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#我々だ
ひまり
16,178
なんでも許せる方のみお進みください
START▶️
____帰ろう、ホロウ。
その言葉と共に、会場が拍手に包まれる。結論から言うと、最初に皆が見たくないと言っていたとは思えないくらい、DRPGは悪魔に響いた。響いた、のだが…
ロビン)合計11点、!!最高得点更新ならずです、!!
…やはり、優勝には届かなかったようだ。
ロビン)それでは、審査員の皆さんよりご講評をいただきましょう、!!
メーメー)…演者、演出と比較して肝心の音楽のレベルがもうひとつであった。然り、
キュパ)即興であれほどの演技力を披露できるとは!!大したものじゃ!!実にあっぱれ!!
まぁまぁ、低くも高くもない。そんなくらいの評価。でも、多分問題はそこじゃなくて…
アムドゥス)あんたたちの舞台長すぎよ。
時間を使いすぎているのだ。俺たちは。
トントン)うぇっ、!!32分!?!?
ウツ)ごめん、!!俺長々とRPしすぎたかも、!!!
アムドゥス)まぁ最後まで聞きなさい。
…やはり、百点満点とは言われなかったけれど、KPのシャオロンのことやシナリオのノルくんは少し褒められていてホッとした。
アムドゥス)裏方組は演奏技術に関しては素人に毛が生えたレベルだったけど、演出はなかなか見応えあったわよ。…PL陣は舞台上での立ち位置の取り方に若干見苦しさを感じたけど、RPは全体的に高水準だったわね。でも、
アムドゥスさんが顔をあげ、トントンを指差す。
アムドゥス)豚の子!!あんたはチェンソーぶん回したそうだったのが隠しきれてなかったわよ!!
トントン)ゔっ、
アムドゥス)でもロストのRPは見事だったわ。あそこで一気に引き込まれた観客は多かったと思うわよ。次にボサボサの黒髪の子!!
ウツ)は、はい!!
アムドゥス)…あんたは特に言うことなしね。いいRPだった。
ウツ)、!!ありがとうございます!!
ショッピ)聞いたかチーノ、!!俺らの兄さんが、!!
チーノ)元13冠に絶賛されてる、!!
いつもあんなにいじってるのに。調子のいい奴らだと思いつつ、まぁ後輩の功績を喜んでいる先輩に苦笑した。
アムドゥス)…最後。バンダナのギザギザツノの子。
ゆっくり指を刺されて、無意識に背筋が伸びる。たくさんの人に注目されて、なんだか変な気分だ。
アムドゥス)あんたは1番うまかったわ。
シャオロン)、!!ゾム!
アムドゥス)でも…
その瞬間。
右に何かが飛んでくる気がして、反射的に避ける。
後ろの壁を見てみると___
アムドゥス)1番下手くそだったのもあんたよ。
__0点と書かれた札が刺さっていた。
ゾム)、えっ、
アムドゥス)体の動かし方、言葉遣い、表情管理も、全てプロレベルだったわ。けどね、あんたには…ねぇ、
冷や汗をかいてしまい、思わず俯く。カツ、カツとヒールの音がどんどん近づいてくるのがわかった。
顎に冷たいものが当たる感覚があったかと思えば、顎を上げられる。いつのまにか彼の手に戻っていた採点札で顔をあげられたようだ。
アムドゥス)これ以上、わたしからは何も言わないわ。何がダメだったか、あんたは自分で探しなさい…そうね、見つけたらいつか言いに来なさい。あんただけ、それを許してあげる。
何か音を出そうと、口を動かす。でも、出てくるのは空気だけで、はくはくと意味のないことをしては口を閉じ、また何か言おうとするも何も出ない。どうすればいいのかわからなくて、息を呑んだ。
アムドゥス)ま、ざっとこんなところね。安心しなさい。初心者にしてはみんないい点だもの。
ロビン)ええーっと、とりあえず次の舞台に移りましょうか、!!ささ!D組のみんな!!ありがとうございましたー!!
ほとんど放心状態のまま、足が勝手に動いて舞台を出ていた。でも、なぜだろうか、あまり嫌な気はしていない。
広い教室の真ん中に皆が集まって入るのものの、沈黙が続いた。そんな場に痺れを切らしたのか、先生が口を開いた。
ブルシェンコ)…皆、お疲れ様。結果こそ振るわなかったが、爪痕は十分残せたと思う。難しい演目をよく最後までやり切ってくれた。
少し、空気が柔らかくなった気がした。
ソーダ)まぁ、俺らにしちゃ健闘したほうかもなーっ!
ネネリ)大舞台で遊ぶDRPG楽しかったねぇ!
ニコ)そうだね。これもKPチームと演出チームのおかげだよ。
流れを掴んだのか、皆が口々に感想を述べてゆく。でも、それでも、
ノル)っ、
シャオロン)、?ノルくん?
ノル)ごっ、ごめんなさい…僕がもっとうまくシナリオ構成できてたらっ、!!
泣いてしまうくらい、悔しい奴もいるのだ。
ソーダ)お、おい泣くなよ、!!お前1人の責任じゃないんだから!!
ノル)ごめんなさい、 ごめんなさいっ、!!
アラタ)謝るなら俺らの方だよ、!!…演奏の評価だってボロボロだったし、
ジュースケ)それを言ったら俺だって、!!全然活躍してなかったしっ、、!
ウルト)おいやめろよ、!!俺たち犯人探しがしたいわけじゃないだろ、!?
それに釣られて、どんどん皆が泣いてしまう。こんなに泣けるのは、きっと皆本気で取り組んで、本気で楽しんだからであろう。でも、きっと、この点数になったのは、
ゾム)…ごめん。
ウツ)ちょっとゾムさんまでっ、
ゾム)ちがう、絶対、俺のせいやねん、。
トントン)おいゾム、
ゾム)トントン。口挟まんといてや。…んでさ、元々PLとしてのやる気もなくて、挙げ句の果てには評価も1番ボロボロ。こんな俺やから負けたんかなとか、色々、考えてまうけど、けど、
胸の前で拳を強く握りしめる。この手で先ほどまでDRPGしていたことを思い出して武者震いしそうだ。
ゾム)最ッッ高に楽しかったって思ってる自分もおるねん、!!!
ノル)…えっ、?
ゾム)いや、ちゃうちゃう!!もちろん怒られたことに関しては反省してるで、してるけど、!!…クラスメイトが作ってくれた舞台に立って、クラスメイトが作ってくれたシナリオでプレイして、クラスメイトにストーリー進めてもらって、クラスメイトと舞台で舞う。こんなことさ、今までしたことなかったから。
いつもなら、絶対言わないし、思ってすらなかったけど、でも、今は違う。
ゾム)俺、ほんまにこのクラスでよかったなぁって、心の底から思っとるねん。だからさ、皆んなそんなこと言わんでや。
1番になれたわけでも、特別褒められたわけでもないけど、こんなふうにクラスで協力できたことが、何より幸せだったのだ。
シャオロン)…まっ!!ツンデレな ゾムさんもこう言ってることやしさ!!
ゾム)誰がツンデレやしばくぞ
シャオロン)今日だけは反省禁止で、みんなで打ち上げでも行こうや!!
ギョロル)…そうだな、!!
ゾム)絶叫広間いこや!!部屋抑えるからさ!!
シャオロン)あれあれぇっ!!ゾムさーん、アクドルの曲歌いたいならそう言ってやー!!
ゾム)あー、やっぱ今のナシ。なんか違うとこ、
ネネリ)えー!!面白そうじゃん!行こうよ!!絶叫広間!!
ゾム)っちょ!?
ジュースケ)楽しみだなー!!ゾムのアクドル!!
ゾム)おい!!歌うなんて言ってへんぞ!!
ウツ)まぁまぁ!!今日だけの辛抱やん!!
ゾム)お前らなぁっ、!!
嫌がる反面、少し楽しいと思っている自分がいたりした。
シャオロン)じゃ!!また絶叫広間で!!
トントン)おう。また後でな
あの後、ラストである問題児クラスの舞台を見た後、とりあえず後で現地集合にしようぜ、ということで、一旦家に帰ることにした。
俺の家は皆の家の方向とは真逆なので、1人とぼとぼ帰宅路を歩いていると、何やら見慣れた背中が。
ゾム)っアムドゥスさん!!
アムドゥス)あら、バンダナの子じゃない。
やっぱり。背が高く髪も長めなので一発でわかった。帰ってるときに引き止めてしまったことに罪悪感を抱きつつ、要件をより早く話すため口を開いた。
ゾム)あのっ、俺の悪かったところ、わかりました、!!
アムドゥス)…あらそう。意外と早かったわね。ならどこだったか言ってみなさい?
ゾム)っ…主役に、なろうと思えてなかったところ、ですよね。
わかっていたのだ。演じてる時から、ずっと、どれだけ自分はゾルムであり、ゾムではないと思っていても、主役になろうと1ミリたりとも思えなかった。やっぱり、輝くべきは皆の方だと心のどこかで思ってしまっていたのだ。
アムドゥス)…そう。気付いたんならいいのよ。クソガキ。
ゾム)えっ、
アムドゥス)冗談…ではないわね。あー腹立つ。あんたの顔見てるだけで腹立ってくるわ。
ゾム)なっ、なんでですか!?
アムドゥス)もちろんアンタの周りの大人のせいよ。特にオスマン!!アンタのことになるとぐちぐちぐちぐち言ってきやがって…うるさいったらありゃしない!!
ゾム)ご、ごめん、なさい、?
アムドゥス)…アンタが謝ることないわよ。寧ろ、わたしの方がごめんなさいね。
ゾム)、?どういう、
アムドゥス)今回アンタのことボロクソに言ったのは、ちょっとした嫌がらせよ。あんまり気にしないで頂戴。
ゾム)はっ!?
アムドゥス)なんでやられたかも自分で考えなさい。…まぁ、いつか思い出すでしょうけどね。
ゾム)…わかりました、?
アムドゥス)じゃあねクソガキ。また会う日までに、もっと演技を上手くなっておくことよ。
そう言って手をひらりとふり去っていくアムドゥスさん。なんで俺なんかに嫌がらせをしたのかはわからないけど、まぁ悪い人ではなさそうだ。
ゾム)…それにしても、何を思い出すんやろ。
ゾム)ただいま〜…
自分の家の扉を開け、誰かがいるわけではないけど挨拶をする。カラオケに行った後だったので、なんだか静かな空間が落ち着かないとは思いつつ、リビングまで足を運んだ。そう、誰もいないはずのリビングまで…
オスマン)ゾムぅぅぅ!!!おかえりぃぃ!!
ひとらん)おかえりゾム。
ゾム)…えっ!?オスマンさんにひとらんさん!?な、なんでここにっ、!?!?
全然誰もいないことなかった。いつも1人のリビングに男性2人がいた。
オスマン)実は遠距離でDRPG見とったんよ、!!ほんまに上手やったなぁ、!!
ひとらん)マンちゃんがゾムに会う会うって聞かなくって。ごめんね、勝手に入っちゃって。
ゾム)それは全然大丈夫なんですけど…オスマンさんたち、お仕事は、?
オスマン)全部ゾムの部下がやるって言ってくれためぅ〜。
ひとらん)その代わり音楽祭のデータ送ってくださいって言われたけどね。
ゾム)は、はぁ…
何が起きているのか全く理解できないが、とりあえず明日部下にお疲れ様とだけ言わなければいけないと思う。このお二人の仕事量はえぐい。何人いても多分しんどい。
オスマン)ほんまにかっこよかったなぁゾルム〜…
ゾム)や、やめてくださいよ…
ひとらん)ほんとにほんとに。いつもとゾムでは見れない感じのキャラで良かったよ。
オスマン)なにより、ゾムが楽しそうやったからな!!
ゾム)それは本当に、楽しかった、です。
ひとらん)でもあんなにすごいDRPG、準備にすっごい時間かかったんじゃない?
ゾム)まぁ、そこそこにはかかりました。…けど、準備も悪くなかったです。腹立つぐらいふざける奴とか、サボる奴もいて、全然飽きなかったので…ってなんでオスマンさん泣いてるんですか!?
オスマン)いやっ、もう、なぁ、??あの、あれや、
ひとらん)あれだけ誰にも興味を持たなかったゾムが、みんなの話をしながらニコニコして、楽しそうなのが嬉しすぎるんだって。
オスマン)そうっ、!!!
ゾム)…そう、ですか?
ひとらん)シャオロンくん?だっけ、その子たちと出会ってから、ゾムすっごく変わったよね。明るいって言うか、元気っていうか…
ゾム)まぁ…あんな奴らの輪に入ってたら、自然にそうなっちゃいますよ。
眩しいくらいに明るいクラスメイトに囲まれ、影であった俺は今、普通の悪魔になれてきてるのかもしれないな。と実感した。
オスマン)とにかく、今日はいっぱい飲んで食べて遊ぶめぅー!!
ひとらん)ゲームもお菓子もジュースもあるよ!何する?何食べる?
ゾム)あっ、ありがとうございます!!
あとがき
お久しぶりです。早めに投稿するとか言ってはちゃめちゃに遅れましたね🥲💦
結構長めに書いたつもりですが、どうでしたか?
小説を書くのが久しぶりすぎて誤字脱字もあるし、なんなら文章がおかしいところもあると思いますが目を瞑ってあげてください。
物語としてはここからが1番書くの楽しいので、めっちゃ楽しみです😌💖
これからも何卒よろしくお願いします🙇
next→♡500
遅れたのでお詫びに少なめにしました😌
コメント
1件
うわぁ…音楽祭編、めっちゃ熱かったですね🥀💖 ゾムが「最高に楽しかった」って言い切ったところ、泣きそうになりました。結果は優勝じゃなかったけど、それ以上にクラスで本気でぶつかれたこと、ゾムが変わっていく過程が丁寧で…。アムドゥスさんの厳しい言葉にもちゃんと意味があって、ゾムが自分で答えを見つけに行くところ、すごくかっこよかったです。 オスマンさんとひとらんさんが家で待ってて、ゾムの成長を喜んでるシーンもほっこりしました。影だった子が、仲間と笑い合えるようになるの、尊すぎます…🖤 次の話、楽しみにしてますね!