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皐月side
それから俺は椿に引っ張られて連れてこられたのは立派なビル…いや、ホストクラブ??
椿「ここよ!アタシが働いてるお店!綺麗でしょ?」
皐月『た、確かに綺麗だけど……、俺場違いだろッ!か、帰る!』
咄嗟に踵を返して逃げようとしたが
椿「もー!皐月はあわてんぼうさんね…、この店はそんな店じゃないわ!歌や踊りを楽しむとこ!アタシもそこでダンスしてるのよ?見てってくれないの?」
椿の顔は悲しげな表情で……。
皐月『わ、分かったから!!ほ、本当に歌と……ダンス…なんだよな?』
椿「あったりまえじゃない!風鈴の英雄(ヒーロー)に嘘付かないわ!」
店内にて
皐月side
た、確かに……、やましい店ではないな…。
?「お!椿〜!もう店来たのかァ?まだ出演には速ぇだろ?」
椿に話しかけて来た梅宮と同じ様な男。
?「ん?誰だ?椿の連れか?」
椿「そうなのそうなの!前話した風鈴のヒーローよ!アタシも今日やっと逢えて連れてきちゃった♡」
?「おいおい、今日会って今日連れてくるとかくっそ迷惑かかってんじゃねぇの??なぁ、アンタ名前なんて言うんだ?」
急に話を振られて
皐月『え、皐月…デス。』
?「そうかそうか!皐月な!俺は中村幹路ってゆーんだ!椿とは昔からの付き合いでな、当初は大変だったわ……。」
椿「ちょっと!その話は辞めてよね!アタシ必死だったんだから!」
中村「へいへい、あ、皐月腹減ってんだろ?椿がヒーロー連れて来たんだ、奢ってやるよ!」
皐月『いや、ちょっとまッ……て下さい…、俺払う…んますんで…。』
中村「はははっ!敬語苦手なら最初からすんなって、俺らは気にしねーよ!」
やっぱり梅宮と似てるよなぁ…。
皐月『……、た、助かる…、ありがとう…。』
中村「……椿ちょっとこっち来い。」
中村はそう言うと椿を連れてどこかへ行ってしまった。
えぇ、俺ここで1人?悲しいよ寂しいよ辛いよぉ???
中村side
椿「話ってなによ、後輩1人だけ残すの嫌なのに…。」
中村「……、椿、アイツ…皐月大丈夫か!?あ、あんな俺と初めて出会ったのにッ!急に距離近くなりすぎだろ!!?い、今の風鈴はアイツみたいなやつばかりなのか!?」
椿「…はぁ、落ち着きなさい。確かに皐月は特殊よ、詳しい事は言えないわ、でも皐月は心に傷を負ってるの…。ずっと独りで傷付いてきた…!それで幹路が梅宮みたいに明るく、お兄さんみたいな感じで接したから、皐月は打ち解けてくれたんじゃないかしら…?」
中村「…成程?つまり、皐月は家族に対して何かしらあるってことか?」
椿「まぁそんなとこよ、詳しく詮索しないであげて、あの子は……、強がってるけど弱いの。心が…。」
皐月side
つ、椿〜!早く来てよ〜!俺絶対場違いだって!!
?「ねぇ。」
皐月『ッ!』
見知らぬ土地、見知らぬ場所、更に見知らぬ声を聞いた俺は咄嗟に足を上げてしまった。
だが……、
?「わー!身体柔らかいんだねぇ!それに身体能力も場違いだ!」
男は俺の足を受け止めながら分析し始めた……。
皐月『あ、えっと…。』
?「あぁ、ごめんごめん、先に話しかけとくべきだったね、俺は榊晴流、こっちは弟の雨竜、俺らもね、君のこと気になってたんだ!」
俺の蹴りを…止めた?
コイツらもそうだ。きっと椿も俺より遥かに強い…。
皐月『…何で気になんだよ、ってか肩組むなッ!あっち行け!』
晴流「もー!何でそんなこと言うのさ…俺らは皐月に興味津々なの!だから、ね?話聞かせてよ…?」
何なんだ風鈴の奴らは!こんな積極的な奴ばかりなのか!?
心に1人思いついた。
梅宮あの野郎!!
その頃梅宮は
梅宮「はぁっくしょん!!」
柊「風邪か?移すなよ…。」
梅宮「んー、誰かが俺の話してんだなッ!ハハッ!」
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