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第56話 「波乱の予感」
京輔と次の一歩を進められないまま、しばらくして。
「……」
夏実は、自分の部屋である一点を見つめていた。
テーブルに積み上げられた――「本」の数々。
美樹に勧められて手に入れたときの、倍くらいはあった。
「どんだけエロ好きみたいになってるの……あたし……」
か細い声と共に、夏実はその場に座り込んだ。
京輔を目の前にすると恥ずかしくなったりする中――「勉強のため」と言い聞かせて、いつの間にかこんなに増えてしまった。
だがその成果があってか。
「そろそろ……耐性……ついてきた……かな……」
気持ちに余裕が出てきたのか、『資料』が増えてきたことにようやく頭がいった――らしい。
「……片付けよう。こんなにあっても仕方ないし」
――こんな本を大量に持っていると京輔に知られたら。
そう思い、再び立ち上がったとき――
ピンポーン
インターホンが鳴*************************
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