⚠️下手くそ、キャラ崩壊注意、現パロ、ロヴィ完治してます
ロヴィレヴィ
目を覚ますとそこは見覚えのある場所だった。
いつの日かロヴィと歩いた、日中とは比べ物にならない位静まり返った藍色に染る渋谷のスクランブル交差点。
光るのは信号のみ。
『なんでこんな所に?俺確か寝てたよな?』
少し考えてこれが夢である事が分かった。
『リアル過ぎて夢かどうか疑うな。』
夢にしてはリアル過ぎるので夢かどうか半信半疑だがずっと立っている訳にもいかない。
『…少し散策してみるか。』
散策を始めた。
靴は履いておらず裸足なので冷えたアスファルトが足裏に響く。
少し歩くと何やら人影が見えた。
『ん、?誰だ、?』
少し怖いが勇気を出して近づくと…
『あ、兄貴?』
「?!レヴィ?!」
実の兄のロヴィが居た。
『兄貴何でここに居るんだ?』
「レヴィこそ何でここに」
『俺は目が覚めたらここに居て』
「レヴィも?俺も目が覚めたらここに居たんだよ」
どうやらお互い同じ夢を見ているらしい。
双子だと見る夢まで同じなのかと少し身震いするが1人より2人いる方が心強かった。
『何もしない訳にもいかないから兄貴も一緒に散策しようぜ』
「そうだね。二人いた方が安心するしそうしようか」
そう言いお互い歩き始めた。
やはり1人より2人の方が不安が無くなり気持ちが楽になる。
散策を続けるが、目に入るのは背の高いビルや明かりの消えた店、ただひたすらに光る信号機だけだった。
「レヴィ!空見てみな」
そう言われ空を見上げると……
『おーこりゃ絶景絶景』
空には満天の星空が広がっていた。
普段から明るい東京では有り得ない事だが、明かり一つない静まり返った今だからこそ見れる景色と言える。
「綺麗だね〜こんな綺麗な星空初めて見たよ」
『そうだな。俺も初めて見た。』
こんなにきれいな星空を見れるのは最初で最後かもしれない。
そう思いながら眺めていると……
ザッザッ…
どこからともなく足音が聞こえる。
「ん、?なんの音?」
『わ、分からない。』
怖くなりすぐさまロヴィに寄る。
「とりあえず走るよ!」
そう言われるや否や体が浮いた。
『あ、兄貴?!ちょっ、!///何すんだよ!///』
「何ってお姫様抱っこしてるんだよ?」
『お姫様抱っこしてるんだよ?じゃなくて!///重いからおろs』
「にしてもレヴィ軽い!ちゃんと食べてる?」
話を遮られた。
もう何でもいい。
渋谷駅まで逃げて来たが耳を澄ますと微かにあの音が聞こえる。
音の正体を暴かなければ行動のしようが無い。
「ちょっと様子を見に行ってくるからレヴィはここに居て」
『わ、分かった』
少しばかり怖いが物陰に隠れてその正体を見る。
すると……次の瞬間身体中に嫌な寒気がした。憎き存在。トラウマ……実の父親だった。
手には鞭を持っていてただひたすらに歩いていた。
バレないようにレヴィの所に戻る。
「レヴィ。逃げるよ。」
『わ、分かった……焦ってるみたいだがどうしたんだ?ヤバいものでも見たか?』
「レヴィは知らない方がいい。とりあえず走って!」
足音が近ずいて来る。体が震える。怖い。
色々な感情が入り交じって混乱するが今はそれよりもレヴィを傷付けたくなかった。
またあんな思いをさせたくなかった。
だから、レヴィが怖がらないように正体は明かさない。
エスカレーターを駆け下りる。
下まで駆け下りた時…悪夢が襲った。
父親が居た。
「!!!!っ……」
『ヒッ…!』
冷や汗をかき、体が金縛りにあったかの様に動かなくなった。
恐ろしい。
夢なら早く覚めてくれ。ただ心の中で願った。
【出来損ないが…】
そう呟きながらレヴィに近ずいてきていた。
「レヴィ!逃げろ、!」
『身体が動かない、!やだ!来ないでくれ!嫌だ!来るな!』
泣きながらレヴィは叫んでいた。
体を頑張って動かそうとするがやはり動かない。
やめてくれ……傷つけないでくれ……嫌だ……嫌だ……
「嫌だ!!!!」
飛び起きるように上半身を起こすと見慣れた寝室に居た。
夢から覚めた様だ。
体は汗でベトベトになっている。
「はぁ…嫌な夢だな……そうだレヴィ、!」
レヴィの寝ている方へ目をやると額に汗をかきながらうなされていた。
『うぅ……いやだ……ろび…たすけて……』
「レヴィ…大丈夫だよ。今助けるからね。」
助けると言っても計画もアイデアも何も無いが、ただ今は一心不乱にレヴィを抱きしめた。
「レヴィ…大丈夫。俺が守る。もう辛い思いは二度とさせない。」
そう耳元で囁きながら額の汗を拭いてあげると安心したのか小さな寝息を立てて眠りについた。
「…シャワー浴びてこよ」
目を覚ますとロヴィに抱きしめられる様な形になっていた。
『……随分酷い夢だったな…』
「ん…あれ、レヴィ起きたの?」
『兄貴。起こしてごめん。』
「大丈夫だよ。それより大丈夫?酷くうなされてたよね。」
『うん…兄貴が夢の中で助けてくれたから,大丈夫』
「ふふっそれならよかった。汗かいたでしょ?お風呂沸かしてあるから入ってきな。」
『ありがとう』
『ふぅ…』
汗が流れてスッキリした。
「レヴィ…ちょっといいかな?」
『ん?何だ兄貴?』
ぽすっ
何かが背中に被さってきた。
『うぉ。びっくりした…』
「しばらくこうさせて。」
疲れたのかロヴィが寄りかかってきた。
悪い気はしないから別にいい。
「レヴィ…お兄ちゃん大好きって言って…」
『は?!///な、何言ってんだよ、!嫌に決まってんだろ、!///』
「プリンあげるからお願い。」
『う……2個だからな、!///
えっと///…………お、お兄ちゃん、大好き…///ひぃ〜小っ恥ずかしい///』
「ありがとうレヴィ…じゃあ次はお兄ちゃんキスしt」
『絶対に嫌だ!///』
いつもの日常が戻った。
少し安心したが、もうあんな夢二度とごめんだ。
END
コメント
2件
やばいニヤケがとまらない。😏
うふ、うひ、あーいひひ(*´罒`*)