テラーノベル
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「お前……卓なのか? 生きていたのか!?」
勇一の声が震える。卓の顔には、あの夜、崖の淵で見た時と同じ不気味な笑みが浮かんでいた。
「生き延びたのさ。お前にあの崖から突き落とされた後、必死で岩にしがみついてね」
卓は静かに歩み寄り、ライターの炎を勇一の顔に近づけた。
「警察は僕の遺体を見つけたと言ったが、あれは別人の水死体だった。好都合だったよ。お前を確実に地獄へ落とす準備のための、10年間が手に入ったんだから」
勇一の脳裏に、10年前の記憶が鮮明に蘇る。運動の才能、そのとき。衝動的に卓の背中を押したあの感触。
「あの約束を忘れたわけじゃないよね?」
卓がポケットから、1本のICレコーダーを取り出した。そこから流れてきたのは、10年前に勇一が「卓を殺した」と一人で呟いていた、決定的な自白の音声だった。
「さあ、勇一。ここで僕にすべてを告白して警察に行くか、それとも……10年前の僕と同じように、ここから飛び降りるか。選んでよ」
卓が指差した窓の向こうは、激しい雨が打ち付ける暗闇の校庭だった。絶体絶命の状況。しかし、勇一の顔から怯えの色がスッと消え去った。勇一は深く息を吐くと、コートの内ポケットに手を伸ばした。取り出されたのは、警察手帳と、もう一つのボイスレコーダーだった。
「10年間、ずっとお前の足跡を追っていたよ、卓」
勇一の声は、冷徹な『刑事』のそれだった。
「な……んだって?」
「お前を突き落としたあの夜、俺はすぐに後悔して崖下へ降りた。だがお前はいなかった。代わりに残されていたのは、お前が裏社会の人間と繋がっていた証拠だ。俺はお前を捕まえるために刑事になった。別人の遺体を使ってお前の死を偽装した組織の存在にたどり着いたんだ」
勇一は一歩、卓へと歩み寄る。
「お前がこの10年間、偽名を使って犯してきた組織犯罪の証拠は、すでに俺のデスクのパソコンから本部に自動送信されるようセットしてある。この部屋に俺が入った時点でな。俺の自白音声? 結構。俺は刑事を辞める覚悟でここに来ている。だが、お前もここで終わりだ」卓の顔から余裕の笑みが消え、驚愕と怒りで歪んでいく。
「ハハ……あははは! さすが勇一だ、やっぱりお前は最高のライバルだよ!」
卓が狂ったように笑いながら、ポケットから小型の端末を取り出した。旧校舎の廊下から、微かに電子音が響き始める。
コメント
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# 第2話「反転する刃」の感想 うわあああめっちゃ熱い展開すぎる!!😭💕 勇一がまさか刑事になってたとか、10年越しの復讐劇がここで反転するの最高にエモい…!「お前を捕まえるために刑事になった」ってセリフ、グッときたよ…✨ お互いにレコーダー出し合うとことか完全に頭脳戦で痺れた!しかも最後の卓の笑い方、狂気帯びてて鳥肌たったよ…次どうなるの!?続き待ってます!!🔥