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その日の晩、俊哉が帰宅した頃には、室内は掃除が行き届き、大鍋にはビーフシチューが焚かれ、室内にはおいしそうな夕食の匂いが充満していた
驚いた事に、彼は色とりどりの花束を抱えて帰ってきた
私は無表情で彼の顔色を伺っていたが、彼の方から頬笑みかけて来てくれた
綺麗なセロファン紙でラッピングされた、花束を突き出して言う
「今朝は・・・・本当にごめん、かわいいリンリン・・・ 」
私に花束を持たせるときつく私を抱きしめ、彼は私の頬にキスをし髪を撫でた
「仕事中もずっと反省してたんだ、あんなことするべきじゃなかったよ・・・ほんとにごめんね・・・ 」
私はじっとしていた、本当は彼をはねのけたかった、殴り返してやりたかった、でも一番泣きたかった、無言のままポロポロ涙が溢れてくる
ぐすんと鼻をすすって、花束のラッピングをとき花瓶に飾った
「君がお葬式に行くと言われた途端、ブチッと切れちゃてさ 」
「お葬式に行くのはやめたわ」