テラーノベル
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『学校では人気者、家では35人。』
「新しい部屋」
ーー翌朝
シェアハウス。
今日は月初め。
昨日決まった新しい部屋へ、みんなが荷物を移していた。
ーー2号室
ころん
「重っっ!!」
大きな段ボールを抱えたころんが、廊下をふらふら歩いている。
ロゼ
「……大丈夫ですか?」
ころん
「大丈夫!!」
ふらっ。
ロゼ
「全然大丈夫じゃないですよね。」
ころん
「……ちょっとだけ手伝って。」
ロゼ
「最初からそう言ってください。」
ロゼが箱を受け取る。
ころん
「ありがとう!!」
ロゼ
「これ、何が入ってるんですか?」
ころん
「ゲーム。」
ロゼ
「……。」
ころん
「あとゲーム。」
ロゼ
「ほとんどゲームじゃないですか。」
ころん
「大事なものだから!!」
ロゼ
「そうですか……。」
ーー6号室
あっきぃとぷりっつの部屋。
あっきぃ
「ぷーのすけ!!これどこ置く!?」
ぷりっつ
「そこ置いといたらええんちゃう?」
あっきぃ
「ここ?」
ぷりっつ
「いや、そこ俺の荷物ある。」
あっきぃ
「あ。」
ぷりっつ
「……。」
あっきぃ
「ごめん!!」
ぷりっつ
「まあええけど。」
あっきぃ
「じゃあこっち!!」
ぷりっつ
「それも俺の。」
みぃ
756
984
49
1
あっきぃ
「なんで!?」
ぷりっつ
「俺の部屋やからや!!」
あっきぃ
「そっか!!」
ぷりっつ
「分かってなかったんかい。」
ーー7号室
まぜ太とらいとの部屋。
らいと
「まぜ太、これどこ置く?」
まぜ太
「そっちの棚でいいんじゃね?」
らいと
「了解!」
荷物を置く。
らいと
「……思ったより広いな。」
まぜ太
「二人ならこんなもんだろ。」
らいと
「でもさ、同じ部屋ってなんか新鮮じゃない?」
まぜ太
「まあな。」
らいと
「これから一ヶ月よろしく!」
まぜ太
「よろしく。」
ーー1号室
莉犬とてるとの部屋。
莉犬
「ここに置こうかな。」
てると
「いいと思います!」
莉犬
「じゃあ、これはこっち!」
二人で荷物を整理していく。
てると
「莉犬くん、これ何ですか?」
莉犬
「ん?ぬいぐるみ!」
てると
「かわいい……!」
莉犬
「でしょ?」
そこへ――
ころん
「莉犬くーん!!」
莉犬
「ん?」
ころんが顔を出す。
ころん
「部屋見せてー!」
莉犬
「いいよ!」
てると
「ころんくん、もう荷物終わったんですか?」
ころん
「……。」
莉犬
「終わってないんだ。」
ころん
「まだ半分。」
てると
「頑張ってください!」
ころん
「うぅ……。」
ーー3号室
るぅととメルト。
二人は静かに荷物を整理していた。
メルト
「るぅとくん、これどこに置きます?」
るぅと
「そこに置いて大丈夫ですよ。」
メルト
「分かりました!」
すると――
ころん
「るぅとくーん!!」
るぅと
「……。」
ころん
「遊びに来た!!」
るぅと
「荷物は?」
ころん
「まだです。」
るぅと
「戻ってください。」
ころん
「えぇ!?」
るぅと
「自分の部屋を片付けてから来てください。」
ころん
「はーい……。」
メルト
「ころんくん、頑張って!」
ころん
「メルトぉ……!」
しょんぼりしながら戻っていくころん。
るぅと
「……全く。」
メルト
「でも、ちょっと面白いですね。」
るぅと
「……まあ、そうですね。」
ーー昼過ぎ
ようやく、ほとんどの荷物が片付いた。
リビングには、疲れたメンバーが集まっていた。
けちゃ
「疲れた……。」
だいきり
「思ったより大変だったなぁ。」
ちぐさ
「でも新しい部屋ってちょっとワクワクしますよね!」
らお
「分かる!」
ゆた
「僕も楽しかった!」
そあら
「俺は途中で疲れたけどな。」
ジェル
「俺はまだまだ元気やで!!」
さとみ
「元気すぎだろ。」
ばぁう
「俺もまだいけますよ!」
しゆん
「お前ら元気だな。」
すると――
ななもり。
「じゃあ、今日はみんな片付け終わったし、夜は自由時間にしようか。」
ころん
「ゲーム!!」
あっきぃ
「ゲームしよーよ!!」
ぷりっつ
「俺もやる!」
まぜ太
「俺も。」
てると
「僕も!」
みかさ
「俺も混ざりたいです!」
一気にゲーム組が増える。
るぅと
「皆さん、夕飯を食べてからにしてくださいね。」
ころん
「分かってるって!!」
るぅと
「本当ですか?」
ころん
「……たぶん。」
るぅと
「そこは『はい』でいいんですよ。」
「「wwww」」
ーー夜
夕飯を終えたリビング。
テレビの前にはゲーム機。
その周りには――
ころん、あっきぃ、まぜ太、ぷりっつ、てると、みかさ、だいきり、そあら、メルト。
さらに――
心音
「俺もやる。」
あっきぃ
「え、雑魚心音も?」
心音
「お前には負けない。」
あっきぃ
「絶対負けないから!!」
まぜ太
「はいはい。」
ゲームが始まる。
「うわあああ!!」
「待って!!」
「今のなし!!」
「それズルい!!」
「勝った!!」
リビングは一瞬で大騒ぎ。
そして――
少し離れたところ。
ななもり。
「……。」
さとみ
「今日も騒がしいな。」
ななもり。
「まあ、いつも通りだね。」
るぅと
「でも、みんな楽しそうですね。」
三人がリビングを見る。
そこには――
笑いながらゲームをしている35人の姿。
学校では、それぞれ普通の高校生。
でも家に帰れば――
こんなふうに、みんなで笑える。
そんな時間が、少しずつ当たり前になっていく。
そして――
ころん
「よっしゃあああ!!勝った!!」
あっきぃ
「もう一回!!」
まぜ太
「次は負けねぇ。」
ぷりっつ
「俺も入れて!!」
るぅと
「……まだやるんですか?」
ころん
「もちろん!!」
るぅと
「……夜更かししすぎないでくださいね。」
ころん
「はーい!!」
――この家の夜は、まだまだ終わらない。
――つづく。
コメント
3件
フォロー失礼します
第4話、読み終わりました! 新しい部屋への引っ越し、それぞれのペアの個性がよく出てて、特にころんくんのゲーム愛とるぅとくんのツッコミが微笑ましかったです。みんなでゲームする夜のシーンは、このシェアハウスの日常が確かに当たり前になっていくのが感じられて、じんわりしました。35人もの大所帯なのに、一人ひとりの関係性が丁寧に描かれているから、読んでいて全然飽きないですね。次はどんな日常が待っているのか、楽しみです!