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2章目です。これ読んた友達に「あやかしって何?」「属性他に何あるの?」と言われたので説明しておきます。
あやかしは、簡潔に言えば、人とは違う生き物。怖い印象を与えがちですが、この小説ではあやかしと人間が共存し、助け合って生きている世界という設定なので、まぁ普通に人間ととらえてOKです。
属性は、基本は水、火、草、風、光の5種類です。生まれたときに、この基本のどれに当てはまるか調べ、七歳のときに属性の細かいところを調べます。基本からどんどん分裂してる感じです。
例えば、桜晶の属性の華は、草から分裂したものです。派生といったほうが正しいかもしれません。
「まぁ! お綺麗ですよ!」
宴の日はあっという間にやって来た。
用意した着物を着付け、準備は整った。
使用人達が褒めてくれるが、気分は晴れない。
「桜晶〜。準備出来たか?」
「ん。出来た。」
「なら早く来い。」
「はーい。」
外に出ると、お迎えに来た車が止まっていた。
みんなその車に乗り、本家へ向かった。
本家についた。 大きい。
鷺良家の家もそれなりに大きいのだが、それをはるかに超える大きさだ。
お父さんはさすが見慣れているのか、さっさと進んで行ってしまう。
取りあえずお父さんについて行ったら広場的なところに出た。 おそらく庭だろう。ここで宴をするっぽい。
「あっ。 桜晶ちゃ〜ん!」
「巫舞妓(ふぶき)!」
ようやく見慣れた顔がいて、安心した。
彼女は、鷺井巫舞妓(さきいふぶき)。
同じ鷺納家の分家の子だ。年齢も学校も一緒なのでかなり仲が良い。妖力の属性は氷。
「よかったぁ~。知ってる人がいて」
「あやかし多いよね〜。」
「うん。分家が全家集まるとこんなに多いんだね。」
「桜晶〜、巫舞妓〜。」
間の抜けた声が聞こえてきた。
「千華。(ちか)貴方には緊張感ってものがないの?」
「だって緊張したことないんだも〜ん。」
彼女は、松鷺千華(まつざきちか)。鷺納家の分家の子。妖力の属性は治(なおる)。
そうこうしているうちに宴が始まる時間になった。