コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
第4話 怪しい契約成立?
「君は、僕に協力するしかないからだよ」
口の端を上げ、皮肉たっぷりの冷たい笑みだ。
「……」
豹変とも取れるジェイドを、理世は黙って見つめる。
「君がなぜこの世界に呼ばれたのか、なぜマギラクルの〈時空魔法〉を持っているのかもわからない。でも確実なことが一つだけある」
「なに?」
「このまま僕の協力を拒んでも、元の世界には戻れないってことさ」
「……」
「元に戻る可能性があるとすれば、その〈時空魔法〉をきちんと使いこなすことだろうね」
「……」
「でもこの場所を離れて〈時空魔法〉なんて使ったら、確実に王宮に連れて来られる。逃げることなんてできないんだよ」
今まで垣間見た穏やかさが嘘のように、追い詰める言葉を淡々と告げていくジェイド。
だが、理世は特に表情を変えずに答えた。
「……私、別に元の世界にすごく戻りたいとは思ってないんだけど」
******
*************************
***************
*******************
********
***********
****************
***************