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一番恐れていたであろうことが起こってしまった、絶対に鉢合わせてはいけない二人が会ってしまった
「なんだぁ~お前は・・・」
俊哉の顔が怒りで赤くまだらになる
「柚彦君!この人は何でもないのあっちへ行ってて!」
私は掴まれた腕を捻り、なんとか俊哉から逃れようとしていた
二人の男性の肉体的特徴を見比べてみても、柚彦君より俊哉の方が身長も高く遥かに肉付きもいい
ましてや喧嘩などしたことがないであろう柚彦君が、俊哉に酷い事をされるなんて考えたくもなかった
柚彦君もそんな俊哉をみて、若干ひるんだようだ、でも彼は私達に近づいてきた
「すいません、鈴ちゃんの手を放してください、この子は僕の彼女です 」
柚彦君が言った
「はぁ?お前こんなガキと付き合ってんのか?また俺に嘘をついたな!」
俊哉がみるみる頭に血が上っているのがわかる、私は自分の体を縦にして柚彦君をかばった
「お願い!彼には手を出さないで!殴るなら私を殴りなさいよ!」
ああっっ!お願いだから逃げて!柚彦君がひどい目にあわされる!私は自分の背骨を俊哉に折られた時を思い出していた
絶対彼をそんな目にあわせるわけにはいかない