テラーノベル
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私はキャルフェ・ポーガルという一軍ギャル天使女子に煽られた。散々馬鹿にされて、やり返さないわけがない。キャルフェはうさぎ天使と猫天使の血筋を引くらしい。確かにうさぎ天使の血筋は珍しい。うさぎ天使は魔界から来た猫悪魔や狼悪魔たちには対抗できない、強い天敵に囲まれた存在で、ほとんどの場合が天敵悪魔に襲われて亡くなってしまう。そして「ヨモフェイル」という死者に幸せに暮らしてもらうための国に行く。ヨモフェイルで死んでしまうと魂ごと消えてしまう。それは最近、魔王「ディネック・ロースネーク」が支配の力を増していっているからだ。本来ならヨモフェイルには加護の力で落ちても死んだりしないのだが、魔王の力によって加護の力がなくなりつつある。
加護の力が弱まる中、なんとか守れているのは「年を取らない、寿命で亡くならない」ということだけだった。これは一見するとほぼ死亡確率0%に見えるが、悪魔たちが天使や動物たちを食べてしまったら?悪魔たちが空から突き落としてしまったら?悪魔たちの悪行でかなり死亡率が高くなっている。寿命で亡くならなくても、悪魔たちはあの手この手で魂を消そうとしている。天使たちが少なくなれば、中界を魔王が支配できるからである。
今日、私はキャルフェに仕返しをするべく、さっそく朝早く学校へ行って計画を建てようと思った。5時半に起きて学校の準備を始めた。すると急にスマホが鳴り出した。しんとした夜中の街にみんなのスマホの警報音が鳴り響く。「魔王区域汚染アラート」だ。魔王が支配しようと企んで中界全体に支配のガスを撒くのだ。支配のガスを吸い込んだものは皆、魔王の手下にされてしまう。稀に、ガスで支配されたあとに目が覚めることもあるらしいが、逃げようとしたら魔王に食われてしまったりするため、結局は手下を辞めることはできない。
魔王区域汚染アラートが出たため、学校は休みだった。まぁ、キャルフェにまた煽られたりしなくてよかったし、家でも計画はできるからいっか、と思ってまた布団に潜り込んだ。アラートが出た日が最低でも1日以上は家に出られないから、みんなアラート用緊急バッグを作ってご飯をたくさん入れてる。史上最高汚染区域時間が9ヶ月。今年は平均魔王汚染区域アラート時間が過去最高長時間で平均10日だ。
布団でゴロゴロしながらスマホで漫画を読んで仕返しをアイディアを貰おうとしていた。「クラス支配者の1軍に仕返しします」という長文タイトルの漫画が目に入った。「これ、私が経験したことに近いんじゃ?」と思って開いた。「私はクラス支配者である1軍女子に馬鹿にされた。悪魔の子って決めつけられて、悪魔は魔界に帰れと」というところでスマホの電源を落とした。全く同じ内容だ。「私は悪魔じゃないはず、犬天使とヤギ天使の子だから悪魔じゃない。きっとそう」と思っていても心の中では「でも・・・もしも私がお父さんとお母さんの子じゃなかったら・・・?養子だとしたら・・・?」と心配になっている。
魔王区域汚染アラートで学校を休んで8日目。計画しようと思っても、黒板消しトラップくらいしか思いつかない。漫画も当てにならない。キャルフェに黒板消しトラップとか、キャルフェの給食を全部食べるとか、漫画ではそんな感じのこと書いてあったけど、きっとキャルフェなら他の一軍天使女子が天使の力で黒板消しを浮遊させて回避するだろう。キャルフェの給食を全部食べるとなれば、気付いたキャルフェが「給食費、弁償ね。嫌なら窃盗罪で天使警察呼ぶけど?」って言いそうだ。ああ、どうすればキャルフェに文句言われずにギャフンと言わせられるのか。ずっと悩んでいると、家のドアを誰かが開けた___。
コメント
3件
ぜひ見てみてください
続きさっき投稿しました。
めっちゃ続きが気になります! やっぱりかいくんの物語は面白いです。 希望の翼を読んでアドバイスを下さい!