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6 - 曲パロ カゲロウデイズ/じん

♥

27

2023年01月14日

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カゲロウデイズ/じん









メイン▹▸きんとき

サブ▹▸Nakamu









8月15日

kn「今は…」

「午後12時半くらいか、」

天気が良いな…

とてつもなく眩しい日差しの中

何もすることも無いため、俺のズッ友…Nakamuと駄弁っていた

nk「でもまぁ…夏は嫌いかなw」

Nakamuは可愛げな猫を撫でながら、ふてぶてしくつぶやいた。

nk「あ、」

…逃げ出した猫の後を追いかけて

Nakamuが飛び込んでしまったのは、赤に変わった信号機

nk「ッ……」

バッと通ったトラックが、Nakamuを轢きずっていく

kn「嘘、だろ」

この血飛沫の色、そしてそのNakamuの香りと混ざり合って俺はむせ返った

急に出てきた、嘘みたいな陽炎が

kn?「嘘じゃないぞ?w」

って嗤ってる

夏の君のような水色、 それをかき回すような蝉の音に俺は全て眩んだ。









目を覚まし、

時計の針が鳴り響くベッドで

kn「今は何時…?」

8月14日。

その午前12時過ぎ位を指す、部屋の時計

そして夢の、やけに煩い蝉の声を覚えていた

でも、少し不思議。

その夢を見た同じ公園で、その見た夢を俺は思い出した

kn「ねぇ、Nakamu」

「もう今日は帰ろうか」

nk「?うん、」

俺らが道に抜けた時

周りの人は皆、

なぜか上を見上げて口を開けていた





それから落下してきた鉄柱、がNakamuを貫いて突き刺さる

*「きゃー!!!!!」

kn「夢…だよな、これも……?」

劈く悲鳴と風鈴の音が木々の隙間で空廻りして

ワザとらしい陽炎が

kn?「夢じゃないぞw」

って嗤ってる

俺の眩む視界に、Nakamuのちらっと見えた横顔は

笑っているような気がした───









何度も世界が眩んで、全て陽炎が嗤って奪い去る。

繰り返して何十年…

もうとっくに気が付いていたはず。

こんな小説等でよくある話なら、

結末はきっと1つ、これのみ。

繰り返した夏の日の向こう。









俺はNakamuをバッと押しのけ飛び込んだ、その瞬間トラックに俺の体はぶち当たる。

nk「きん、とき…?」

俺の血飛沫の色、 Nakamuの青空のような瞳と、この軋む体に乱反射して

文句ありげな陽炎に

kn「ざまあみろよ、w」 って笑ったら

kn?「……チッ」

実によく在る、夏の日のこと。

そんな何かがここで終わった。

nk?「……w」

kn「………!」









目を覚ました、8月14日

俺はベッドの上にいた。

俺はただ…

nk「また、ダメだったよ」

と一人、猫を抱きかかえてた────

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