こんにちは。紫葉です。初投稿です。
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「あぁぁぁぁぁぁぁ~〜〜〜〜〜!!!!」
私・鷺良桜晶(さきら さら)の絶叫が屋敷の中に響き渡った。
多分今日10回目ぐらいの絶叫だ。
使用人達もまたか、みたいになっている。
とりあえず自己紹介。私は鷺良家の長女の鷺良桜晶。猫又のあやかし。妖力の属性は華。…だ。
話をもどす。
私が叫ぶのにはちゃんと理由がある。
父が縁談を持ってきたのだ。
誰に、とは言わずもがな私である。
それは、朝に遡る。
「桜晶、お前に縁談が来た。」
ん? えんだん? えんだんって何だっけ?
「…………………………………………ってえぇぇぇぇ!!!!」
理解するのに約30秒はかかっただろう。
でもそれくらいかかっても今はいいだろう。
なにしろ、縁談だ。
「ど、どど、どなたからですか?」
私の家はそれなりに家業で成功している家だ。
だから政略結婚も当たり前。
とりあえず相手を聞いておく。
「お相手は、本家次期当主の鷺納誠也(さきのせいや)様だ。」
「えええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
本日2度目の絶叫だ。
頭の隅で冷静にそんなことを思う。
「ほ、本家、ですかぁ!?」
とりあえず本家についての情報を頭から引っ張り出す。
本家は、私たち分家をまとめる家だ。
私達は猫又のあやかしであり、鷺納家の分家はすべて猫又。
猫又のあやかしはあやかしの中では17番目ぐらいに強い。
そんな当たり前の情報しか出ない自分の頭を呪いたくなった。
「そうだ。まぁ、縁談と言ってもとりあえず本家が開催する宴に出るだけだ。安心しろ。」
それを聞いて少し安心した。
ほんの少しだけだが。
「しかし粗相だけは絶対にするなよ。本っ当に。鷺良家の名に傷をつけるわけには行かないから。話はそれだけだから、部屋に戻っていいぞ。」
というのが私が何回の叫ぶ理由だ。
皆さん、納得しただろう。
正直超めんどい。
しかも宴は1週間後だ。
今日の夜、母から呼び出しを受けているが、おそらく宴での服のことだろう。
服なんて勝手に決めてくれればいいのにそうはさせてくれない。
鷺良家の長女として服装をちゃんとしろとかなんたらかんたら。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~〜〜~〜〜~」
思い出すだけでため息が出る。
ため息も15回目ぐらいだ。時間止まってくれたらいいのに。
しかし、そんな願いもむなしく、あっという間に時間は過ぎて行った。
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