋るのは当たり前だろう。」
ゼンファーファは前足を毛繕いしながら、そう言った。
「もふもふ…!」
ミアが目を輝かせながら言う。
「え、ミア…?」
「いえ!
失礼しました!
その、ゼンファちゃんがもふもふだったので…つい…」
「ゼンファちゃん言うな!」
ゼンファーファが怒る。
「まぁ、後でもふもふさせて貰ってくれ。
とにかくゼンファーファが居るとこのアパートじゃ、もうダメだな。
不動産屋に行って新しい家を探そう!」
俺は言った。
そして、ゼンファーファと風助をアパートに残して、不動産屋に向かった。
今800万円あるし、頭金には十分だろう。
そう安易に思っていた。
「いらっしゃいませ!
どのようなご用件でしょうか?」
不動産屋の受付の女の人が言うので、俺は家を買いたいと言った。
「では、ご職業をお伺いします。」
「えーと、ダンジョンダイバーで…」
「え、あ、あぁ…!」
微妙な反応になる受付の女性。
「え、でも、お金はあるんですよ?
頭金800万円!」
俺は言うが…
「申し訳ございません…
ダンジョンダイバー様は不安定なご職業ですので、基本的には家をご購入される場合は一括にて、という決まりなんです。
つまり、ローンが組めません…」
「えぇぇぇぇぇ!?
そんなぁぁ!?」
「申し訳ございません。
規則ですので…」
俺とミアは何の収穫も無いまま、不動産屋を後にした。
「はぁぁぁあ…
困ったなぁ…
ゼンファーファがアパートの部屋を占領しちゃってるしなぁ。
俺とミアはしばらくはホテルに泊まるしか…」
俺は言う。
「そうですね…」
ミアが答える。
その時…!
「月野衛輔様ですね…?」
黒ずくめのスーツの男が俺にそう声をかけた。
「は?
あなたは…?」
「失礼しました。
私は大和ダンジョン委員会の使いの者で、小岩井と申します。
月野衛輔様に大和ダンジョン委員会より、お呼び出しがかかっております。
今からお時間よろしいですか?」
「え、あ、はぁ…」
俺はマヌケな返事をする。
そして、ミアと俺は大和ダンジョン委員会にその人の車で向かった。