〜クレア視点〜
アスマがあのインキュバスを召喚した時は正直驚いたものじゃ
SSランク…
わっちでも召喚できるかあやしいと言うのに
他の新参魔王達を育成している魔王にも、連絡を入れないとじゃな
はぁ、とんでもない新参魔王が来たものじゃ…
〜アスマ視点〜
いやに疲れたように感じる
召喚で結構魂の力とやらを使ったからか?
とにかく、早く寝たい
「随分と疲れているようじゃな。アスマよ。」
「そういえば、何処で寝泊まりするんだ?」
「その事を今から言うんじゃ。お前はここの一部屋を貸してやろう。もちろんタダでじゃ。」
それはありがたい
が…
「クレアはなんでそこまでしてくれるんだ?」
「色々と聞きたがる奴じゃのう。新参の魔王が生まれた場合、古参の魔王達が新参魔王を育成するのじゃ。そして、十分に準備期間を設けた後、新参魔王は古参魔王のもとを離れ、自ら魔王として君臨する。」
成程
おそらく、代々そうして魔王という存在が人々の上に君臨していたんだな
魔王同士にもちゃんとした繋がりがあるのか
「それで、部屋って何処だ?」
「嗚呼、そうじゃったな。こう唱えよ。
【ワープ、東の塔最上】」
【ワープ東の塔最上】
一瞬の少し気持ち悪い感覚の後
気がつくとそこは
石造りの暗い部屋では無く
まるでホテルのスイートルームの様な部屋だった
「うわ、すげー」
「これ、本当にこの部屋使っていいのか?」
「嗚呼、そもそも持て余しておった部屋じゃったからな。」
家具も一式揃ってるし
ここで一生暮らせるくらいだな
「ふぅん、結構いい部屋じゃん」
アデスも、口元がかなり緩んでいるし
気に入っているって事で
問題ない
「それじゃあ、わっちは行くからの。」
「分かった。おやすみ。」
「アデス、お前もそろそろ寝るぞ〜」
「今行くよ。」
部屋の明かりは指を鳴らすと消えるらしいのでやってみる
パチンッ
部屋が暗くなる
本当だったのか…
凄いな…
寝室は天井が高く
ベッドの近くには窓が付いていて外が見える
横になって見るとふかふかで疲労がなくなっていく様だ
窓の外には、思ったより大きなクレアの屋敷?と
その下に、小さな明かりが点々とあった
街か何かがあるのだろうか?
アデスはもう一つのベットでもう寝ているし
俺も早く寝よう
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「やはり今回の新参魔王達は魂の強さが段違いですね」
「コッチなんてSランク魔獣を召喚されて、暴れられて本当困ったよ」
「わっちの所などSSじゃよ。それもソロモン72柱の悪魔ときた」
「能力は高いのに、自己肯定感がやけに低い子が来て大変だよ。魔獣の扱いなら楽勝だが、いかんせんそういうのは専門外だから」
「こっちは逆にうるさいよ。俺の使用人達の鼓膜が破れる程だ。どうにかしねぇとなぁ」
「今回は新参魔王達のレベルが高水準だし、今までに無い事をしたいですな」
「確かに、天理のOKは出るだろうけど、他の奴らはどうなの?」
「アイツらは、他人の成長の機会を嫌うものね」
「これは脅威の嵐だが、新たな風ともなる、どうにか古参の力で解決するしかなかろう?」
「結局はそうだよねぇ」
「では、解散!」
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