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「お前!俺には付き合っている男は、いないと言ってたじゃないか」


「キャァ! 」



私は髪を思いきり俊哉に引っ張られた、そこへ柚彦君が割って入る



「やめてください!」


「うるせーんだよ!」




バキッという言う鈍い音と共に、俊哉が柚彦君の右頬を殴った



ああっ!なんていうことっっ!!



途端に彼が後ずさった、花束が地面に落ち、俊哉がぐしゃりと踏みつけた



「いいから来い!」


「いや!!」



手首を再び捻られて激痛が走る、ぐいぐい手を引っ張られて、俊哉に引きずられる




柚彦君!

柚彦君!

ごめんなさい!

私が俊哉とかかわったばかりに!何の関係もないあなたを巻き込んでしまった




二度とレイプなんかされたくないっっ!でも到底力では俊哉にかないっこない


私は息を切らせて泣きじゃくった





その時ブンッと闇が揺らめき、何かが素早く動いた



次の瞬間、激しい衝撃音と共に、俊哉が悲鳴を上げながら宙を飛んだ



俊哉は茂みにあるごみ箱に激突し、伐採された木のようにどさりと倒れた



なんと、柚彦君が俊哉の顎に回し蹴りを食らわせて飛ばせたのだ




「もうちょっと右だったな・・・」




ゆらりと立っている柚彦君が、首をポキッと鳴らし、つぶやいた






復讐ジュリエット~DV元夫に復讐の花束を~

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