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光が収まり
そこに居たのは一人の少年だった
制服とスーツを足して二で割った様な服を着ている
黒に近い紫色の髪に赤がかかったオレンジ色の瞳
顔だけ見れば中性的で、服が違えば女性にも見える
しかし、頭にはツノと尻尾が生えていてれっきとした魔物だということがわかる
「やぁ、君が僕のご主人君かな?」
「こう言う人に召喚されるのは久しぶり!まぁ、僕を召喚できる人自体あんまりいないんだけど」
少年が喋る
声の方もかなり中性的だ
「アスマ、お前の召喚した魔物のステータスを見るのじゃ。ステータスオープンと唱えれば、自分や自分の魔物のステータスを見ることが出来る。」
【ステータスオープン】
少年のステータスを開く
種族名:インキュバス Sランク
レベル:1
HP:2000/2000 MP6666/6666
個体名:無し
所有能力:超速再生 魔力増強 悪魔の瞳
耐久:A 攻撃:S 頭脳:S 希少度:SS
「ほう、言っとくがランクとは下から順にG.F.E.
D.C.B.A.Sの順じゃ。」
うーん
ちょっと思ったんだがこいつ…
かなりぶっ壊れでは?
にしても、インキュバスって悪魔の一種だよな
Sになるほど強いのか?
「クレア、インキュバスってそんなに強いのか?」
「普通はサキュバスと同じBランクじゃ。しかし…」
「ご主人君、僕を舐めてもらっちゃ困るよ。僕はソロモン七十二柱が一柱、アスモデウスだからね!…と言っても、この世界じゃそんなの、古〜い称号でしかないんだけど」
アスモデウス
確か悪魔でも有名どころで
七つの大罪の色欲に当たる悪魔でもあったけか
「でも、何でそんな奴が俺の所に?」
「ご主人君の魂には凄い惹かれるものがあったからね。僕も、悪魔たちを倒すのは飽きてたし」
でも、強い魔物が俺の仲間になってくれるのは心強い
「それじゃあ宜しく。アスモデウス。」
「うーん、せっかくこっちの世界に来たんだし。アスモデウスじゃ無くて、ご主人君に名前を付けてもらいたいな」
名前か
良いものが思いつかない
うーん…
考えてなかったな
いや…よくよく考えたら分かることか?
「アスマよ、別に名前を付けることに反対はせぬが、それで良いのか?」
「それって、どう言う?」
「魔物に名前を付けると言う事は、魂の繋がりが確立される事じゃ。単なる手駒では無くなり、どんなに危険な時でも、背中を任せる事が出来る。【仲間】となる事。」
「それこそ、魂の契り。それで良いのか?」
しばし考える
名前にそんな意味があったなんて
まぁ確かに、自分の大切な存在には名前を付けるからな
一方アスモデウスは
クレアが言った事に顔を顰めていた
この事を知っておきながら
俺に言ったのか…
油断ならない奴だ
「そうだな…」
「俺は、アスモデウスに名前をつけようと思う。俺は名付けのセンスが無いから、アスモデウスの文字を取ってアデス。」
「なんてどうだ?」
「もうちょっとカッコいい名前がよかったけど、まぁいいや、アデス…アデスかぁ」
アスモデウス改めアデスは
自分の名前を噛み締めるように呟く
「ふふ、じゃあ宜しくね。ご主人君!」
「嗚呼、宜しく。アデス。」
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因みに主人公アスマのステータスはこんな感じです
種族名:魔人 EXランク
レベル1
HP1600/1600 MP2000/2000
個体名:アスマ
所有能力:魔王指揮
耐久:A 攻撃:A 頭脳:A 希少度:EX
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