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この作品は2次創作です。
キャラ崩壊、ストーリー崩壊あり。
ご本家様と関係ありません。
大丈夫な方だけどうぞ。
[MEMO]
[集合ゲーム:赤村ハヤト、黒宮ウサギ、灰原ヒョウ、澄空アユ、露草シーラ、山吹クジャク、双波院カイリュウ。
・クラフトゲーム:真珠ヶ淵マシラ、枝豆シャモ、渋柿タイマイ、恋珊瑚クリオネ、翡翠度カラス、大葡萄コテツ、炎熱院カリュウ、御影コウモリ。]
[・午前8時50分時点:東の林エリア:コウモリ
北の湖エリア:マシラ、コテツ、カリュウ
中央ロッジ:タイマイ
西の鉱山エリア:シャモ]
退場者:カラス、クリオネ
生存者:ハヤト、ウサギ、ヒョウ、アユ、マシラ、シャモ、タイマイ、シーラ、
クジャク、コテツ、カイリュウ、カリュウ。
3章 「音」に慣れた鬼才、「音楽」に捧げる奇才
おれ―――山吹クジャクは、いつのまにか図書館の二階にある椅子に座っていた。
『それでは、集合する場所を伝えます。
集合する場所は・・・【花満市ではない場所】です。』
「んえ?ねぇジャッジ。それって花満市以外の場所もこのステージ?場所?にあるって事?」
『いえ、違います。
このステージは花満市の地形を細部まで再現した会場となっております。
その中で、先ほど言った【花満市ではない場所】があるので、皆さんはそこに集合してください。』
「・・・?それって矛盾して。」
『質問が上がったので共有します。先ほど言った【花満市ではない場所】というのは、正式に花満市ではない場所が花満市の中にあるので、そこを集合指定場所にした、という事です。』
ジャッジから追加の説明がないことを確認したおれは、さっそく一回にあるパソコンから、検索エンジンで『「花満市」「地図」「比較」』と検索した。
そうすると、すぐに検索結果が出てきた。東の端側に旧花満町があるらしい。
その旧花満町の中の一部の地域だけ、「花満町」という名前で独立している地域があるらしい。
どうやら、ジャッジの言っていた場所はここらしい、とおれは思った。
「よし、一番乗りしてからサイレンとか鳴らせるもの探すか。」
おれは近くにあったスーパーマーケットから昼ごはんと携帯食料、ガイドブックを貰い、東の果て、花満町に向かった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ぼく―――双波院カイリュウは、ある住宅街で目を覚ました。
『それでは、集合する場所を伝えます。
集合する場所は・・・【花満市ではない場所】です。』
(・・・?)
ぼくは一瞬困惑した。
ジャッジのアナウンスに対してではなく、自分が目を覚ました家の窓から見た景色の右側が、何故か真っ白な壁で遮られていたからだ。
『質問が上がったので共有します。このステージは花満市の地形を細部まで再現した会場となっております。
その中で、先ほど言った【花満市ではない場所】があるので、皆さんはそこに集合してください。』
おれはジャッジのアナウンスを軽く聞き流しながら家の外に出た。
やっぱり、この謎の白い壁より向こうには行けないらしい。
『質問が上がったので共有します。先ほど言った【花満市ではない場所】というのは、正式に花満市ではない場所が花満市にあるので、そこを集合指定場所にした、という事です。』
誰もジャッジに質問を言わなくなったのか、ジャッジからの返答がないことを確認し、ジャッジに質問した。
「ジャッジ。ここから先は通れないけど、ここがステージの端という認識であってる?」
『その認識で相違ありません、双波院カイリュウさん。』
おれは一度目覚めた家に戻り、家の中にあるはずのものを捜し、見つけた。
それは地図だ。
地図を見たぼくは少し困惑した。一番上に書いてある地図は「花満町」という地名だったからだ。
「ジャッジ、質問。集合する場所は、「花満町」であってる?」
『はい。』
「ってことは、このステージに来る時の転送位置っていうのは、集合場所も含めた場所って事で合ってる?」
『その認識で相違ありません、双波院カイリュウさん。』
(・・・この貸与スマートフォン、入ってるアプリはメールに電話、メモにそれぞれのマップか。)
ぼくは少しだけ、2小節分のメロディーを思いつき、それをメモ帳に書いた。
「ジャッジ。ぼくが生存して元の生活に戻れた場合、このメモ帳に記入した物って印刷とかしてもらえる?」
『書かれている内容が場合によって伯爵サイドに何か危害が加わる可能性がないのでしたら可能です。』
そこからぼくは冷凍庫から出した冷凍食品をレンジで温め、それを食べた。
そこからは、自分はもう「沈黙」しないことが確定しているため、のんびり良さげな音程を思いついてはメモ帳に書き写す、という工程をしていた。
そして、9時45分過ぎ。
ジャッジのアナウンスが響いた。
『翡翠度カラスさんと恋珊瑚クリオネさんが、それぞれ禁止事項を犯したため、退場処分となりました事を報告します。』
「・・・は!?」
ぼくは驚きを隠せず、そのまま何秒か膠着していた。
「え、ジャッジ。カラスがなんで退場したんだ。どの禁止事項を破ったんだ?」
ぼくは思わず聞いていた。
『恋珊瑚クリオネさんが翡翠度カラスさんにわなを仕掛け、すぐに翡翠度カラスさんがその罠にはまったため、二人を同時退場という判断に至りました。』
(くそっ・・・!)<くそっ・・・!>
ぼくの心の声と同時に、悪魔の声が重なった。
(・・・悪魔、ここからどうする。)
<・・・どうするも何もねぇだろ。クリオネは高確率で村人陣営だからな。
12人村で2人狼陣営2吸血鬼陣営8村人陣営。クリオネは村人か狂人、狂信者が濃厚。
ただ、狂信者ならさすがに人狼とコンタクトをとりに来るだろうから、村人か狂人だろうな。>
(・・・どの役職を消そうか・・・)
<消すなら聖騎士か星占い師だろ。次点で騎士と占い師か。>
(魔女はどうするつもり?容赦なく「退場」を選ばれたら危ないけど。)
<いや、今回は流石に復活を選ぶだろう。カラスとクリオネのどっちかを復活させようとするはずだからな。
んで、カラスを復活させてくれたら大万歳だし、クリオネも村人か狂人のどちらかだろうから、対して脅威にならない。
だから魔女は後回しでいいと俺は考えてる。>
(なるほど・・・)
と、その時、誰かが自分がいる家に入ってきた。
「やほー。誰かいるー?」
(クジャクか・・・どうする、でるか?)
<・・・そうだな。今は姿を隠しても意味がない。それどころか場面によっちゃあ怪しまれる。>
(だな。)
「その声はクジャクさんですか?」
「あ、2階にいるのかな?」
「そうです、ちょっと待っててください。」
「いや、待たなくていいよ、というかおれがそっち向かうよ。」
(・・・?)
「やほ、カイリュウくん。」
「どうも。」
「おれ、『狂信者』だから。宜しく。」
そういったクジャクの顔半分は、まるで悪魔だった。