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蛇珀は居心地悪そうに目を泳がせていたが、いろりは驚きと喜びに包まれていた。
「か、神様はそういった感情は持ち合わせていらっしゃらないのかと思っていました」
「……お前ら人間が俺たちをどういう目で見てるか知らねえが、神はけっこうわがままだぞ」
「でも……私は嬉しいです。とても」
「あんなのを見ても怖くねえのか? 俺の仕業だってわかったんだろ」
たかが感情の起伏一つで大地を揺らしてしまうほどの力。それを目の当たりにしても恐れをなすどころか、至福の眼差しを向けるいろりに、蛇珀の方が驚いてしまった。
「怖くなんてありません。蛇珀様は、あの……あれから、一度も触れてはくださらないので、もしかしたらあの日のことは、夢だったのかと、少しだけ、不安でした……」
目を閉じていたままでも十分魅力的であった彼女が、明かりを宿した美しい瞳を見せて歩けば、周りが放っておくはずがなかったのだ。
碧野葉菜
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都築七美
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てく
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